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500戦ほど炎王回してみたから解説してみるよっていうお話(構築あり)

 皆様1日遅れのメリークリスマス。barnetだよ。

 見てくださいよこれ。昨日ふとイベントとランクマをやり終わったあとに気づいたんですけどさ。

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 勝利数がとんでもないことになってます。なお11月KCの時は月末で703勝くらいでした。いかに自分が暇人であるかがバレてしまいます。
 そもそもクリスマスの日にnote書いてる時点でバレバレなんだけどな!!!!!

はぁ。

1. 気がつきゃずっと炎王を回してた

 ではなんでこんなに試合数が多いのか?という話なのですが、それは12月12日に実装された最新パック「レイジ・オブ・ヴォルケーノ」に収録された【炎王獣ガネーシャ】を、ラッキーにも1周半せずに3枚集められ、ラッキーにも炎王デッキを組むことができるようになったからです。

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 おかげで他のカードはほとんど3枚以下です。
 BK?ぶっちゃけカッコよくない(Bucchake Kakkoyokunai)の略でしたっけ

(BKファンの方ごめんなさい)

 ということで、どうせなら使ってみるかぁーと思って回してみると、これがまぁ面白い面白い。そして何よりも強いのです
 その結果、時間も忘れて回しまくっていた結果、勝利数が600超えという事態となっていたのでした。

 この炎王、個人的にはメタファイズトラミッドのようなくるくる回しつつ相手を翻弄する、超コントロール系のテーマなのかなと私は認識してます。一番親しいのはメタファイズなんかな?

 その分HEROやドラグニティといったワンキル、かつ回しやすいデッキではなく癖が強いため、使用者を選ぶテーマだと思いますね。
 多分、墓地リソースとかもふんだんに使い倒す回し方がサンドラっぽいわぁってことで、私には合っているのかもしれません。使いこなせているかどうかは別ですが

2. 炎王って何が強いの? 何に弱いの?

まずはこのテーマの強いところから。

【強いところ】
ガネーシャによる実質ノーコストの効果無効
 カード効果は後述しますが、手札、フィールド、墓地のどこから効果を発動しても止めることができるので、相手の展開を大きく妨害できます。そしてそのコストとして無効後に炎属性カードを1枚破壊する必要がありますが、炎王カードを割ることによって次の炎王カードの起動効果に繋げられるため、実質コスト無しで相手を妨害できるのです。

炎王神獣ガルドニクスによる全体破壊
 でっかいガルドニクス(以降:大ガルド)は、効果破壊された次のスタンバイフェイズに蘇生→自分以外すべて破壊という強烈なリセット効果を有しています。これを任意のタイミングで行うことで、自分は毎回ブラックホールを打てるのです。
 またこのギミックにネフティスの鳳凰神を絡めると追加で大嵐が打てます。これが弱いわけないですよね。タイミング間違えるとただの自爆で終わりますが。

ガネーシャ→炎王獣ガルドニクスによる盤面維持力
 ガネーシャは破壊された後に墓地のカードを蘇生、ちっこいガルドニクス(以降:小ガルド)は相手によって破壊された後にデッキから炎王獣カードをリクルートすることができます。
 ガネーシャの蘇生効果はさすがにターン1ですが、小ガルド→ガネーシャリクルート→ガネーシャから小ガルド蘇生→他の炎王獣・・・と、小ガルド1枚だけで3回攻撃を防ぐことができるのです。
 おいなに見てんだメロウガイスト

狡猾な落とし穴がマスクチェンジや堕天使の追放になる
 これはそこまで強いか?と言われるとなんとも言えない部分ですが、例えば攻撃し終えたガネーシャに狡猾を打って墓地の炎王カードの蘇生につなげて連続パンチを行ったり、相手モンスターと一緒に炎王獣バロンを穴に落とすことで、次ターン確実に炎王系のカードをサーチすることができます
 狡猾が入れられるだけでもまぁ嬉しいお話ではあるんですが、その狡猾にもう一つ意味を持たせることができる、というのは炎王ならではの強みなのかなと思います。

