見出し画像

福岡市東区・マンション傾き問題

こんにちは!中古マンション売却コンサルタントのツノダです。

いつもご覧になっていただきありがとうございます。

本日は「福岡市東区・マンション傾き問題」というテーマでわかりやすく解説いたします。

※動画もぜひご覧ください!


中古マンションや新築マンションを買う方がどうすればいいかとか、対策しようがあるのかということも解説しますので、もしよろしければ最後までご覧になってください。

マンション購入を考えている方はもちろん、ぜひ多くの方にご覧になっていただければと思います。


【マンションの概要】

まず傾いたマンションの概要ですが、どんなマンションかというと、

ベルヴィ香椎六番館という福岡市東区のマンションです。

1995年築・総戸数330戸・7階建て

ちょうど築25年ですね。新耐震基準です。

ベルヴィ香椎六番館

分譲した会社はJR九州・福岡商事・若築建設です。

このうち1社、福岡商事は福岡銀行が筆頭株主のようです。

施工した会社は分譲した若築建設九鉄工業です。

ちなみに九鉄工業はJR九州が筆頭株主になっているようです。

若築建設は明治23年設立の東証一部上場企業

ということで、九州のそうそうたる大企業が分譲・施工したマンションということになります。オール九州って感じですね。会社名を信用して購入した方も多いことかと思います。

画像2

【今回の経緯】

分譲会社は初期沈下を認識していた→

傾きを調整しながら工事→

無視して販売する→

竣工2年も経過しない時期に多数のひび割れが発生する→

虚偽の説明を繰り返す→

建物が傾斜していることが発覚する→

結果、玄関ドアの枠が変形し、開閉しにくくなったり、天井と壁の境目に隙間ができて、隣の部屋から光がもれるなどの症状が発生する

これは非常に不誠実で悪質ですよね。

ここからはごく最近の出来事ですが、

4月23日に【ベルヴィ香椎の調査結果について】という文書が配布されたそうです。要点は下記の通りですが、詳細はリンクをご覧ください。

(1)マンションの傾斜が建設時から始まっていた
(2)構造スリットが施工されていなかった
(3)調査箇所の杭が支持層に到達していなかった

どうも杭が2本支持層に未到達だったようですね。

ということは杭の意味がなかったということになるんですかね。

ちなみに記事はNETIB-NEWSという福岡市のメディアが記事にしていますが、あとは毎日新聞のみとなります。


他のメディアが記事にしないのがちょっと気になります。いろいろ事情があるのでしょうか。それとも調査中なのでしょうか。

仮にJR九州とか福岡銀行に忖度しているとすれば問題ですよね。

【中古マンションを扱う不動産仲介業者がとるべき行動は】

不動産仲介会社としては、調査をしっかりと行い、仮に傾いているとか問題が発生しているとすれば当然ながら、取引しないべきだと思います。

中古であれば調べる方法はあります。議事録の確認と管理員さんや管理会社へのヒアリングです。

特に議事録を読めば、管理組合でやりとりされていることを把握できますし、どういう問題が起こっていて、どう対処しているのかも確認とれます。

あとは基礎的なことですが、空室であればビー玉を転がしてみるのも一つの方法かと思います。

1年半前の2018年10月に中古で購入している方もいらっしゃるようですので、この件については、また別の動画で解説したいと思います。

【新築だったら】

完成している物件であれば、まだしも未完成の段階で購入するとなれば確認のしようがありません。

内情を知っている分譲会社と施工会社が陰でこそこそ打ち合わせしている内容を把握するのは不可能ともいえます。

ただ入居後に何かあれば早期に問題提起していくことが重要なのかなと思います。

【本日のまとめ】

福岡市東区のマンションが傾いてる→

分譲会社は竣工前から傾きを把握していた→

住民が気付くが、虚偽の説明を繰り返す→

中古であれば議事録等で調べる方法はありますが、

新築は調べられないので、早期発見を心掛けましょう


本日は以上です。

ご質問等ございましたらお気軽にお願いします。

また、売却相談や査定依頼などもお待ちしております。

最後までご覧になっていただき、ありがとうございます。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?