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連載小説【B'JWST】-命名過程-

Before JWST

ウェッブ望遠鏡以前の世界を覗いてみる。
ハッブル望遠鏡以後の世界は歴史が語っている。
視点は今であり、過去から見上げているわけではないということだ。

シングルコーテーションを用いてウェッブ望遠鏡以前と記した。シングルコーテーションに象徴したのは嘲笑だ。笑って終わらせる。過去の恥などそれで十分だ。それでいい。

世界を象徴している。
少数第一位を省きながら概算での算出は抽象的であるほどに人生に結びつけることができる。
この世界が全ての源から枝分かれしたユグドラシルであることを心に根付かせていけば、きっともっと自由にもっと大きく枝葉を伸ばすことができる。
太陽はひとつであっても、恒星はこの宇宙に無数にある。すでにハッブル望遠鏡でも確認済みだ。
ウエッブ望遠鏡はもしかしたら第二の太陽を捉えるかもしれない。
だから、今この地点はウェッブ望遠鏡以前なのだ。決してハッブル望遠鏡以後ではないのである。

深く刺してしまったからと後戻りできなかったことに後悔の色を示して政治が経済にバトンを渡す。揺れる旗に勇ましさを想像した少年たちがエンタメとスポーツで活躍し、旗の存在意義について宗教が説教をしても、その旗を囲む本当の意味を共有できるのは家族であった。
最小単位の家族が宗教によって思いやりを持ち、互いの主張に折り合い、楽しみを見出し、経済を回し、その仕組みが政治になる。
出発点を見誤らないようにウェッブ望遠鏡は打ち上げられた。鮮明に見出せるようにと高性能になったのだ。

B’JWST

この物語はウェッブ望遠鏡以前の人類の歩幅に合わせた縮図である。

ついに登場するXYZ And Grand Fires

黒沼財閥
多胡財閥
麻野財閥
ブラウン・山蘇野財閥
藤村財閥
長尾財閥

財閥の名前はシークレットコードを用いてハッブル望遠鏡以来、互いに蹂躙しあってきたことは言葉にせずとも誰もが感じている。数多の陣取りゲームによって痛み分けをさせられてきた。喧嘩両成敗といえばそれまでかもしれないが、行って帰ってを繰り返すうちに互いに知恵が与えられそれ以上の蹂躙ゲームが行われてきた。
過去の話である。
今この時点がウェッブ望遠鏡以降であり、視点がウエッブ望遠鏡以前としていることを忘れてはならない。つまり、すべて終わったことである度量の大きさが同時に試されている。

噂には過去の遺恨がプラスされて影を落とす。加点ポイントは過去の失点ポイントに比例する。

それでも私たちはこの物語を単純に「物語」として読まなければならない。
物語の目的は私たちがいかに過去を過去として読み進められるかである。

ゲームのルールとしては単純だ。
「キレたら負け」
「でしょ?」と結果論に用いたら敗退。
勝利の法則は今の所まだない。
さて、このゲームの勝利の法則をあなたはみつけられるだろうか。





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