 続いて逆に炎王が弱いところを挙げてみましょう。

【弱いところ】
破壊効果への依存
 自分の展開を広げる方法として一番なのは炎王の孤島ですが、逆に初動として孤島が引けていないと何もできない、ということがままあります。
 初動については後述しますが、とにかく孤島かバロンを引けていないと動けず、それらも「破壊」というプロセスを踏む必要があるのが難点です。メタファイズが必ず「除外」というプロセスを踏まないと何もできないのと同じ理論です。

 また破壊に対する依存は相手に対しても同様です。
 特にこれは大ガルドの蘇生時の効果。これは前ターンに効果破壊されていると強制的に発動してしまうため、例えばデストロイザムライ超重武者シノビA・Cといった破壊しても場に帰ってこれるやつや、聖霊獣騎ペトルフィン召喚獣コキュートス、その他フォートレスを張ったトラミッドなど、そもそも効果破壊が通用しない相手には無意味です。
 コキュートスはもう禁止カードだから(2020年12月現在)今は気にしなくてもいいですが、ペトルフィンやシノビA・Cたちはガルドニクスの打点で抜くことができないモンスターなので、対策を怠ると詰んでしまいます。狡猾も効かないですしね。

除外
 カナディア底なし落とし穴デモンズチェーンといった妨害カードは比較的なんとかできるのですが、環境で大流行中の因果切断は大の苦手です。
また苦労して墓地に送った大ガルドやバロンを手札からD.D.クロウされると泣きたくなります。アロマージマジョラムさんとかやることが人間じゃない
 まぁ因果切断をはじめとして除外に強いテーマがあるのか?と言われると・・・って話ではありますが。

 あ、でも除外にめっぽう強いデッキがありますよ。サンドラって言うんですけど。

ネクロバレー
 お願いだから蘇生させてください。

召喚獣プルガトリオ
 りみっとちほーにはたのしいフレンズがいーっぱいいるよ!
 君もリミット3に行ってみない?あ、きんしちほーでコキュートスくんが呼んでるよ。

3. 今回しているデッキ構築


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 現在回しているのはこんな感じです。
といっても、Japan Weeklyで優勝したActのショウさんの構築を999%パクってます。そのデッキから個人的にちょっとだけ採用札とスキルを変えて回しています。

ショウさんの優勝レシピはこちら↑

4. 採用カード【モンスター】

 では各採用札と役割について説明。
画像は多くなると読み込みが遅くなるので割愛。

炎王獣ガネーシャ
 モンスターが効果を発動した際に、その効果を無効にして、炎属性モンスターを手札かフィールドから1枚破壊する効果と、破壊された時に墓地から炎属性の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターを1体蘇生させる効果を持つ(どちらもターン1)。
→仕事しかしない象さん。いるだけで強い。とにもかくにも効果を無効にできるため、相手の動きを大きく阻害できます。
 また効果無効後に破壊されたとしても、コストにしたモンスターを蘇生して耐えの盤面を作ることもできますし、蘇生したモンスターはエンドフェイズ時に自壊するため、例えばバロンを蘇生しておけば、次ターンに好きな炎王カードのサーチにも繋げられます。
 場に出す時は、できる限り墓地にモンスターを置く(置ける)盤面を整えておきたい。3枚入れましょう。

炎王獣バロン
 カード効果で破壊された次のターンのスタンバイフェイズに「炎王」と名のついたカードをサーチする効果、「炎王」モンスターがカード効果で破壊された時に手札から特殊召喚できる効果を持つ。
→効果破壊されたら自身以外をサーチできる万能カードと化すバケモノ。サーチのタイミングも含めてメタファイズ・ネフティスみたいですね。
 ふっ飛ばされた孤島を取りに行くもよし、追撃用に炎環を取ってくるもよし、とにかくこっちの展開が安定するようになるのはこいつのおかげです。ちなみにターン1制限は付いてません
 唯一戦闘破壊がギミックにならないのが難点。こいつも理由がなければ3積みです。

炎王獣ガルドニクス
 相手によって破壊された場合、デッキから「炎王獣」モンスターをリクルートする効果、「炎王」モンスターがカード効果で破壊された時に手札から特殊召喚できる効果を持つ。
→小ガルド。初手カードが揃わなかった時の壁役のほか、霊獣やサイバー、聖騎士といった連続攻撃をかましてくる相手に対して、盤面崩壊を防ぐことができる守りの札です。同名カードもリクルート可能なのは偉い。
 小ガルド→ガネーシャ→小ガルド→小ガルド→炎王モンスターの順番で、最大5回分まで攻撃を防ぐことができます。
 
