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在宅勤務の落とし穴(オレ編)

新型コロナウイルス対策として在宅勤務を導入する企業が増えていますが、弊社でも1月の後半あたりから在宅勤務推奨となっています。
もともと弊社は日常的に(在宅に限らず)リモートワークが可能な勤務形態なので、特に大きな問題も混乱もなく、単に「自宅で仕事をする人数が増えた」というくらいの変化です。

これまでも、子供が体調を崩した時など在宅の必要がある場合には在宅勤務していましたが、それでも月に1~2回程度。
それが、1月以降は週に2~3日と在宅勤務をする日が増え、そうなったことで意外な落とし穴が見えてきたので、今回はその点について書いてみようと思います。
ちなみに「オレ編」と銘打っていますが、「オレ編」しかありません。

在宅勤務の落とし穴とは・・・

在宅勤務の落とし穴というと、まず思いつくのは「会社にいる時に比べて生産性が落ちる」とか「同僚とのコミュニケーションがうまくいかない」あたりだと思うのですが、前述の通り、弊社は普段からリモートワークをしているので、そのあたりが今になって大きく問題になることはありません。

むしろ、今回僕が気づいた落とし穴は仕事の前後に潜んでいました。

気分転換が難しい

在宅勤務をすると、当然ですが自分ひとりしかいません。
自分ひとりで仕事をすると根を詰めやすいというか、意識していないと休憩を取らなかったりします。
また、会社にいれば、誰からともなく雑談が始まって、そこに乗っかって・・・という感じで、自分があまり意識していなくても気分転換ができるのですが、在宅勤務だと気分転換のタイミングを失ってしまいがちです。
集中できるという意味では良いかもしれませんが、集中しすぎていつもより疲れてしまうことがあるように思います。

スイッチの切り替えが・・・

これも気分転換とほぼ同じかもしれませんが、公私のスイッチの切り替えが難しくなります。
そもそも、僕は公私のスイッチの切り替えがうまい方ではありません。
普段からわりと仕事のことを引きずってしまいます。
「常に仕事のことを考えている」と言えば聞こえは良いですが、実際にはただただ気になっていることを引きずっているだけなので、まったく生産的ではありません。

僕の場合、在宅勤務の日でも仕事を始める時はわりとスムーズにエンジンがかかるのですが、問題は夕方です。
うちには5才と2才の子どもがいて、小中高の一斉休校に関係なく、元気に保育園に通っています。
夕方、2人が家に帰ってくると、そこで強制的にお仕事終了です。
これが月に1~2回程度だと気にならないのですが、数日続くようになると、子どもと遊んでいても仕事のことが頭の片隅に引っかかっていました。
子どもの帰宅をトリガーに「お仕事モード」から「お父さんモード」にパチンと切り替えることができない、ということに気づいたのです。

通勤時間と言うクッション

在宅勤務になると、通勤に時間もかからないし、混雑したバスや電車に乗らなくていいから楽!!と思っていた時期が僕にもありました。
しかし、在宅勤務を続けた後、数日ぶりに会社に行って、通勤でバスに揺られている時間がスイッチを切り替えるためのクッション時間になっていることに気づきました。
在宅勤務で子どもが帰ってくるまで仕事をしていると、このクッションがまったくない。慣れの問題も大きいと思いますが、僕の場合はどうしてもクッションが欲しいわけです。
というわけで、在宅勤務の時には、なるべく子どもたちを保育園まで迎えに行くようにして、ほんのわずかですがスイッチを切り替えるためのクッション時間を確保するようにしました。

変化に気づいてくれる人のありがたみ

雑談と通勤時間の大切さ。
僕がこのことに気づくきっかけになったのは同僚の一言でした。

「オンラインミーティングしてる時、とても疲れているように見えるよ」

そう言われた時はピンと来なかったのですが、その日の夜に「なにが違うんだろう?」と考えてみました。
そして、翌日会社に出社した時に、いろんなことに気づいたわけです。

在宅勤務を機能させるもの

在宅勤務を導入する時、どんなツールが必要だろうか?とか、回線は大丈夫か?なんていうところに意識が向きがちで、それはそれで必要なことではあります。
しかし、一見無駄なように見える時間一緒に仕事をする仲間への気遣い。在宅勤務を機能させる最後の一手は、そんなところにあるのではないかと思いました。

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