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山便り (33)
里の春、山の春
2018/03/29
里は春爛漫、桜は満開のときを迎えた。船明運動公園の桜も満開で桜の下にシートを敷き、弁当持ちで桜見物にきている家族連れや、仲間のグループで賑わっている。
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ところが我が山の桜ときたらこの有様だ。植えてから10年以上経つというのに一枝に二、三個の蕾がついているだけだ。日当たりがよくないのは同情するが、里の桜の木は、全ての芽が花を咲かせているというのに、我が山の桜は一枝のほとんどか葉芽だというのは情けない。加えて、里の桜は満開だと言うのに、まだ蕾の状態だ。
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それでも、山には良い点もある。里ではモクレンは全て散ってしまっているが、山では紅白のモクレンが今を盛りに咲き誇っている。
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里の花壇に植えられたパンジーの華やかさに比べ地味だが、一生懸命、春を告げようとする蕗の薹、コウゾの花には可愛さがある。
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