見出し画像

9月12日 生後8日目 病名告知。

GCUに入ると、あんなに元気に口からミルクを飲んでいたおーちゃんの鼻に
何故か栄養チューブが再び挿入され、ぐったりと眠っている。
発熱(37.9℃)したとのこと。

髄液の検査がされているらしい。
髄液の検査といえば大人でも痛くて辛い検査。
私はまた泣いてしまう。しっかりしなければ。
おーちゃんは発熱に伴う悪寒があるようで、
寝ながら度々 小さな身体を震わせている。

生後半年ほどは、母親の免疫で風邪などひかないはずの新生児が発熱した。
ということは身体の中で何か良くないことが起こっている。怖い。

しばらくして先生から説明。
「GBS髄膜炎でしょう」とのこと。
手と脚が震えた。髄膜炎はとても怖い病気だとネットで見た。
死亡5〜20%、後遺症20〜50%などという記述を思い出す。
後遺症は残るか?と聞くと「何とも言えない」との回答。

感染源は大体が産まれてくるときの産道だが、
私は妊娠中のB群溶連菌の検査は陰性だった。
母乳の可能性もあるとのことで
搾乳した母乳をあげる事は一旦やめておくことに。

検査結果
細菌数4020(通常5以下)
髄液蛋白132(通常8~43)。

本来髄液は無菌のはずだが、おーちゃんの髄液の中に4020もの細菌がいる。
抗菌剤で治療をしていくとのこと。
もしも薬が効かなければGCUでは診られないので
NICUへの移動もあり得る。

面会時間中、熱が上がったり下がったりを繰り返す。
スパイクフィーバーというらしい。

20:00頃 38.6℃。呼吸が苦しそう。
面会中はついに一度も目を開けなかった。
熱に体力を奪われているのだろうと思う。
髄膜炎の治療には大体1ヶ月程かかるよう。
お家でのおーちゃんとの生活が来週には始まると思っていたのに。

でもGCUに入院していたため、
早期に発見できたことはとても運が良かった。
普通に産まれ、一緒に退院していたら
発見が遅れて手遅れになっていたかもしれない。

おーちゃんの命が助かりますように。後遺症が残りませんように。
頑張って治そう、おーちゃん。

夜中にどうしても気になりGCUに電話。
熱は変わらず38.6℃あると看護師さんが言う。
だが口からミルクを少し飲んだとのこと。少し希望が湧く。

---------

人生で一番長く辛い1日だったように思う。
心がぐちゃぐちゃになり、家に帰って「なんで私たちの子が?」と
夫と抱き合い、長い時間泣いていた。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?