とはいえそこまで連続攻撃される機会は少ない + 1枚あればなんとかなるカードなので、1枚の採用でもいいかな?と思ってます。

炎王神獣ガルドニクス
 効果破壊された次のスタンバイフェイズに墓地より蘇生、自身以外のフィールド上のモンスターをすべて破壊する効果、戦闘破壊された時に同名カード以外の「炎王」と名のついたモンスターをデッキからリクルートする効果を持つ。
→このデッキのエースカード。打点が2700とちょっと物足りない感はありますが、効果で破壊すれば無問題。バロンがネフティスならこっちはメタファイズ・ダイダロスですかね。
 孤島や炎王の急襲などでも特殊召喚できるし、ガネーシャの効果でコストにしつつ蘇生など、場に出す手段は豊富にあるので、積極的に出していきたい。
 ガルドループ(後述)をすることで毎ターンブラックホールをかますことができるため、相手次第ではあるものの積極的に狙っていきたい。
 ループを積極的に使うなら3枚の方が良いけど、正直ループしなくとも炎王は強いので、不要と感じたら2枚で十分です。ただしループ時の因果切断には要注意

【ガルドループの一番かんたんな起こし方】
初手に炎王の孤島 + 大ガルドがある場合。

1. 孤島で大ガルドを破壊し、バロンをサーチして通常召喚。
2. 相手ターンに大ガルド蘇生→全体破壊
3. 次ターンにバロン効果で大ガルドサーチ
4. 孤島で大ガルド破壊
5. 相手ターンに大ガルド蘇生→場に残ったガルド含めて全体破壊
6. 以降、大ガルドが1体でも場に残る限りループ発生

【エクシーズ枠】
 特に必須なカードは無いですが、ネクロバレーなどを割りたいダイヤウルフ、精霊獣使いウィンダを一方的に処せるメロウガイスト、ペトルフィンなどをどかせられるブラックコーン号などランク4エクシーズを中心に採用しましょう。

5. 採用カード【魔法、罠カード】


・炎王の孤島
 1ターンに1度、手札かフィールドからモンスターを破壊して「炎王」モンスターをサーチする効果か、相手の場にのみモンスターがいる場合に手札の鳥獣族・炎属性モンスター1体を特殊召喚する効果、フィールドから離れた時に自分フィールドのモンスターをすべて破壊する効果を持つフィールド魔法。
→貴重なサーチカードの一つ。また手札に来た大ガルドを唐突に召喚させることもできるので、フィールドをがら空きにされた後から一気に盤面を返すことも可能。
 コズサイなどで不当に盤面を破壊させられる要因にもなるので、なるべく孤島がある時はガネーシャも一緒に置けるようにしたい。ちなみに孤島が剥がされたことによる破壊効果では、小ガルドのリクルート効果は発動しないので注意。3積みしましょう。こいつはアシンメタファイズですかね。

炎王炎環
 1ターンに1度、フィールドの炎属性モンスターと墓地の炎属性モンスターを選択し、フィールドの方を破壊して墓地のカードを蘇生する速攻魔法。
→別名マスクチェンジ顔面蒸れそうですね
 別名の通り、墓地のモンスターを蘇生して連続攻撃に繋げられるほか、因果切断といった罠カードからエスケープするためのカードとしても使えるため非常に優秀なカードです。墓地に炎王モンスターが1体でもいる状態で場のガネーシャに使うと、何故か場に2体モンスターが並びます。もしガネーシャ効果の蘇生先がバロンであれば次ターンサーチも可能なので、これ1枚で何枚もアドを稼ぐことが可能です。
 罠避けも含めると複数枚採用したいカードですが、1ターンに1度しか使えないこと、初手に引くと何も仕事できないことが弱いため、泣く泣く1枚採用にしました。

