Zoomあれこれ
遠隔授業の準備疲れ
とにかく,遠隔授業の体制を整えるのに四苦八苦している。
遠隔でなんてどうやったら,という非常勤の先生の相談に乗る。
機械の使い方がわからないという同僚に手取り足取り教える。
学生のネット環境の調査をしたり,できていない人を呼び出してやり方を教えたりする。
導入したツールがうまく使えているかどうかを試す。
時間割の調整に,周知。
そんなことばかりやっていて,自分の遠隔授業の準備は全然進んでいない。何もやらないうちからヘロヘロになっている。
ちょっと多い人数でZoom
そんな体制整備の話なのだが,学生にZoom Cloud Meetingsを導入するまではさせたものの,使えるかどうかを試していない状況でいきなりぶっつけ本番は大変だろうということで,試しに使ってみることにした。
時間を決めて会議を設定し,招待を学生に送る。この時間のあいだに,試しに接続してみましょう,という案内を添えて。
2年生のゼミの学生とは,Zoomは以前試している。最大9人なので,まあ何とか全体が把握できる感じ。だが,今回は全然勝手が違った。
結局,一番多いときで25〜30人くらいがアクセスしていたと思う。それが,名前の表示も「iPhone」とか「User」とかだけだったりするし,ミュートもかけていないから,まーとにかくカオスだった。
私の担当する科目では,最大で78人の受講者がいるはずの科目がある。もちろん,そういう人数になれば,全員にミュートをかけて,ある程度コントロールするということになるのだろう。ただ,これで担保される双方向性というのは,形式的なものなのかもしれないという感じもした。少なくとも,学生の反応を見ながら話す,みたいなことは難しそうだ(私は普段からあまりうまくできていないのだが)。出欠の管理も,十分にはできないだろうという気がする。
顔出しへの抵抗感
試してみて感じたのは,結構多くの学生が顔出しに抵抗を感じているらしいことだった。Zoomの会議室に入ってくるときに,初期設定の問題なのかもしれないが,名前だけとか,アイコンの表示になっている学生が結構いた。それだけではなく,「顔を出す方法はわかるか」と聞くと,「わかります」というがやはり顔は出さない学生,顔を出せるかたずねると「出さなきゃダメですか」という学生もいた。「出し方がわかればいいよ」といって無理強いはしなかったが。
今回試した学生の多くが,この春入学はしてきたけれど実質的にはほとんど顔を合わせることのできていない新入生たちだ。よく知らない人たちの前で顔をさらす,ということに抵抗を感じるというのは,わからなくもない。2年生とやると「スッピンだから」「部屋が汚いので」「パジャマはまずい(笑)」といった理由で顔を出さない学生はいるが,基本的にすでに顔を見知ったメンバーを相手に顔を出すことの抵抗感をあからさまに示す学生はいなかった。
こんなところにも,登校抑制の影響みたいなものが見え隠れしているように感じられる。
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