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香港デモに対する実弾発泡について

いろいろ思うことがある。

まず、悲しい。そして、これを機に衝突が激化しないことを願う。

状況について

●中華人民共和国70周年の国慶節だった。Carrie Lamも北京の式典参加していた。香港のデモ隊としてはその日に反意を示したかった。

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●デモは普段よりも大きく、そして過激だった。警官とデモ隊の衝突はいつもよりも激しかった。警察は催涙弾やゴム弾で道を占拠するデモ隊を追い散らし、デモ隊も火炎瓶などを投げて反抗していた。

●数人の警官と大勢のデモ隊という構図。映像を見ると横になった警官をデモ隊が鉄パイプで殴りつけてリンチをしている。さらに別の警官に鉄パイプで殴ぐりかかろうとする18歳の青年が警察から実弾を受けた。

●警察側からの声明として「発砲した警官は、彼自身の命と同僚警官の命が深刻な危機に直面していると感じ、発砲した。」と発表している。

●銃口を向けられても鉄パイプを振り下ろす手をやめなかった青年。若さゆえにリスク判断が感情の勢いによって鈍った可能性がある。

今後について

デモが10月1日の過激になる理由も分かるので、香港で何か起こらなければいいと思ってはいたが、起きてしまった。実弾のうけたのはまだ18歳の高校生ということで、彼の命の別状がないことだけを祈る。

様々な思惑があり、様々な正義がぶつかり合っているので、どちらを擁護するつもりもない。圧倒的少数でデモ隊と対峙する警官もかわいそうだし、民主化を求める香港市民や外国勢力の意見とデモをする権利は尊重する。(ただし公共物の破壊行為は、いち香港好きな日本人としてはやめてほしい。)

18歳の砲弾を受けた青年が政治的に利用されないことを祈る。彼はまず自分の健康と未来を優先させるべきだと思う。過熱した雰囲気に感化されて自分の未来や若さを他人のために犠牲にするべきではない。若いというのは無知であってそれは彼のせいじゃない。年長者が若さを利用するのではなく、若さを教え導いてほしい。

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