炎王の急襲
 相手フィールドにのみモンスターがいる場合、デッキから炎属性の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター1体を効果を無効化して特殊召喚、エンドフェイズに破壊する通常魔法カード。
→各種炎王の他、後述するネフティスの鳳凰神炎の王ナグルファーなど上級モンスターも特殊召喚できるため、後攻1ターン目や盤面崩壊後の返しに非常に役立つカード。
 特にエンドフェイズで破壊されるため、そのまま相手ターンに大ガルドの効果を使うこともできるため、孤島を引けていなくとも1枚である程度動けるのが強みです。
 こちらも複数枚採用したいカードではあるが、ガルドループやガネーシャが絡んでいる場合は自分の場を空ける手間が必要もあるので、こちらも泣く泣く1枚採用。サイドデッキ制の大会であればサイドにもう一枚差すとかはありか。 

・禁じられた聖槍
→ご存知魔法罠避けカード。主に因果切断避けのほか、1800〜2700打点以上のモンスターに対する回答としても使用。一応孤島のデメリット効果にチェーンして打てば破壊も防げます
 炎環を1枚にする代わりにこちらを2枚採用。

・星遺物を巡る戦い
→ご存知汎用リミ2カード。スキル以外で破壊耐性を持つモンスターへの回答として用意。聖槍と違って守備力も下げられるので、ガルドニクスを除外すれば大抵のモンスターを突破できるようになります。
 罠避けとしても使えますが、相手が伏せモンスターのみの場合に使えないのが難点。

・コズミック・サイクロン
→ご存知汎用バック干渉。スキルの発動条件満たし+ネクロバレーへの回答用。キル取れる盤面であえて自分の孤島に撃ってガネーシャの蘇生効果を発動させるという荒業も。

・狡猾な落とし穴
→ご存知汎用リミ2罠。初手の防御カードの他、罠避けやガネーシャの蘇生効果でマスク・チェンジ化させることも可能。
 最初は2枚入れて回していたが、結局大ガルドでモンスター除去を行うこと後引した2枚目が弱すぎるので、2枚入れてまで使いたいカードでも無いと判断し、1枚だけ星遺物と入れ替え。

6. スキルについて

 前述したショウさんを始め、炎王では「絆の力!」や「ディスティニー・ドロー」がよく採用されていますが、今回紹介している構築では、モブ...じゃなくて、えと、なんだっけあいつ。そうそう三沢の「侵略すること火の如く!」という、LPが1000減った際にフィールド魔法バーニングブラッドを張るスキルを採用しています。

 DドロについてはBKベイルを採用することでDドロ圏内にしやすいというメリットからの採用だと思われますが、絆の力と侵略すること(略)は、主にペトルフィンなどといった効果破壊できないモンスターの突破、及びウィンダ、アレイスターの守備力1800を下級でも超えられるようにすることが主な目的となります。

 私が侵(略)のスキルを採用した理由については
・打点3200の大ガルド、2300打点のガネーシャを相手ターン中でも置けること
・今後更に流行するであろう青眼の3000打点モンスター大ガルドの効果以外でも突破できること
・孤島を妨害されずに回収できること
・どっちみちフィールド魔法を飛ばされると辛いことに代わり無いから、それなら孤島を割られて盤面崩壊するよりマシであること

以上のことから、試験的に運用しています。
他はなんのスキルがいいんかな?まだ私は分かっていないです。

7. その他採用候補カード一覧

 今回自分の構築では採用しなかったカードについて。

炎王獣ヤクシャ
 破壊された時に手札かフィールドからカードを1枚破壊する効果、「炎王」モンスターがカード効果で破壊された時に手札から特殊召喚できる効果を持つ。
→ガネーシャの効果や孤島が無い時などでも、自爆を含めた戦闘破壊で能動的にガルドニクスを破壊することができるほか、手札にバロンや大ガルドがいる場合でもヤクシャ→バロン破壊、ガネーシャ効果で蘇生したヤクシャから手札破壊という流れで墓地肥やしをすることも可能。
 サーチするためのカードではなくどちらかというと保険的な役割なため、1枚の採用か。個人的には無くても十分回ると思ったため不採用。

炎王獣キリン
 破壊され墓地に送られた時に炎属性モンスターを墓地に落とす効果、「炎王」モンスターがカード効果で破壊された時に手札から特殊召喚できる効果を持つ。
→破壊をトリガーとする、青眼に入ってた曙光の騎士をイメージするとわかりやすいが、墓地に落とすだけで何故か破壊してくれないカード。
一応こいつ + 孤島で、キリン破壊→ガネーシャサーチ、キリン効果で大ガルド落としといった動きもできるけど、それならバロンの方がいいのではと思う。
 真炎の爆発ジェット・シンクロンなど炎王カード以外の炎属性を採用している場合は入れていいが、それ以外なら0枚で問題ないと判断。

