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中川家礼二の中国語モノマネ

中川家さんの中国人のモノマネって、外国語学習のヒントに溢れていると思うんです。

とても面白いですよね。どうしてこんなに中国語っぽく聞こえるのでしょうか?

その理由として私が感じたのは以下の4点です。
「中国語の発音がうまい」
「中国語のイントネーション(抑揚)がうまい」
「声調の第3声の使い方がうまい」
「ときどき本当に正しい中国語が入っている」

中国語の発音がうまい

中国語には日本語にはない巻舌音などの特徴的な発音があります。礼二さんはよく勉強されたのか、それとも中国語の音声をたくさん聞いたのか、その発音がとても上手です。おそらく耳が良いのでしょう。聞いた音を再現する運動神経が高いのだと思います。

中国語のイントネーション(抑揚)がうまい

これが一番印象的です。言葉を発するときの言語特有の抑揚、イントネーションが本当に中国人のおじさんみたいなんです。これは音楽で言うと音程の部分にあたります。礼二さんは中国語という歌の音程をよく理解されていて、その歌を歌うのがとても上手い。もちろん歌詞(意味)は無茶苦茶ですけどね。

声調の第3声の使い方がうまい

中国語には声調という独特なルールがあります。

四種類の声調があって、同じmaという読み方でも声調の違いで意味が変わるんですよね。完璧を目指す必要ではないですが、声調の区別が甘くなると一気に伝わらなくなります。
特に特徴的なのが第3声で、「低い音でキープする」という、日本語にはない発声です。礼二さんの中国語モノマネにはこの第3声がふんだんに散りばめられています。そして、それを聞くとあまりに特徴的で私たちは「中国語っぽいな」と感じるんだと思います。

ときどき本当に正しい中国語が入っている

これは中国語が分かると面白いんですけど、時々正しい中国語が正しいタイミングで出てきます(笑)。礼二さんが中国語の音声をたくさん勉強されたんだと思います。接続詞とか妙に正しかったりして面白いです。

外国語学習で大事なこと

実は、外国語を学習する初めの頃からモノマネを取り入れると良いです。なぜならモノマネは言語の全体感をつかむのに非常に有効だからです。私も英語を学び始めたときにエミネムの曲を雰囲気でモノマネしていました。歌詞はほぼ無視して、聞こえてくる音を真似してエミネムになりきるんです。皆さんはそういう遊びしなかったかなぁ。洋画を見て、こちらも音だけの雰囲気を口に出してしゃべっていました。

私たちが外国語学習で学ぶのは「単語」や「文法」です。これらは外国語能力を形作る材料になります。でも、既にたくさんの材料があるのにいつまでのしゃべれない、自信のない人がたくさんいるのが現状です。そういう人はその言語の全体像・完成形のイメージがまだまだ不足しているんですね。ゴールの解像度が低いとも言えます。完成形が分かるからこそプラモデルを組み立てることができます。礼二さんの場合、中国語の全体像を既につかんでいらっしゃる。だから、もし礼二さんが真剣に単語や文法を学んだら、成果が早く現れるタイプですね。

言語習得にはその言語の環境に長く浸るというのが重要です。幼少期に英語圏で過ごせば英語の完成形を目で耳でたくさん感じられます。あとは材料を用意してその完成形に向けてプラモデルを作れば良い。留学や海外赴任という経験は無意識を含めて知覚できる言語の完成形の量が膨大になるため、習得のスピードが上がるんですね。

日本にいてもできます。先程のように音楽や映画、YouTubeにビデオチャット。手段は溢れています。あとはやるだけです!

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