ラヴォスはウイルスすらも生物として認識し、その遺伝子を取り込み、武器として使えるか研究していた。

世界の破壊には大きなエネルギーが必要になるが、ウイルスを拡散させるだけなら小さなエネルギー済む。効率性を重視したラヴォスは世界中のウイルス遺伝子を集めはじめた。

ラヴォスの計画は黒死病(ペスト)を取り込んだところから始まった。地上のあらゆる遺伝子(人間も)を取り込んでいた為、ラヴォス自身が黒死病のダメージを受けてしまった。ラヴォスはその仕組みを利用できると思い、ありとあらゆるウイルスを取り込み、免疫を獲得していった。

免疫獲得と同時に、その免疫をスルーできるウイルスを自ら生み出した。それが新型コロナウイルスだった。

新型コロナウイルスは変異性が強く、免疫をすり抜け様とする。

無数に生まれるコロナ変異株は一年で3種類発見されたが、弱毒性にて検査をスルーされて認知されなかった変異株を含めると50種類ある。それらは弱すぎる毒性にて体内では抗体すら反応しないし抗体も作られない。だが、それらは人々の中を伝染し変異を繰り返していて、いずれワクチンすら効かない強毒性を発現させる。

ラヴォスは気が長い。寿命が長く100年先に生物が絶滅してくれれば十分だと思っている。人間が地上の覇者になってしまってから、人間を越える遺伝子が現れなくなってしまった。ラヴォスは人類を絶滅させ、新たな種の誕生を期待していた。



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