ネフティスの鳳凰神
 効果破壊された後の次ターンスタンバイフェイズに蘇生、フィールド上の魔法罠カードをすべて破壊する効果を持つ。
→実はOCGで2年ほど制限カードになってたパワーカード。ネフユベルとかもリンクスで流行ってましたね。
 バック全体除去は強力ですが、そのためには自分の孤島を割らないようにケアする必要があること、現環境では永続魔法罠系のカードを使うデッキが少なく、聖槍とコズサイ、星遺物の計5枚でも立ち回り次第で間に合うと思い不採用。

・フレムベル・ヘルドッグ
 戦闘破壊成功後、デッキから同名カード以外の守備力200以下の炎属性モンスターをリクルートできる効果を持つ。
→1900打点、ガルドニクス以外の炎王獣のリクルート可能、真炎の爆発対応と炎王と非常に相性が良いカードですが、これよりもガネーシャ孤島バロンを初手に引きたいと思い不採用。というか我1枚しか持ってない

・炎の王 ナグルファー
 同名カードはフィールド上に1枚しか出せない効果、自分フィールドのカードが戦闘及び効果破壊時に、自分以外の「ジェネレイド」または獣戦士族モンスターを代わりに破壊できる効果を持つ。
→攻撃力3100、守備力200、獣戦士族、炎属性と真炎の爆発にも対応しているレベル9モンスター。「ジェネレイド」というOCGでは「斬機」と同期のテーマですが、今はこいつしか実装されていません。
 貴重な打点3000以上のモンスターであり、破壊の身代わり効果もヤクシャ、ガネーシャ、バロンが獣戦士族なので、それぞれの破壊時効果を自発的に発動させることも可能です。
 現時点でサーチする手段が無いため不採用にしていますが、キリンや爆発を入れた構築であれば採用の価値はあると思います。

・BKベイル
→みんな大好き?ベイルくん。ほんま。
 耐えるだけならサーチできる小ガルドで間に合うこと、4エクシーズにも対応できるけど緊急時以外そもそもエクシーズしなくても勝てる盤面が多かったので不採用。

・クリボール
→もう効果の説明はしなくてもいいですよね。不採用の理由はベイルと同様ですが、プルガトリオに対する防御として採用したい気持ちもある。一応聖槍でそもそもプルガを出させない動きも可能ではあるけども。

・真炎の爆発
 墓地から守備力200の炎属性モンスターを可能な限り蘇生する魔法カード。
→非常にパワーの高いカードで、ランク4エクシーズを展開するためだったり高打点モンスターを一気に出してワンキルを狙うといった新しい勝ち筋を作ることができます。
 サーチ手段が無いこと、複数枚入れても初手に引いたら仕事できないことから今回は不採用。

・能力吸収石
 最近トラミッドでよく使われる、カウンターが2つ乗るとフィールド上のモンスター効果をすべて無効化する永続罠カード。
→大ガルドの効果が、墓地で発動して蘇生→フィールド上で破壊効果発動と、1枚で2回分の効果発動を行えるので、ガネーシャがいなくとも相手のモンスター効果を強制的に無効化できます。
 また炎王モンスターは、ガネーシャの効果無効以外は破壊された際に効果を発動するため能力吸収石の効果を避けられることもメリット。
 そもそもこのカード自体使い方が難しいこと、基本的な回し方を理解したいため今回は不採用。

