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(43)とりあえず携帯トイレを使ってみようか

9月最後の週末、少し色づいた山を見に行く方もいるでしょうか。人気のある山にも少しずつ寂しい雰囲気が漂ってきて、そろそろ山小屋の小屋閉めも始まってくる時期ですね。

さて、これを読んでくださっている方のなかで「携帯トイレ」で用を足したことがある人はどのくらいいるかしら。トイレがある山域をメインに登ってたら使う機会もないかもしれませんが、近年メジャーな山域にも「携帯トイレブース」を設置するような動きもあり、今後さらに既存の浄化槽式トイレから置き換わっていく可能性はあるでしょう。

というわけで、今回の「お山のマナーブック令和版」は前回に続き「トイレ」のこと。「お花摘み」や「キジ撃ち」が及ぼす山への影響を知って、これからの自分がどういう選択をしていくのかを考えてもらえたらと思います。

この連載は、当たり前のことから山ならではのことまで色々ある登山マナーを再考していきます。そもそもよく理解していなかったり、昔から語り継がれてきたなかには、時代とともに解釈が変わってきた、あるいは不要なのもあろうかと思っています。
そこで、昭和の登山ブーム世代を先輩に持ち、平成の山ガールブーム世代を後輩に持つ私が、これまでの経験と体感から今の時代にフィットした解釈をしてみようと!
あくまでも個人の解釈ですから、ここに書いたことを山で守っていない人を見かけてもその人が間違っていると思いこまないようにしてくださいね。

週1回更新(目標)、全50回(予定)でお送りします。自主出版化を目指します(野望)。ご支援よろしくお願いします。

第一回から抜粋

私の「携帯トイレ」デビューは、2008年の南アルプスの塩見小屋でした。当時は屋久島と早池峰山で導入されたというのを聞いていたくらいで、多くの登山者にその存在自体も周知されていない頃だったと思います。
休憩で立ち寄り、破裂寸前のおしっこを我慢しながら携帯トイレの使用方法を読むのがつらかったこと!(笑)パイプ椅子型トイレにセットしたものの半信半疑。本当にこれでイケるものなのか?と用を足しましたが、なにをどうやったかは覚えていないのですがフロアにこぼして、焦りながら大量のトレペで拭きました。すごい時間かかって同行者に「大丈夫?」と聞かれたのが恥ずかしかったなぁ(まだ乙女心がありましたw)。

鈴木調べですが、最も早く導入したのは

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