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この来庁者ムリ

どこで働いているかなんて明言してからブログやらツイッターやらで愚痴る社会人がいる。通常の判断能力を有する一般人からしたら正気の沙汰じゃない。普通に同僚とかにバレてるから。

だけど仕事のことをブログに書きたくなる気持ちはわかる。タイトルからどういう系で働いてるかなんて普通にわかると思うが、この仕事してると普通なら「もうくんなよ」ってことで出禁にしたり、「大変申し訳ございません~~~。これサービス無料券です~~~^^」とか言えばいいところをそうはできない。なぜって権利侵害になるから。
だから目の前から誰が見ても明らかなクソが迫ってきてるのがわかっていても、避けることは許されない。全力で受け止めてしかるべき便所へ流す。

安定してるからいいだろ?そうだね、してるよしてる。超安定してる。だって新入りより仕事できない30~40代でもクビになんかならないし、なんなら倍以上の金貰ってるからね。あんまりヤバいと何か月か出勤禁止とかになるらしいけど、仕事できなければ下手に動かなきゃいいんだもの。後は上司がやってくれるよきっと。そもそもそういう人は溜まるほどの仕事を任されてないから。
まあ普通に仕事していればきちんと評価されて(直属の上司がハズレでなければ)普通に偉くなれる。相応の給料?かどうかは知らんが、普通に金貰えるし。もし能力の割に出世できなければ、実務経験がある程度潰しが効くから頑張って士業になることも、まあ不可能ではない。
話が逸れたけど、今回書くのはこれ。

この来庁者ムリ

この仕事の基本としては常に中立なんだよ。だって法が絡む仕事なのだから。
あなたのために手取り足取りやってあげられないし、具体的な事情を聴いて「それはこうですね」とか口が裂けても言えないし、「こうしてね」とかも絶対言えない。そりゃ少し考えればわかるだろ。我々がそんなことしてたら士業の方々の仕事減るぜ。
でもなんでも聞きたがる困ったお客様もいるのだよ。
「○○なんですけど大丈夫ですか~?」とか「○○ってネットで調べたら書いてあったんですけど本当にこれで大丈夫なんですか~?」とか。

で、我々が答えられる範囲はそのお手続きの形式上のことだけ。表面的な薄っぺらい部分しか答えられない。それを超えた部分について答えるのは無理。
でもそんなことしてたら仕事が回らないでしょ?だから範囲を超えつつも予防線を張ってこう答えるわけだ。
「我々はあまり具体的なことを教えることはできないんですよ~。まあ、○○は△△ですから~~で大丈夫だと思いますけどね」と。

で、通常の判断能力を有する一般人は察する。「(あ、普通は言えないけど、それとなくボカシてある程度よさげな方法を教えてくれているんだな・・・)」って具合に。だからすぐに「ああ、わかりました。」といって、『イイ感じに』やる。

でもそれがわからない人はこんな感じに答えちゃうんだな。
「え??『思います』???本当に大丈夫なの?」
いや、言葉尻だけ捉えてるけど、こっちが言ったこと理解してるのかな?しりとししてんじゃないんだよ。仕事してんだよこっちは。
というか、我々は仕事でやってるとしても、前提として、動物ではなく人として、人に物を聞く態度かな?疑うくらいなら聞かなければよくないかな?真実を知るために金を払うこの世の中でタダで教えてもらっているという状況に気づいていないのかな?

で、そうなるともうこっちは魔法の言葉を使うしかない。
「そんなに心配なら士業に相談してください」と。こういうと、「こいつ等無能」とかSNSでぼやかれるんだろうな~とか思いながら。

だってしょうがないじゃない。こっちがフロンティアスピリットよろしく答えられる範囲を超えつつも、組織を守るために予防線を張って最大限譲歩してんのに、こっちの意図を理解しないばかりか、話聞かないで言葉尻を捕まえて、あろうことかレスバトルしかけてくるんだから。
はい、これでまた士業の方々が稚拙な相談内容で相談料頂きました。ボロいっすね。居酒屋のキャッチみたいっすね。紹介料欲しいくらい。

というわけで、意思疎通ができない来庁者ムリですね~って記事でした。

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