・フレンドリーファイア
 自身のカードも割ることができるノーコスト破壊カード。相性は良いけど必ずしも魔法罠を避けることができるわけではないため今回は不採用。

8. 理想的な回し方

 では、まずこのデッキの理想的な回し方から。

炎王理想1-min

 先攻。孤島、バロン、聖槍、コズサイと100点の初手です。

炎王理想2-min

 まずは孤島発動、バロンを割ってガネーシャをサーチ。そのままガネーシャを召喚してコズサイセットでエンドします。

炎王理想3-min

 相手ターン。スタンバイフェイズにバロン効果で大ガルドをサーチし、ガネーシャの効果コストを用意しておきます。

炎王理想4-min

 相手は調和の宝札から太古の白石を捨てました。オルタナティブ青眼の理想的な初手です。その後青眼の白龍を捨ててコスモブレインを特殊召喚してきました。

炎王理想5-min

 ちょっと悩みましたが、オルタナティブを出されると面倒なのでコスブレ効果を無効。大ガルドを割ります。
 その後相手はモンスターを伏せ、バック無しでターンエンド。

炎王理想6-min

 太古の白石効果で白き霊龍が出てきます。相手は霊龍効果でコズサイを指定しました。

 ここであえてコズサイを発動。自身の孤島を除外します。

炎王理想7-min

 それはアド損では?と思うかもしれませんが、そうでもありません。
 孤島効果でガネーシャが割れますが、その後バロンを特殊召喚。エンドフェイズ中なのですぐにバロンは破壊されます。

炎王理想8-min

 ターンが帰ってきました。引いたカードはまたコズサイ。
 大ガルド効果で霊龍と伏せの太古の白石を破壊し、その後エンドフェイズで割れたバロンの効果でガネーシャを取ってきます。
 もしコズサイで孤島を除外しなかった場合、バロンのサーチができず、炎王カードは大ガルドだけなのでワンキルを取れませんでした。

炎王理想9-min

 ガネーシャを召喚し、スキルを発動。大ガルドの打点が3200になりました。
 おっしゃワンキルや!と意気揚々と殴りにいきますが、相手はクリボールを発動。これを無効にすると白石効果の発動を許してしまうため、クリボールを通します。

炎王理想10-min

 エンドフェイズ。白石効果を無効にし、またガルドを破壊します。

炎王理想11-min

 相手ターン。スタンバイフェイズに大ガルドを蘇生してガネーシャ破壊、バロンを蘇生させます。

炎王理想12-min

 相手は伝説の白石を召喚し、青き眼の賢士効果で2枚目の霊龍を特殊召喚します。2枚目あったんかい。

炎王理想13-min

 霊龍効果で真ん中のコズサイを除外してきました。相手は手札0だったのでコズサイは無くなっても問題ないですね。
 その後墓地に行った伝説の白石で青眼サーチ、墓地の太古効果で青眼を回収します。

炎王理想14-min

 諦めてサレンダーされました。やったぜ。

 ちなみに相手は、おそらくですがどう動いても盤面を捕り切ることは出来なかったと思います。

 例えば霊龍効果でバーニングブラッドを除外していれば、霊龍攻撃でバロン破壊→霊龍効果で青眼召喚で大ガルドを殴りに行けますが、こっちは聖槍で青眼の打点を下げられたので返り討ちに出来ました。

 その他、仮にオルタナティブになって大ガルドを破壊したとしても次ターンで蘇生→破壊でキルですし、バロンを破壊していれば次ターンで炎環をサーチ→大ガルドで攻撃から炎環でバロンorガネーシャを蘇生してキルを取ることができました。

 実際のデュエルでは自ら孤島をコズサイする機会はまぁまず無いんですけどね。
 今回は相手がバックを用意出来なかった+クリボールがなければワンキルできたので、あえて孤島自爆をかましました。

9. かんたんな罠の踏み越え方

 正直「コズサイも聖槍もあれば罠超えられるわ」って話ではありますが、あまり知らない方向けに書いてみます。
 (上のと違ってスクショの撮り方とキャラが違いますが、許して

炎王罠超え1

 先攻。孤島とバロンがいますね。そして手札には聖槍とコズサイ。これさっきと同じじゃね

炎王罠超え2

 孤島発動してバロン破壊→ガネーシャサーチ。

炎王罠超え3

ガネーシャを出してコズサイセットしてターンエンド。

炎王罠超え4

 相手のターン。懐かしの罠不知火でした。こちらはバロンから大ガルドをサーチしておきます。
 隠者から入ってきたので、とりあえずガネーシャ撃っておきます。

相手は3伏せしてターンエンドしてきたので、コズサイは取っておきました。

炎王罠超え5

 引いたのは急襲。使えないですね。大ガルド効果で蘇生します。

炎王罠超え6

 大ガルド効果にチェーンしてデモチェを発動。使われても痛くないので無視します。

炎王罠超え7

 メインフェイズ。孤島効果でチェーン撃たれた大ガルドを割り、バロンをサーチします。
 そのままバロンを召喚しますが底なしを当てられます。でもどのみち次ターンに大ガルドが蘇生して破壊するので関係ありません

