東京魚日記36 (Splinter Fin)
皆さんこんばんは、どーもくんと申します。
今回はコンボ型マーフォークデッキ Splinter Fin についての記事となります。
1.Splinter Finとは
マーフォークマスターNikachu氏が2020年末に考案した《純視のメロウ》《極楽のマントル》《タッサの神託者》を使用したセルフLOによる特殊勝利を目指すコンボデッキです。(コンボ内容の詳細は以下記事に分かりやすくまとめられています)
2.新カードによるアップデート
6月頃にTwitterをチェックしていた際、MO4-1リストとして2023年版Splinter Finと言えるデッキリストに出会いました。
2023年3月《夢の巣のルールス》の禁止制限により「パーマネントカードは2マナ以下」という制約がなくなったNikachu版Splinter Finから《アトランティスの王》を始めとするマーフォークパッケージを大胆にカット。2021年発売以降のカードを中心に新たな要素を加わったことでデッキパワーも大幅に上がった印象を受けます。
■アップデート内容
① 墓地利用によるリソース回復
② サーチカードによるコンボ速度の向上
③ 除去耐性UP+リソース回復
④ 構築物トークンによるビートダウンプランの獲得
⑤ 指輪対策
緑マナをタッチした恩恵として《機能不全ダニ》を《ウルザの物語》でサーチできることも現環境で猛威を振るう《一つの指輪》への回答となっています。
■デッキの使用感
直近なかなか店舗大会に参加できないためMOで10マッチ程回した感想が以下となります。
① 後手の場合、深根の道探しの攻撃が通らない
4積みのキーカードではあるものの、後手3ターン目では攻撃が通らない場面が多々ありました。深根の道探しのために緑をタッチしている構成ですが、個人的にはパワー不足感が否めませんでした。
② 除去カードがない為、相手への干渉手段が弱い
相手1ターン目のラガバンやマナクリを止める手段がなく、相手の押し付けムーブへの受けの弱さを感じました。
★ 気になることもあるけどコンボが決まると最高!
これまでモダンはマーフォークを使用していたため『島渡りで殴りきって勝ち』という勝ちパターンでしたが、Splinter Finの『セルフLOによる特殊勝利』という別軸での戦い方がとても新鮮でMTGの新たな一面に触れたように感じました。
私のMTGの楽しみの大部分を占めるのがデッキ構築ということもあり、早速既存リストをベースにいくつかの改良という名の魔改造に着手しました。
3.デッキ構築
① 青赤型
《俊敏なこそ泥、ラガバン》で最序盤から相手に対処を迫ります。除去されなければラガバンゲー、除去されても《純視のメロウ》への対処札を減らす役割を果たします。
また《稲妻》や《表現の反復》などモダンの強力なカードを無理なく採用できる点も強みです。
② 青白型
《時を解す者、テフェリー》の常在型能力でインスタントタイミングの妨害を咎めます。コンボ開始時の妨害を阻むことでコンボ開始→特殊勝利を確実なものとします。
また《虹色の終焉》や《救済の波濤》などで相手のプランを崩す「守」に特化した構成が可能です。
■デッキ選択
家族の帰省で久しぶりに店舗大会に参加できる機会を得たため、今回は青赤型にて大会に臨みました。
4.大会結果
2023.7.30 晴れる屋 吉祥寺店 激情×2争奪モダン
デッキ:UR Splinter Fin(1-4-1)
R1 ハンマータイム ××
R2 ライブラリーアウト ×〇×
R3 Bye
R4 ドメインZoo ×〇×
R5 青白コントロール 〇× -
結果としては4戦全敗という散々な結果でしたが、久しぶりに大会に出られた喜びと対戦からしか得られない学びなど、非常に充実した時間となりました。
R1 ハンマータイム
G1は土地2キープ(島、ウルザの物語)で開始するも《ウルザの物語》を《冥途灯りの行進》で破壊された後、土地を1枚も引けず負け。
G2は《巨像の鎚》を装備した《墨蛾の生息地》に殴られて負け。
R2 ライブラリーアウト
G1はコンボ始動→デッキ枚数0にした際に《海の中心、御心》による強制ドローで負け。G2は蟹を焼きながら《真髄の針》で蓋して勝ち。G3は外科的摘出で《純視のメロウ》と《極楽のマントル》を抜かれて負け。
R3 Bye
R4 トライバルZoo
G1は《縄張り持ちのカヴー》を《上天の呪文爆弾》でバウンスして時間を稼ぐも《ドラコの末裔》の飛行を止められず負け。G2は4ターン目アップキープにコンボ決まって勝ち。G3はターン帰ってくれば勝ちの盤面まで追い込むも《部族の炎》で顔を焼かれて負け。
R5 青白コントロール
G1は4ターン目アップキープにコンボ決まって勝ち。G2は《火炎の襲撃》で相手のPWを無力化するも《純視のメロウ》を《孤独》と《虹色の終焉》で処されて負け。G3は《敏捷なこそ泥、ラガバン》スタートで2ターン目に相手の《覆いを割く者、ナーセット》を唱えて盤面を整えるもG1、2で時間を使いすぎて引き分け。
5.所感
今回使用した青赤型は《敏捷なこそ泥、ラガバン》を採用することでメイン戦ではカウンターモンキーやエムリーブリーチに偽装しながら戦うことが出来ましたがコンボへの入り方の理解が足りず勝利には至りませんでした。
『キープ基準』『コンボへの入り方』などデッキそのものの理解度を求められる要素も多く、練習し甲斐のあるデッキだと感じています。
次回は青白型を試してさらなるデッキの方向性を探っていきたいと思います。
今回もここまでお付き合いいただきありがとうございました。それでは。
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