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発音教育はフィードバックが欠けている。

発音に自信を持つ

私は外国語の発音に苦手意識がありません。かれこれ英語を勉強し始めて20年近くになりますが、最初から自信があったわけではもちろんないです。

普通の純日本人が外国語の発音に自信を持つタイミングってほとんどないですよね。思いつくのは英語の先生に発音を褒められるときくらい。でもそんなのクラスで数人くらい。あんまり発音が上手ではない先生に褒められても「う~ん」となってしまうし、親は英語が喋れないですし、日本での普段の生活で英語をしゃべる機会はないし、発音があっているのかを確認することさえ難しいような環境です。

私も大学まで、英語の成績は良い方でしたが。発音に自信はなかった。というか、発音を評価されたことがなかったと思いますね。授業でも受験でも発音の正確さがスコアになることがなかったので、頑張らなかった。リスニングの試験があったので英語を聞きとる練習はしていましたが、それを口に出すことはほぼなかったと思います。(Eminemのラップはカラオケでよく歌っていましたが。。。)

わたしにとって発音の転機は社会人になってから、オンライン英会話を始めたことです。まず通じる通じないで発音の一つのフィードバックがあります。そして、慣れてくると先生が発音を褒めてくれる。その積み重ねで、「あ、これで伝わるんだ」「この発音であってるんだ」という跳ね返りがあって徐々に自信をつけていきました。

気にしすぎ病

日本の英語教育ではあまりにも発音についてのフィードバックが欠けています。だから、自信がないというより、正しいかどうかも分からない、という状況だと思います。だから、フィードバックが得られる環境で発音の訓練すれば成果が出てきます。英語話者の友人にお願いしても良し、私のようにオンライン英会話でお願いしても良し。フィードバックをもとに修正を繰り返していくと成果が出てきます。

正しいかどうかわからないという状況の中で、発音が正確かどうかを気にしすぎることがあるかもしれません。私は当初そうでした。「分からない」ということが、なぜか「自信がない」という変換をしてしまうネガティブな発想があったのです。いや、事実はそうではなくて、ただのフィードバックの欠如という場合が多くあります。

英語のthとかRとかLとかlinkingとか

舌を噛むthや、RとLの発音の違いなど、英語の中には日本語に無い発音がありますね。英語特有の前の単語の終わりの音と次の単語の頭の音が影響し合うlinkingという現象も日本人を悩ます発音の一つです。これらは難しいですが、英語を習得するうえで避けては通れません。

中国語の巻舌音とか

中国語を学ぶと中国語の発音の多様さに驚きます。日本語に無い発音がどんどん出てくる!日本語って舌先と口先でボソボソと発音する言語なんです。だからひそひそ話に適した言語だと思います。それに比べて中国語は鼻を使うし喉の奥の方も使います。顔の下半分を全体的に使う。日本人が中国語の発生の練習をすると顔の筋肉が疲れるんです。私は中国人の声が比較的大きいのが腑に落ちました。巻舌音という発音が中国語の最難関です。これは漢字の通り舌を巻く発音です。英語のRともまた違った発音で、「日本」の発音にこれが含まれます。だから、「私は日本人です」という中国語でいきなり高い壁にぶつかるのが中国語学習者のあるあるなんです。

発音の壁を克服するポイント

まず一番のポイントとしては先ほど書いたように「発音のフィードバックを得る」ことです。私たちはこれが著しく欠如しています。だから自信を持とうにも持てず、多くの人はネガティブ思考で苦手意識まで持ってしまう悪循環の中にいます。だから、フィードバックを得る機会を持つこと、これにつきますそのうえで、「たくさん聞くこと」「細かくなり過ぎないこと」があげられます。

「たくさん聞くこと」は正しい発音のデータの蓄積になります。ゴールが分かっていればだんだんと近づけることが可能になりますから、まずは正しいゴールを設定できるようにたくさん聞くことが大事です。

そして「細かくなり過ぎないこと」も重要です。どうしても発音できない音もあるんです。thなんてとても難しい。ネイティブのような発音はどうしてもできません。ただthの発音は未完成でも、threeと発音して通じる程度に改善することは可能です。ある程度大雑把になること、あきらめること、これも大事になってきます。伝わることが最大の目的ですからね。どうしてもネイティブのように発音できないことがあるということを知っておいてください。日本語訛りの英語になるのは当然だと胸を張ってください。

まとめ

以上をまとめると、「発音フィードバックを得る。あまり細かくなり過ぎずに継続すれば成果が出て自信を持てるようになる。」ということになります。間違いを恐れず、完ぺき主義に陥らず、淡々とフィードバックを改善していけば、案外、時間がかからずに発音は改善します。

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