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「レイデオロ、タスティエーラ/」

一口馬主クラブとは?

こんにちは。まさやんです。6月中頃から7月中頃までは函館では中央競馬の函館開催があり、その時期になると私の住んでいる家の辺りもそわそわしてきます。さて、今日は「一口馬主クラブ」のお話しです。簡単に言うと、「愛馬会法人」に対して一口出資し、それが集まり「クラブ法人」に競走馬を現物出資し、競走馬が稼いだ賞金をクラブ法人が愛馬会法人に還元し云々かんぬん、というやつです。最近は「一口馬主クラブ」が絡んでいる競走馬も多く、最近だとアーモンドアイ(シルクレーシング)や、リバティアイランド(サンデーレーシング)などが有名ですが、私は「キャロットクラブ」でこの10年くらい一口馬主的なことをやっています。

馬主になることが夢の一つだった

そもそも、なぜ一口馬主なのか。私は「馬主」になりたい、という現実味の薄い夢を持っていました。いや、今も持っています。ただし、現実味はないので(資金面、時間など色々な意味で)封印しているというのが正しいかも知れません。なので、ゲームの世界(ダービースタリオンなど)で仮想の馬を育てていました。ただ、30歳を過ぎてゲームばかりやるわけにも行かず、現実に馬主に近づくにはどうしたらいいのか、と思い悶々としていました。

きっかけはオルフェーヴルの凱旋門賞

2012年。前年に牡馬クラシック三冠を達成したオルフェーヴルが日本のホースマンの夢である「凱旋門賞」に挑みました。惜しくも2着に敗れ、「オルフェーヴルでもダメなのか」とテレビの前で涙しました。その時、「オルフェーヴルの馬主は・・・サンデーレーシング・・・一口馬主クラブか」と思い、「こういう熱い思いをさらに共有するなら一口馬主クラブでもってみるか」と思い立ったのが始まりです。

キャロットクラブとの出会い

色々と調べてみるとオルフェーヴルのサンデーレーシングは一口の価格が想定していたよりも高かったことが分かり断念。調べていく中で、キャロットクラブに出会いました。予算的にも、また「OurBlood」というコンセプト、「母馬優先枠」という制度もあるということもあり、申し込むことにしました。

1頭目でG1出走

そして、最初のシーズンとなった2014年の募集で、2頭の競走馬に出資しました。そのうちの一頭が「コルコバード」号です。父がステイゴールド、母がダートで6勝のエンシェントヒル、というゴリゴリのスタミナ系の牝馬でした。新馬戦こそ2着だったものの、2戦目で勝ち上がり、オークストライアルのスイートピーステークスにも出走し3着と惜しい戦いを繰り返し、キャリア5戦目となる東京競馬場でのレース、2016年6月26日の稲城特別というレースで、私は初めて出資馬の生観戦を経験します。結果は追い込み届かず2着だったものの、今までに味わったことのない興奮を感じたのを今でも思い出します。コルコバード号は、クラブ規定の6歳春まで現役を続け、2019年に引退。16戦のキャリアで5勝、2着5回、3着2回、5着2回。掲示板を外したのはわずか2回とある意味馬主孝行なお馬さんでした。初めての一口馬主でG1に出走したのもいい思い出です。

コルコバードの返し馬。府中の直線、興奮しました。

コルコバードがつないだ「OurBlood」

その後の一口馬主ライフはなかなか順調とは行かず、出資馬が無く、キャロットクラブの会報がたまっていき、やや情熱も薄らいでいきます。しかし、私に一口馬主について教えてくれたコルコバード号が引退し繁殖入り、その第一子となる牡馬が再びキャロットクラブで募集がかかると聞き、「母馬優先枠」で申し込み、出資をすることができました。これが現在一口持っている「パンデアスカル」号です。父はモーリスであり、マイルくらいで活躍し、NHKマイルカップあたりで活躍してくれればなぁ、と思っていました。しかし、そうは甘くありません。2022年9月にデビューし、12月に未勝利は脱出。そこから2戦は苦しい戦いが続きます。

あっさりとやってきた生観戦、口取り式に参加できるチャンス

春のクラシックの時期は過ぎ、夏競馬が始まろうとしたとき、「パンデアスカルが函館競馬に出走する」という報を聞きつけます。「これは見に行かないと」と思い立ち、まずは勝利時の記念撮影の申し込みを行います(口取り式で10名限定で一緒に写真に写れるというもの)。これはあっさり権利を得ました。レース当日の2023年6月24日に函館競馬場9レース「恵山特別」を観戦しに行きます。レースでは5番人気で単勝10倍をやっと切るくらいだったものの、上手く先行勢をマークし、1番人気の馬の猛追をしのぎきり2着で入線。写真撮影とはならなかったものの、お母さんのコルコバードに続き、生観戦2着、という結果に満足して競馬場を後にしました。パンデアスカル号も5戦して掲示板圏内4回とかなり馬主孝行です。ここまでは。

パンデアスカル号。函館競馬場パドックにて。

今回のまとめ

馬券を買うのは嫌いではないのですが、こういう競馬の楽しみ方もあるということに出会えたことには素直に感謝です。また、母から子につながるという実感を得られているのも大きいです。他の一口馬主はやらないと思います。おそらくキャロットクラブが私にはウマが合うみたいです。競馬だけに。
おあとがよろしいようで。

このポスターが函館競馬場に貼ってあり、色々考えさせられました。はい。

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