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第弐話 見知らぬ、ラヂオ体操

このマガジン「シン・ラヂオ体操」では、ラジオ体操をアップデートしていきます!

国民的な健康体操であるラジオ体操の各構成要素を本気で動作分析*していこうと思います。動作解析から見えてくる、おしゃマウが思う理想のラジオ体操 “シン・ラヂオ体操” がゴールです。

*動作分析: 動作時の観察とその動作に使う筋肉・関節・骨など知識から、運動を理解すること。運動を理解すると目的に応じた運動が提案できる。

はじめに

リモートワークになり、朝にラジオ体操をする人が増えてきました。私の周りでも、運動不足解消のためにラジオ体操を取り入れた人が意外とたくさんいます。

あれ?誰もが知っているラジオ体操。この、ラジオ体操ってなんなの?からだに良いの?ラジオ体操第一はからだに染み付いているけど…

ということで、ラジオ体操についての理解を深めていきましょう!まずは、ラジオ体操の歴史と構成要素からさらっと。

次回以降の記事では、各構成要素を理学療法士が分析し、その運動効果を最大限にする理想的な “シン・ラヂオ体操” をご紹介していきます。

ラジオ体操の歴史

実は、日本発の健康体操だと思っていました…が、違うんですね。

1916(大正5)年から事業が開始されたようです。そして、1925(大正14)年に米国のメトロポリタン生命保険会社により健康増進・衛生思想の啓蒙を図る目的で考案された健康体操がラジオ放送され始めました。このラジオ体操番組 “Setting up exercise” が基に日本に持ちこまれ、1929(昭和4)年から全国放送がされているんですね。
— ラジオ体操の歴史|かんぽ生命

なんと90年近くも長く行われていんですね。

ラジオ体操の効果については、「平成25年度ラジオ体操事業調査研究 ラジオ体操の実施効果に関する調査研究」では以下のように報告されています。

ラジオ体操を長期にわたり継続している人には、以下のような傾向が見られた。

体内年齢: 基礎代謝量や筋肉量などから求められる体内年齢が、実年齢より10-20歳若い。
血管年齢: 血管の老化度を示す血管年齢が、実年齢より若い。
呼吸機能(肺年齢): 呼吸機能が、おおむね全ての年齢層で、実年齢より若い。
骨密度: 骨密度が、同年代の平均値に比べて高い。
体力年齢: 歩行能力、柔軟性、筋力などから求められる体力年齢が、実年齢より若い。
心身の状態に関する認識: SF-8と呼ばれる心身の状態に関する8項目アンケートで、身体機能、活力についての自己評価が国民標準値より大幅に良く、自身の健康に関して自信を持って生活している。

ラジオ体操の種類

ラジオ体操第一は、「いつでも」「どこでも」「だれでも」行えるように作られていて、運動強度はそれほど強いものではなく、リズムに合わせて関節を動かします。

ラジオ体操第二は、青壮年層が職場などでできるものを目的に、運動強度がより強いものになっています。

ラジオ体操第一、第二には、それぞれ立って行う立位バージョンと、椅子に座って行う座位バージョンがあります

(また、1938(昭和13)年に、国民の体力向上と精神の作興を目的としたラジオ体操第三も作成されています。)

さらに、高齢者や障がいを持つ人を含めた全国民を対象に、時間を問わず、仕事の合間等に室内でも実施できる、身体への負荷が小さく、ゆったりした音楽にあわせて行うみんなの体操も作られています。

対象者の幅:みんなの体操 > 第一 > 第二
身体への負荷:第二 > 第一 > みんなの体操

まずは、ラジオ体操をやってみよう!

どうでしたか?朝にラジオ体操するの、おすすめです!

なんとなく大体できると思いますが、このラジオ体操を “シン・ラヂオ体操” に一緒にアップデートしていきませんか?今後の記事に、乞うご期待!

さいごに、宣伝

おしゃマウは、運動とその効果を様々な角度から理解し、目的およびコンディションに応じた運動プログラムを作成できるからだのプロ集団です。

目的に応じた運動プログラムの作成、運動プログラムの説明動画などを提供することができます。興味のある方は、コメントか Twitter の DM などにてご連絡ください。匿名の質問箱もご用意していますので、まずは質問をしてみてどんな回答がくるのかを試していただいても結構です。
きっとお役に立てますよ!

シン・ラヂオ体操とのシンクロ率…7.7%

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