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(ignition)

姪が英検の5級の解答速報で合格基準を満たしたらしい。私が通知に気づいたときには、”やった!”という文字が入ったLINE絵文字が20通ほど届いていた。

私は英語を教えてあげられるので、私よりも年下の親族にはその意思があればいつでも教えてあげるよと言っている。その姪は英語が興味があったが、それは小さい頃に通わせてもらっていた英会話が楽しかった記憶に紐づいている感情だった。ものすごく流ちょうに話せるわけでもない。定型文を話しかけられた時に定型文を返すことができる程度だった。

そんな彼女が「英検5級を受けたい」と言ってきたのは今年の8月だ。因みに彼女はいま小学6年生だ。同級生の友達が「英検4級に受かった」ということを告げられ、小学生のうちに英検を受けてみたくなったという。英検5級は中学一年生レベル、英検4級は中学二年生レベルだ。その友達はしっかり対策をしたに違いない。二度ほどの失敗を経て受かったという。

私は姪にまず単語帳を買わせた。一番大事なのは単語だ。「ちょうどいい単語を知っている」ということが実践でもテストでも一番大事だと思っている単語を知っていれば正答できる問題が英検にはいくつかある。そして単語力は一朝一夕に向上できない。だから、まずは単語から始める。そして、最後の最後に効いてくるのも単語力だ。ある一つの単語の意味が分かることで問題文の内容が予想できる。まず手を付けるべきなのは単語なのだ。

そしてすぐに直近の英検5級のテストを受けさせた。得点は50点満点中25点だった。30点以上なら合格だと言われている。英会話のおかげてリスニングで20点を取った。つまりリーディングは5点だった。リーディングの強化がテストの合格につながる。

毎週、スカイプで2時間のレッスンをした。英検5級は通常の文章、否定文、疑問文、三人称単数s、疑問詞、この辺りがポイントになってくる。それを二ヶ月ほど続けた。英検5級の単語帳を3回通り暗記して、過去問を3回分受けさせた。

彼女は当初思っていたよりも大変だということに気づいてから気乗りしない様子だったが、自分から頼んだことだったし最後まで何とかやり切った。私としても、「今回は不合格でも次回受かればいい」というくらいの時間軸で押し付け過ぎないようにした。

そして迎えた当日。テスト終了直後のLINEは「むずかしかった~」だった。翌日に解答速報がでて答え合わせをしたところ50点満点中40点を取ったという。彼女はひとしきり喜んだあと「次は4級だ!」と言う。いや、お前の実力じゃあまだ無理だよ、と思いつつ、意志に火が付く瞬間を見た。英検4級は過去形から不定詞、動名詞なども入ってくる。単語力も一段階高いレベルが求められる。

次回の英検が来年1月なので時間が短くやっぱり難しいだろうけど、今回着いた火を消さないようにサポートしていきたい。たとえ一旦消えたように見えても、一度火が付いた経験をすれば再着火もそれほど難しくないはずだ。

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