4月前半、首都圏全体の中古マンション成約数は?都心や城東エリアは?
こんにちは!中古マンション売却コンサルタントのツノダです。
いつもご覧になっていただき、ありがとうございます。
本日は「首都圏全体の中古マンション成約数は?都心や城東エリアは?」というテーマで解説させていただきます。
こちらはマンションを買いたい・売りたいと思っている方はもちろん、将来的にはと考えている方、興味だけあるという方や不動産業者の方にもぜひご覧になっていただきたいと思います。
※動画もありますのでぜひご覧ください
今回調べてみたことは以下の通りです。
1.首都圏全体の成約数
2.首都圏全体の週ごとの成約数
3.23区(一部)のエリアごとの成約数
4.東京都の価格ごとの成約数
すべて4月1日~15日(4月前半)
50平米以上・平成元年築以降となります。
首都圏全体の成約数
首都圏全体の成約数は予想通りかなり減少しています。概ね2019年と比較し4割程度、埼玉県だけ6割と減少幅が少ないです。
案内から成約まで1週間前後のタイムラグがありますので、このデータは実質緊急事態宣言前となります。7日(火)の緊急事態宣言発令後の案内は実質18日(土)以降の成約となりますので、今後さらに減少する可能性が高いです。
もちろん緊急事態宣言発令を受けて、成約が延期になったり、中止になったというケースもあるかもしれません。
埼玉県だけ減少率が少ない理由は不明ですが、数十件のデータですので誤差かもしれません。
首都圏全体の週ごとの成約数
続いて首都圏全体の週ごとの成約数について
2020年だけでみると、1週目と2週目でほぼ横ばいとなります。
ただ、2019年は1週目から2週目で増加となっていますので、実質減少と考えていいかと思います。
不動産会社各社は通常であれば3月の決算に間に合わせるためにできることであれば、前倒しで成約します。決算関係ない会社もありますが・・・。
その結果4月1週目は落ち込み、2週目戻るという流れがオーソドックスかと思います。
ということで、このデータからも今後はさらに成約数が減少する可能性が高いことがわかります。
23区(一部)のエリアごとの成約数
続いて23区(一部)のエリアごとの成約数について
調べたのは
富裕層が多く住んでいる都心エリア(港・中央・渋谷)
同じく富裕層が多いが比較的落ち着いた城西エリア(杉並・目黒・世田谷)
下町感のある城東エリア(江東・墨田・江戸川)
世田谷も三軒茶屋と二子玉川で全然イメージ違うし、江東区も豊洲と門前仲町では全く街の雰囲気が異なりますが、大雑把なくくりということでご理解ください。
結構ばらつきがでていまして城東エリアは約60%ですが、都心や城西エリアは約30%にまで落ち込んでいます。
都心や西側の方がコロナウイルスの感染者数が多いことが関係してくるかもし、平均価格が高いことも関係するかもしれませんが、他のエリアよりも都心の方が成約数の落ち込みは激しいといえます。
東京都の価格別成約数
最後に価格別の成約数です。8000万円未満が41%、8000万円超12000万円未満が38%、12000万円超が25%となります。
高額帯になるほど成約数が少ないのでデータ数が不十分ですが、価格が高くなるほど成約数が減少しています。
これらのグラフから読み取れるもの
4月に入って首都圏全体で成約数が減少しています。ただこれだけ自粛が叫ばれていて、お客様だけではなく、大部分の不動産業者も自粛ムードになっている状況を考えると当然かと思います。この状況は短期的にはむしろ好ましいと個人的には思っています。
一部、いまでも広告が入っていたりするので、さすがにそれはどうかなと思っています。そういうところは何か事情があるかも知れませんがブラック企業間違いなしですので、置かれている状況にもちろんよりますが、社員の方は辞めることを考えてもいいかと思います。
その中でも都心部や高額帯において成約数の減少率が高いことが確認できました。全体的に減少するのは当然ですが、それ以上に減少しているということは買い控えも起こっている可能性もあり、今後の状況次第ですが価格下落のサインと言えるかもしれません。
ちなみに私が江東区中心に業務をしている肌感覚では現状100万円から200万円くらいの指値分くらい(3%くらい)価格は下がっているという認識です。
逆にいうと、気持ち割安感を出せば、この時期でも十分成約する可能性はあるということです。
不動産業者は?
一方不動産業者の売り上げの落ち込みは激しいと思います。単純に売り上げが半分以下になってしまうかと思います。
管理とか保有も行っていれば管理料とか賃料など安定収入があるかと思いますが、売買の仲介だけだとかなり厳しい状況になってしまうかと思います。
どの業種でも同じかもしれませんが、自粛後は反動で増えるかも知れませんので今は休んだり、テレワークをしたり感染を広げないようにしましょう。
まとめ
中古マンションの成約数は昨年と比較し40%程度にまで減少している、さらに都心は30%くらいにまで減少している。同時に高額帯も成約数が減少している。
長引けば都心や高額帯は価格が下落する可能性がある。
不動産仲介会社も売り上げがこれから半減する可能性がある。
以上となります。
最後までご覧になっていただき、ありがとうございます。
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