【展示会】ロンドンナショナルギャラリー展 レポート

展覧会レポートとして、まずは先日いってきた「ロンドンナショナルギャラリー展」のレポートを書いてみようかなと思います!

場所は上野、国立西洋美術館。

滅多に上野に降り立つことがないので、ちょっとテンション上がっておりました。
上野駅公園改札は、以前は道路があったのですが、現在は道がふさがれており、改札出てすぐ上野公園敷地内へ入れるようになっているのですのね、、、!
それに合わせて駅ビルもきれいになっており、レストランやカフェなどができておりました、、!

国立西洋美術館に到着すると意外と人がいる、、!
コロナ禍の影響で日時指定のチケットを購入しないと入場できないようになっていましたが、意外と多くの人がいるなあという感じでした。

さて、入場して音声ガイダンスを入手。
今は、音声ガイダンスは、機械のレンタルとスマホアプリの2種類があって、音声アプリで聞けるほうが便利だなあと思い、そっちを選択。

最初の章は、イタリア・ルネサンス期。
イタリアということもあり、古代神話に基づいた絵画であり、1枚目のウッチェロの「聖ゲオルギウスと竜」では題名の通り、竜が描かれていたりとみごたえがありました。特に、クリヴェッリの「聖エミディウスを伴う受胎告知」は、めちゃめちゃ大きく迫力がありました。天から差し込む金の光がまぶしく、神からのお告げをうけて、大地を開拓しているような印象を受けました。当時の信仰心の強さ、その土地が神に守られており、明るい未来を表現するような、そんな雰囲気でした。

2章・3章のオランダ絵画の黄金時代とイギリス肖像画。このころは、写真なんてないので、肖像画が流行りなのかなと感じるなどしました。自分の自画像なので、表情や背景色で質素なのか裕福なのかを表してる感じもしました。家族を描いた絵画では、もれなく犬と白馬が描かれていたので、富の象徴だったのかなと、(今のルイヴィトン的なイメージ?)

4章はグランドツアー。これは、18世紀に流行した一種の卒業旅行のようなもの。観光地であったヴェネチアでは、土産として絵画を買っていく人が多かったとか。ヴェネチアのサンマルコ広場やレガッタレースの風景など有名な風景から、バトーニ作の「リチャードミルズの肖像」では、裕福なご子息の旅の記念に肖像画+ご当地の思い出(訪れた場所を指さす姿や旅先で見たアウレリウスの肖像)が描かれていました。

第5章のスペイン絵画の発見。ムリーリョが描く子供の絵が繊細で、よかったです。(ここら辺疲れててあまりちゃんと見れず、、)

第6章風景画とピクチャレスク。ありそうでない風情ある景色を描く”ピクチャレスク”が流行したらしく、ガイドさん曰く、クロードロランの「海港」に描かれた景色を探したり作ったりとブームになったんだとか。(インスタグラマーみたい。笑)ただ、確かに、黄色みがかった景色の再現はすばらしく、こんな景色がったら見てたいし、行ってみたい、のどかさと雄大さを感じました。個人的には、コンスタブル「コルオールトン・ホールのレノルズ記念碑」が良かったですね。薄暗い荘厳な雰囲気と両サイドにラファエロとミケランジェロの肖像。敬意が存分に伝わってくる作品でした。

おまたせしました。第7章イギリスにおけるフランス近代美術受容。今までのあるものをしっかり描くから独特のタッチで描く印象派に様変わりしました。個人的にもっとも強かったのは、セザンヌの「プロヴァンスの丘」。ここまでぼやかしてもこれが家でこれが木でという風に伝わるんですよね、。
あとは、ドガの「バレエの踊り子」。踊り子の表情は描かなくても、色や体制で十分伝わるすごさ。あとは、ゴーギャンの「花瓶の花」。花瓶の色と花瓶に生けてある葉っぱを同トーンで描くことで、花ひらの鮮やかさが引き立ってました。さらに、モネの「睡蓮の池」。新緑のような発色の良い緑をペン先でひたすらプロットしたかのような描き方。絵全体を緑にすることで統一感を感じました。

最後に、ゴッホの「ひまわり」。ゴッホが描いたひまわりのうち、4万目にして最高傑作とゴーギャンに認められた作品。油のインクを重ね塗りして立体感を出しているのは、他の絵画と比すると珍しく、よく考えたなあと実感しました。ひまわりの花言葉に忠誠という意味があるとは知らず、ゴッホのゴーギャンに対する友情や尊敬の面を感じ取りました。
ちなみに。ゴッホの7枚のうち、焼失したものも含めると日本で所持は2枚、アメリカ2枚(うち1枚は個人)、オランダ1枚、イギリス1枚、ドイツ1枚となっており、5番目の作品はSOMPO美術館で見ることができるという、。

めちゃめちゃ長文になりましたが、大満足でした。
※今度からは気になったものを深堀するという形式で行こうと思います。


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