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5. Interview〜合格発表(MBA受験)

(1)Interview(面接)

Interviewは選考の最終プロセスです。しかし、日本の就職活動のように面接によって全てが決まることはありません。TOEFL、GMATのスコアやEssayの内容などが総合的に評価されます。Kelloggのように出願者全員と面接するポリシーの学校を除けば、面接に呼ばれる時点で一定の評価をされていると考えて良いのですが、面接に呼ばれた受験生の合格確率(どれだけ面接で落とされるか)は、学校により大きく異なります。

Interviewは通常1回で、現地でAdmission(学校職員)または現役の学生と行う場合、日本でAlumni(卒業生)と行う場合、そして、Skypeや電話で行う場合などがあります。稀に、Admissionが来日し、日本でまとめて面接を行う場合もあるようです。多くの学校においては、面接方式により評価に差は設けないとしていますが、一部の学校では、Visitして現地で面接を行った方が熱意があると見做されて有利という噂もあります。この心配がない場合は、英語に自信がない受験生にとって、日本人Alumniとの面接が最も安全です(英語が通じないリスクが低いため)。

英語が苦手な日本人はその場で機転をきかせて対応することが難しいため、事前に回答を準備し練習しておく必要があります。ただし、Interviewはあくまで会話なので、覚えた内容をひたすら話すという方法は避けた方が良いでしょう。Essayに記載した以外の内容を話すことが求められる学校(MIT等)もあります。典型的な質問としては、① これまでのキャリアは、② 何故MBAが必要か、③ 何故この学校なのか、④ 将来何になりたいのか、⑤ MBAに来て具体的に何がしたいか、⑥ あなたはこの学校でどのような付加価値を提供できるのか、といったものがあります。

回答においては日本式に自分をへりくだる必要は一切ありません。まずは、自分を知らない第三者に自分がいかに凄いのかということを自信を持って伝える必要があります。時間は限られているので、これを端的に伝えられる練習をしましょう。自分が提供できる付加価値についても、そんなものないと思うかもしれませんが、数字が得意、チームワークで仲間をサポートするのが得意、日本のことを紹介できるなど、意外とあるものです。
何故その学校なのかという質問には、私は個人的に論理性より感情に訴えた方が良いと思っています。受験生の中にはその学校のHPなどを調べてそれに忠実な回答(売りとしてる授業など)を用意してくる方も多いのですが、通り一遍の内容だと面接官は退屈です。「学生と会ってみてすごく楽しそうだった。たとえば・・・」などと、本当にその学校に入りたいという熱意が伝わる話が用意できると良いでしょう。

私は、エッセイカウンセラーのEdにInterviewの対策も実施してもらいました。Edの面接対策は評判が良く、Essayは他のカウンセラーに依頼していても、面接練習はEdに依頼するという受験生も多くいます。クライアントから過去に実際のInterviewで使用された質問を収集しており、学校ごとに想定質問を用意してくれます。1対1の模擬面接は極めて有効な練習であり、フィードバックも丁寧です。今もやっているか分かりませんが、練習は他の受験生と同時に行われ、Edと1対1の練習をしていない時間は受験生同士で模擬面接をし合います。他の人がどのように回答しているか聞くのは大いに参考になりますし、一般的な情報交換の場にもなります。

(2)合格発表

Interviewから一定期間経過後に合格発表があります。指定日に一斉に合格者を発表する学校と、合格が決まった者から順次連絡していく学校とがあります。合格発表までにはかなりの時間がかかるという点には留意が必要です。私の場合、1月初旬(2nd round)に出願し、最初の合格発表があったのが3月8日、全ての結果が出揃ったのが4月初旬でした。3rd roundの出願は3月から4月にかけてであり、Essay等の準備を考えると、結果が出揃ってからでは間に合いません。私の場合、2nd roundに、いわゆる滑り止め校を受験しなかったので、内心かなりひやひやしました。他の受験生は、比較的早く結果の出る中堅校を受験するなどし、TOP校の合否確定前に留学先を確保するなどしていたので、私のプランが甘かっただけとも言えます。

また、Wait List行きとなった場合、繰り上がりの可能性を高めるために、Push Essayと呼ばれる追加Essayを送ったり、Visitをして志望度の高さをアピールしたりすることが求められます(明示的にPush Essayの提出を求めてくる学校もあります)。繰り上がり発表のタイミングは各Roundの合格発表タイミングが多いのですが、中には入学直前の8月頃になって繰り上がりとなったケースもあります。全ての人に話を聞いた訳ではありませんが、Wait Listから繰り上がった人は、何度もAdmissionに掛け合ったりと、かなり努力されている印象です。繰り上げ判定には熱意がある程度評価されていると考えられます。

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