見出し画像

noteをはじめるワケ

本が売れなくなった。
それがnoteをはじめる最大の理由でしょうか。

ツアーがなくなった。
それが次の理由。

もっと自由に発信したい。
これも大きな動機です。

これにひとつずつ、補足するとこうです。


・本が売れなくなった
雑誌も含め、出版物が売れない時代といわれています。私は雑誌でものを書くようになってから23年、著書を出版して14年目ですが、当初からデジタル化は始まっており、すでに出版氷河期と囁かれていました。だから、この未来は見えていたかもしれません。でも紙の雑誌や本の仕事が好きだったし、やり甲斐を感じていました。

雑誌の記事も、書籍作りも、書いている間は無収入です。ちなみに最新刊にかかった月日は一年半です。ようやく出版しても、初版は以前の半分程度の冊数。印税なんて10%を切るのが当たり前。そうなると1冊出版しても会社勤めの同期の 月収1ヶ月分、確実に2ヶ月分にはならないでしょう。

noteには記事を販売できる仕組みがあります。作り手が活動を継続できるようにということだそうです。その理念が気に入りました。日本では作家にパトロン(生活費を含む活動費を援助して作家を育てる投資家)がつきにくく、ほとんどのあらゆる分野の作家、あるいはそれを目指す人は生活費を稼ぐために副業をしなくてはならないのが現実です。

私はさほど売れなくても、ありがたいことに執筆依頼があります。【依頼ある→書きたい→書く→お金にならない→辞めようと思う→依頼ある→書きたい→書く→お金には…】このルーティンがこのまま続くのかと思うと執筆依頼も手放しには喜べません。書きたい、書いてあげたい気持ちだけで続けるのは、もう限界です。

いま、私は2冊の本作りをしています。2冊目が出るのは来年か再来年か…。いずれ書きたいと思いますが、作っている本の性質上、今回は曜日縛りや長期のバイトはできそうもありません。なので、その間だけでもnoteにお世話になりたい。つまり記事を有料にして、ゼロを、少しでもプラスにしたい。そう考えたわけです。 


・ツアーがなくなった
私は登山同行ツアーを2010年から9年間行ってきました。それがコロナ禍ですべてなくなり、いまも再開していません。

添乗員は本作りの片手間とも副業とも思っていなくて、もうひとつの本業。本を読んでくださった方が私と山に行きたくて参加してくださる。私も本に共感してくださった(似た者同士のw)彼や彼女らと世界の山々を共に歩くのは幸せなことでした。本を作ってきた嬉しい副産物です。参加してくださる方にもっと信頼されたいがために添乗員の資格もとり、リピーターさんも増えて10年目…というところでオジャン。

先ほどの収入の面でいっても、なくなったことは大きいです。しかしそれよりご愛顧いただいていた皆さんと繋がりがなくなったことがさみしい。いつか参加したいと思っていた方にも申し訳ない気持ちです。

noteには「サークル」機能というのがあり、今月さらに「メンバーシップ」と名を変えてバージョンアップするそうです。いわゆる有料コミュニティやサロンみたいなものです。自分自身で作るのは悩ましいですが、ファンクラブ的に運営もできるとか。様子を見て、来月くらいに申請したいと考えています。ツアー参加経験者だけでなく、すべての読者の互助会みたいにできればいいなと思うとともに、応援も賜りたい…それが本音でしょうか。これを2冊目が出るまで続けられたらというのが希望です。

 8/9追記 メンバーシップ「みきざんまい」始まりました。


・自由に発信したい
これまでアメブロ、Twitter、Facebook、Instagramと、すべて流行りが過ぎたあたりではじめて今に至ります。なかでもブログは長く発信の根幹と考えていましたが、どんどん他のSNSに取って代わられ、長い文は好まれないようになったと感じています。

昔からよく言っていたのですが、「世の中には二通りの人がいる」…私か、私以外か…ではなく、「発信する人」か「しない人」かです。

例えば、徒歩で世界一周しても誰にも言わない人もいるし、近所の散歩でも誰かに言いたい人がいて、私は断然、圧倒的に後者。だけど、自分が多少注目を集めるようになってからは近所の写真も、友人との楽しい時間もあげにくい。もうそれが習慣になって、私のスマホのアルバムにはカオナシばかり。首から上を撮らないクセがつきました。

それは誰が見ているか分からないSNSでのセキュリティ リテラシーとして間違っていないとは思うのですが、信頼して親しみをもつ人に対してまでそうすることが、わたし的に苦しいのです。同じように商品名や店名なども宣伝だと思われたり、誤解があるといけないから書けない。

もっと、好きなように自分のことを書いたり、自分のいいと思ったものを紹介したい。でもそれには「鍵」が必要です。今さら顔を出してプライベートを晒してイイネが欲しいわけではなく、誰が見ているか分かる世界で発信したいのです。私はフリーランスですから、自分のことは自分で守らなくてはいけません。その間に立ってくれて障壁になってくれるのが noteといったメディアであり「有料化」という道だったのです。


補足というわりには長文になりました。でもこのくらい書かないと気が済まない(笑)むしろ書き足りないくらいなので、もしこれにお付き合いいただける方がいたらnoteもフォローしてください。

というワケでnote はじめます!

自己紹介にかえて
2022年7月10日  鈴木みき

この記事が参加している募集

自己紹介

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?