推しが武道館にいってくれたら死ぬ

同タイトルの漫画とは一切関係がありません。

本当に推し(バンド)が武道館に行くんです。

Kroi Live at 日本武道館

関係ないとは言いましたが、武道館公演が発表された日に「推し武道」は全巻買って読みました。最新巻でも「ChamJam」はまだ武道館に行ってなくてびっくりしました。

というわけで、現実の推し武道ですが「死ぬ」というのは言うまでもなくオタク特有の大袈裟表現。Kroi武道館公演が発表された2023年6月のHNKホールで、嬉しさのあまりわたしの声帯は一瞬弾け飛びましたが、この通り元気に生きております。

というのも、Kroiはわたしがはじめて生でライブを見た2022年8月時点で既にZeppを埋め、その後もライブに行く度に過去最大キャパを更新しているようなバンドでした。そんな中での武道館発表。驚きこそしましたが、この勢いならファンはどんどん増えるだろう、さらに今後何かのタイアップが決まっていて、埋まる算段があるのだろうとすぐに理解でき、大袈裟に「死ぬ」と言うほどの衝撃はありませんでした。

事実、夏フェスにたくさん出演し着実にファンを増やし、Mステに出演し、アニメ「アンダーニンジャ」のOPにも抜擢された。

そして本日。
そんなKroiの武道館公演のチケットがSOLDOUTとなった。

武道館、本当に埋めちゃうんだ……。

Kroiが満員の武道館で演奏する姿を想像した途端「あ、マジで推しが武道館いったら死んじゃうのかも」という感情に襲われた。

……まるで生まれて初めての武道館に推しと行くオタクのような口ぶりですが、実は武道館に行くの自体は初めてではありません。好きな俳優が出演していたミュージカルのガラコンサートを見に行ったことがある。つまり、わたしには推しが武道館にいってくれた過去があるのだ。

しかしながら、人気コンテンツの1キャストとして武道館のステージに立つのと、自らの実力だけで着実に会場を大きくしていき、それを追いかけてきたのとではわけが違う。

前述の通りわたしはインディーズ時代からのファンではなく、メジャーデビューの約1年後からライブに行くようになった新参者。それでもわたしがKroiを知った頃はTwitterのフォロワーが5,000人以下、初めて行ったライブもフロアライブで客数は恐らく1,000人以下。

そんなKroiが武道館で一万人以上の前でライブをする光景を見てしまったら、自分はどうなってしまうのだろう。

わたしが好きなコンテンツはマイナーなまま現状維持し続けるか、解散・脱退等で追いかけることができなくなることがほとんど。好きなものがこんな風に売れていく経験がはじめてなのです。

「推しが武道館にいってくれたら死ぬ」の「死ぬ」は、嬉しすぎて死ぬという大袈裟な表現でもありますが、実際は「売れたら興味がなくなった」という、オタクとして死ぬ可能性も大いにあると思っています。

Kroiが武道館やドームを余裕で埋めるようになったら、わたしは彼らへの興味を失ってしまうのだろうか。もしくは売れる前から好きだった、ライブハウスの最前で見たことがある、などとマウントを取るようになってしまうのだろうか。

貰えるものは貰っておきたい