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ソーシャルワークのこと

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#シンガポール在住日本人

【2】私が労働者として見てきたソーシャルワークの現場(精神科単科病院編:2)

治療分野そのものに関して → 前回記事 上司のいう「質の悪い患者」とは? → 前回記事 病院体制に関して 自分自身に関して のうち、後半部分に入る。繰り返しになるが、あくまでも個人的な経験と感想をまとめたもので、精神科病院が全てこういうところでは決してない。しかしながら、PSWの皆さんには非常に馴染み深いエピソードばかりだと思う。  その前に、お決まりの一文をどうぞ。 精神保健福祉士は、その業務に当たって主治医の指示は受けない。 実際の現場は、指導という名の指示がも

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【1】私が労働者として見てきたソーシャルワークの現場(精神科単科病院編:1)

 意外に長くなってしまった略歴で、2014年から最近までソーシャルワーカーという仕事をしてきたことを載せた。ソーシャルワーカーって何屋さん?と聞かれることは年々減ってきているものの、まだまだ「カウンセラーとどう違うんですか?」という質問を受ける。ソーシャルワーカーの数だけ答えがあると思うが、個人的に強調しておきたいのは ソーシャルワーカーは、社会資源を用いて、あるいは人と環境に直接働きかけて、支援対象となる方(クライエント)が望む暮らしの実現に向けた支援を行う。すなわち、臨

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中堅っぽいソーシャルワーカーが、シンガポールで職を得るまで

 シンガポールでの生活を漠然と思い描き始めたのは、現在同居しているパートナーと出会ってしばらくしてからだ。そして、転職へ踏み切ったのは、ほんの2ヶ月前の話。彼と出会っていなければ、そしてCOVID-19の全世界的な流行がなければ、シンガポールに住むことはなかったと言い切れる。そんな不純な動機を勢いにして、シンガポール生活に辿り着くまでの記録を記す。  転職と多少関係があるため、私も彼もシンガポールでは外国人で、婚姻せず同居している状況であることを最初に述べておく。

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