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山便り (21)

台風よ、来るなら来い!

 平成23年9月の台風15号で悲惨な状態になった沢は、60 mm以上の降雨の度に修復を繰り返してきた。

台風15号の被害にあった沢(左)、森林組合に依頼しての修復後(右)

 梅雨時の6月と9~10月の台風時期は道普請に明け暮れる。土方仕事がきつく感ずる歳になってきた。この先いつまでも雨に付き合う訳にはゆかない。72歳になったら土方仕事から足を洗おうと、洪水に強い林道を目指してコンクリート打ちをしてきた。一番熱を入れたのはもちろん必ずやられる沢の箇所だ。

コンクリート打ちの済んだ沢

 完成して、小さくつぶやいた。「台風よ、来るなら来い!」 一度言ってみたかった言葉だ。自然の猛威は十分知っているつもりだ。でも少しは自信がある。どの程度の被害で済むのか、今年の台風には怖いもの見たさの関心がある。

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