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学校断熱改修の考え方


現在、住宅は高断熱高気密化が進み、2025年に義務化される等級4より2グレード高い家にし、太陽光発電を5KW程度つむと、家は年間を通すとゼロエネルギーにすることができることがわかっている。先進的な工務店の試行錯誤の結果、国交省の定める基準より断熱性能をあげるべきだという主張は、受け入れられやすい。

一方、非住宅のオフィスや学校などは、国交省のWEBPROというソフトを使っており、これがすこぶるドメスティックなソフトで、建物のゼロエネルギーを目指す現代においてはすこぶる使い勝手が悪い。建物の断熱性能を上げていくことで、エネルギーの削減をすべきと考えるが、設備の効率化でそれを実現させることが優先されている。

一方、温暖化で高温化した現在、学校の最上階ではエアコンが効かない状態が頻繁に起こっている。児童や生徒の学習環境として、不適切な状態にすらなっている。
エアコンを増強するのも一つの手段だが、もっと簡単なのは全然されてこなかった断熱をすることである。ワークショップでは以下のような断熱をおこなっている。

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