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【31日目】 正しくありたい自分と少しだけズルをして周りと差をつけたい自分とのせめぎ合い

こんにちは、こんばんは、

おはようございます!

ズルをしまくる男、キツツキです!


なかなかな肩書。こんな肩書を誰かに付けられたら発狂してしまいそうですが、どうやらこれはそれほど間違っていないというのが今回のお話。

おそらく、というかほぼ確実に、僕だけがこの肩書を背負っているわけではありません。みんながこの重荷を背負いながら、今後生きていかなければならないのです。そう僕たちは自覚しなくてはならない。罪深き人間だと自嘲しながら、優しくなで合っていなければならない。

それを全員が全員知っているのであれば、罪を認め合いながらやさしく励まし合うような素晴らしい世界が構築できる、なんていう夢物語も言えてしまうのかもしれないんですが、それもまた難しい問題で。

まあ、こういう私も今回この本を読むまでは、なんとなくは分かっていたけれど、なんだかもやもやしていた部分がちゃんとあったわけで。だからこそ、ほとんどの人にこの思想を押し付けるなんてのは多分間違っているんですが、とはいえこれを言っていかないと何も変わらないような気もして。


そんな風に考えるきっかけになった本でした。それがこちら。

「ずる 嘘とごまかしの行動経済学」 ダン・アリエリー著


この著者は「予想通りに不合理」でも有名ですかね。僕の積読本の一部になっているわけですが、それを飛び越えてこの著者の3作目のこの本を買ってしまいました。

行動経済学は、僕たち人間が自分のことを合理的だと思い込んでいるのにもかかわらず、実際のところそうではない部分がたくさんあることをめちゃめちゃ示してくれたり、いわゆる人間らしいところをバシバシ指摘してくれたりするんでかなり好きな学問です。

今回この本で取り上げられているのは人間の悪い部分ですね。

ずる

僕たちは何かしらのトラブルがあった時、一人のめちゃくちゃ悪い奴を想像してしまいがちですが、実際のところ、もちろんそれもあるんですが、それだけでもなくて。

たくさんの人が小さなずるをしてその積み重ねによって事件になったり、これくらいなら問題ないよねーという集団的な思想がずるへのハードルをどんどん下げていっていたり。

つまり、判断の基準がぶっ壊れたイカれた野郎もいるかもしれないけれど、みんながちょっとずつ自分の正当性を認めながら、ちょっとずつずるをするのも問題なんじゃない?っていう。


自分が正直でありたいと願いながら、ちょっとしたズルをして人より得をしたいと同時に考えてしまう。

しかしながら、この本の中でも示されているのですが、あくまでずるをしたとしても、自分が正直であるという方向性を保てる程度のズルしかしないっていうのも重要なところでしょう。


んー。面白いなー。特に自分が納得できる範囲でしかズルをしないってのが面白い。僕たちはみんなあくまでいい人でいたいんでしょうなー。良い人でいながら、ほんの少しだけ人よりも先にいたいという。

自分の正当性を維持しながら、どこまでずるをしても問題がないか。そんなことを耐えず伺いながら、自分を良い人に周りに見せようともするし、自分にもそう信じさせようとする。ギリギリのラインを常にうかがっていて、ちょっとだけはみ出していたい、みたいな。


良いですねー。人間は生まれながらにして素晴らしい、なんて思っている人にとってはかなり痛い結果となってしまったのではないでしょうか。

僕はそんなことをこれまで生きてきていつの間にか考えないようになっていたので、今回のお話はかなり痛快で楽しかったです。所詮、人間なんてそんなもんだよなー。この知識を知らない人がほとんどだとは思うんですが、そんな中でもいろんな不条理に折り合いをつけながら、あくまで信頼関係を上手く築いていける人たちは本当に凄いと思います。

この本の中では他にも、どんな人がよりずるをしてしまうのか、ずるをさせないためにはどんなやり方が効果的なのか、などいろいろな情報が書かれていますので、お手に取れる方はぜひぜひ。

また今度、機会があったら、その内容の解説や自分の感想を含めた記事を書いてみようかと思っています。こうご期待。


今日はこんな感じでしょうか。

やっぱり本は面白いですねー。色々な情報が自分の中に積みあがっていくのがとても気持ちいいです。皆様も一緒に勉強していきましょう。

それではまた明日。アディオス。

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