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"未顧客理解"がおもしろい

AIITの4Qの授業はまだ序盤で落ち着いているので、積読の消化中。本の置き場が大変なことになっていて、少しでも積読は減らしていきたい。年内に最低でもあと2冊ぐらいは何とかなるかな。

下記を読んで、何となくの理解しかしていなかったダブルジョパディの法則を備忘録としてまとめる(この書籍の巻末の説明が特にわかりやすく、何度も読み直したい)。

ダブルジョパディの法則

購買頻度はカテゴリーレベルで上限が決まっていて、顧客ロイヤルティには限界があるため、浸透率を伸ばす必要がある。これらの意味を理解するためにNBDディレクレモデルと$${w(1-b)}$$モデルを理解する必要がある。

NBDディリクレは購買頻度とブランド選択を4つの確率分布を利用して表している。パラメータが決まれば予測計算が可能になる便利な式。次に、$${w(1-b)}$$モデルで言えることは、購買頻度は浸透率の関数(このベクトルは不可逆)である、ということ。書籍を読むと、良いニッチと悪いニッチの違いがよくわかる。

「購買頻度はカテゴリーレベルで上限が決まっている」は、よくわかる。私はゲームが大好きではあるが、以前は可処分時間を考慮して年間2本ぐらいしかソフトを買わなかった。しかし、近年は3~4本のソフトを購入している。新たに購入したジャンルがフィットネスゲームである。ゲームとは別のジョブなので購入本数が増えたという感覚さえなかった。通常のゲームというカテゴリであればどんなにプッシュされても年間2本が時間的に限界なんだけど、生活文脈に上手い感じでフィットネスゲームを追加されてしまった。…脱線するが、もうすぐ発売する「Fit Boxing 北斗の拳 ~お前はもう痩せている~」が楽しみで仕方ない。

読書感想文としてどこまで書いて良いのか判断が難しかったので、ダブルジョパディの法則の概要のみとなってしまった。書籍ではビジネスでの活用方法・調査のtipsも一緒に書かれていて「なんて有難い!」となるので、興味がある人にはぜひ読んでほしい一冊。浸透率が重要だけど、なぜあの時の新規ユーザー獲得施策は一時的にしか効果を出さなかったんだ?とか色々と考えさせられる。活用事例を調べたり、過去を振り返ったりと、今後どう活かすかを考えていきたい。

発売が楽しみな書籍

積読消化しきれない中、新しく書籍の予約をした。原著が英語で全然読めない民としては本当に嬉しい翻訳版(英語が苦手すぎる)。傾向スコアは効果検証入門でさーっと読んだだけできちんと理解しているわけではないので、発売が楽しみ。

 今は簡単に分析手法を学ぶことができるけど、得た知識を実務で使いこなすのがかなり難しいと思う。仕事で初めてデータ分析のプレゼンをしたとき、「この分析結果でここまで言い切ってもいいんだろうか?解釈として見落としがあるんじゃないか?」という不安から声が震えたことを思い出す。結局は実務で課題に直面して、それを解決した時に初めて本当に自分の知識として身に付くのだと思う。「これで本当に良いのか?」を繰り返していくのが大事なのかなと。そういう背景もあって、1つの手法を掘り下げるような書籍は実務で活用するにあたってすごく良いのではないかと期待!