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【6月7日ワールドミッションレポート:🇺🇸米国「サイケデリック・イベントに命の水を運ぶ者たち」】

ネバダ砂漠で開催されるアート・ヒップスターの祭典「バーニングマン」には毎年、全米から5万人以上の参加者が集まる。

丸1週間、「バーナー」と呼ばれる参加者たちはキャンプをし、アルコール、ドラッグ、サイクリング、あらゆる種類のアート・インスタレーション、エレクトロニック・ダンス・ミュージック、そして奔放な快楽主義に酔いしれる。反資本主義を掲げるバーニングマンは、共産主義の実験、あるいはウッドストック(1960年代のカウンターカルチャーのシンボル的な祭典)の再現のようにも見える。


「バーニングマン」にはシリコンバレーから億万長者の技術者たちが集まり、豪華なインスタレーションやセレブなパーティーが開かれ、そこでは人脈が広げられ、時にはリクルートも行われる。彼らはバーニングマンが信奉する価値観と人間の創意工夫こそが、神を必要としない新しい社会であると考える未来的なビジョンを楽しんでいるのだ。

土曜の夜、巨大な木製のセンターピース(神殿)が燃やされ、祭典はクライマックスを迎える。この集まりには、儀式、行動規範、共同体意識といった宗教的な要素が加わる。しかし、明確な神へのこだわりはない。つまり無宗教者のための宗教なのだ。過酷な状況下で砂漠に身を置くことは、参加者が自らを受容的する状態に導くひとつの方法だというのだ。

しかし、このニューエイジ的な集まりに登場するのが、型にハマらないキリスト教徒たちだ。彼らはジーザス・ムーブメントのボーンアゲイン・ヒッピーに倣い、アメリカ最大の異教徒の集まりの向こうにあるものを見据えている。つまり、彼らにしてみれば、バーニングマンは既成概念にとらわれない伝道のための熟した収穫の畑なのである。


その一人、フィル・ワイマンは、生まれ故郷のマサチューセッツ州セイラムで開催されるハロウィン・フェスティバルの魔女たちに、愛と受容の手を差し伸べるクリスチャンの牧師である。ワイマンは長髪の伝道師で、ガンダルフとインディ・ジョーンズを掛け合わせたような人物と言われている。ワイマンは、他のバーナーズ(参加者)と同様、真の霊性探求を促すメッセージを込めたインタラクティブなアート・ディスプレイを設置するのだ。

ある年の彼のアート『聖者の柱』は、世俗との断絶を通じて御霊とつながろうとした苦行者シメオン・スタイリテを称えた。


ワイマンのメッセージは示唆に富んでおり、権威的なものではないからこそ、バーニングマンの求道者たちの心に響くのだ。彼はソクラテスの手法を用い、質問を投げかけることで人々に考えることを促す。

「なぜキリスト教徒たちはこれらの祭りに参加していないのか、なぜ私たちは新しい文化的発展や力強く創造的な思想のリーダーたちの仲間入りをしないのか、私は不思議に思っていました。確かに神は自由で創造的である。主は、世界中の他の文化圏で、人間の心に入り込む方法を十分心得ておられます」とワイマンは言う。


別のキリスト教徒は水を配っている。砂漠の灼熱と埃の中でのこの奉仕は、かなり重宝がられている。また他の者は、イエスのような服を着て十字架を背負い、参加者と霊的な話を交わす人もいる。彼らは、思いがけず、唯一にして真の生ける神と出会うかもしれない人々を助けるために、常に準備をしているのである。

主イエスは、罪人たちを救うために、収税人や遊女ら罪人たちの間に分け入ってこう言われた

「医者を必要とするのは丈夫な者ではなく、病人です。わたしは正しい人を招くためではなく、罪人を招いて、悔い改めさせるために来たのです。」(ルカ5:31~32)

今も主イエスは、ご自分の僕たちを通して、これらの救いを必要とする人々に救いの手を差し伸べるておられる。これらサイケデリックなイベントに参加する人々は、逆の見方をすれば、真の充足を求めて渇く者なのだ。この渇きは、キリストによってのみ与えられる尽きぬ命の水の泉だけが満たすことができる。

境界線を越えて、彼らに命の水を運ぶ主の伝道者たちの働きと彼らの働きによって救霊が進むように祈っていただきたい。

(プロテスタント 35.3%,カトリック 21.2%,正教 1.7%,ユダヤ教 1.7%,イスラム 1.6%,無神論 16.5%, 他)

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