炎王罠超え8

 ガネーシャ攻撃に因果切断を撃たれたので聖槍で守ります。これで相手がすべての罠を使ってくれました。こっちは聖槍1枚だけしか使ってません。

炎王罠超え9

 相手ターン。大ガルド蘇生でガネーシャと穴に落ちたバロンが破壊されます。
 本当ならガネーシャ効果でバロンを蘇生するべきだったのですが、忘れてました。これなら聖槍すら打つ必要無かったやんけ。

 相手はスキル「終わらない罠地獄」でデモチェを回収。その後デスサムライ召喚から妖刀不知火を落とし、デモチェセットでターンエンドしたため、デモチェをコズサイで吹き飛ばします。

炎王罠超え10

 ラスト。引いたのは2枚目の大ガルドでした。
さっき破壊したバロンで炎王炎環をサーチしておきます。
 その後もう一枚バロンの効果が発動したので、2枚目のガネーシャを取っていきます。

 最後は大ガルド→ガネーシャ→炎環で大ガルド破壊からバロン蘇生で勝利です。

 この試合、ちょっと罠を使われるのが速かったから勝ちやすかった・・・という部分もありますが、どちらかというと見ていただきたいのは「基本的にデモチェや底なしはケアしなくてもなんとかなる」ということ。

 例えば最初に大ガルドが蘇生した時にデモチェではなく因果切断を撃たれていたら、こっちは聖槍でケアしに行きます。相手はそこにチェーンして底なしかデモチェを使うかもしれませんが、デモチェを使わなければガネーシャはバロンを蘇生し、エンドフェイズに自壊してサーチに繋がります。
仮に大ガルドが底なしを食らっていたとしても、孤島効果で割れるので問題ありません。
 また最後の相手ターンエンドにコズサイを撃っていますが、次ターン大ガルドを孤島で割れば、どのみち炎環から蘇生してキル圏内に届きました。

 どうでしょう。これを見ると、別にネフティスいなくても罠ケアできるんじゃね?と、回し続けていくうちに私は感じました。その分孤島への依存が強い気がしますけど。
 あとサイバーのオーバーフローとかは、状況次第では押し負けてしまう盤面もあります。

10. まとめ

 今まではネフティスやユベルのお供であった炎王ですが、ガネーシャが加わったことで一気に純構築でもバリバリ活躍できるテーマへと進化しました。いやなんというかガネーシャ強すぎ
 また先に述べたように、トラミッドやメタファイズのような相手ターン中にも妨害しつつ展開を広げるテーマであり、相手の動向を見て次のステップを考えるアドリブ性が求められるのも、くるくる回すデッキ系が好きな人は楽しみながら遊べるんじゃないかなと思います。

 あとこのデッキ、ガネーシャを3枚集めるのは大変ですが、それ以外は(狡猾とか汎用系は抜きにして)ストラクチャーデッキ「炎王の復活」を2箱買うだけで組めるので、意外と組むまでの難易度も高くありません。ていうか私もストラク2箱しか買ってないです。
 初心者におすすめ!と言えるかは微妙ですが、ガネーシャが3枚集まった人は気軽に組めるデッキですよ。ついでにネフティスの鳳凰神も取れます

 最後に環境デッキとなるかについてですが、いわゆるTier表に乗ることまではできないけど、十分に環境デッキとは渡り合えるテーマだと感じています。
 理由は、単純にTier上位に召喚獣がいるからです。あとトラミッドも苦手です。ウィッチクラフトや小ガルドがいれば、デスペラードやサイバー・ドラゴンとは渡り合えるんですけどね。

 どうやら炎王系カードはガネーシャまでで全部出たようなので、これ以上の新規カードが実装されないのは悲しいですね。でも、まだまだ研究のしがいがありそうです。

 それでは、ここまでご覧いただきありがとうございました!
この記事を見て炎王に興味を持っていただけると嬉しいです。


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