東京武蔵野ユナイテッドFC 2021選手短評(MF&FW編)
東京武蔵野ユナイテッドの選手の短評2021、MFとFW編です。
GK・DF編はこちらからどうぞ。
こちらも出場記録のデータはTransfermarktから引用しています。
MF
#2 髙慶汰
出場記録:31試合出場(2790分)1得点 2アシスト
今シーズンチーム最多出場。出場停止の1試合を除いて全試合に出場した、中盤そして守備の要。今年もボランチが中心で数試合最終ラインでも奮闘しました。対人守備面では非常に安定していたと思います。今年も累積カードで出場停止がありましたが、カードの数も実は年々減少傾向。来年はフル出場を目指して欲しい。攻撃面でも積極的なシュートが多いのはいい点で、ロック戦のゴールも打ったからこそ入ったもの。ただ大きく枠を外すシーンが非常に多いので、もう少しコントロールできると得点数も増えるはず。
#4 日髙慶太
出場記録:16試合出場(1213分)2得点 1アシスト
開幕から夏の中断期間までボランチとしてほぼ全試合に出場し、東京ユナイテッドからの加入選手では最多の出場時間をマーク。攻守のバランスを取りながらも2得点を記録するなど奮闘しました。しかし、中断期間中の8月にF.C.大阪へ電撃移籍。チームとして結果が出ていない中で主力が移籍ということで正直ショックはありましたが、これもまたサッカーの世界では仕方のないこと。オファーがくるというのはそれだけポテンシャルがあるということ。来年はチームをJ3に導く活躍を見せて欲しい。頑張れ。
#5 鈴木裕也
出場記録:24試合出場(1483分)4得点 3アシスト
開幕でゲームキャプテンを務め順調にスタメン出場を続けたものの、4節の滋賀戦で負傷し離脱。後半は途中出場が中心と、出場試合数の割に出場時間は短いシーズンとなりました。それでも4得点はキャリアハイ。刈谷戦での決勝ゴールや滋賀戦でのアシストなど、要所での活躍は残留に間違いなく大きく貢献しました。昨シーズン途中から時折中盤でも起用もされていますが、ドリブルで持ち込める選手なので攻撃的なポジションで見たいところ。
#6 都丸昌弘
出場記録:1試合出場(18分)
意外性の男、みんな大好き都丸昌弘。今季はトレーディングカードが早々に売り切れになるなど、ピッチ外でその人気ぶりを遺憾無く発揮しました。大所帯になった今年は出場機会が危ぶまれましたが、絶不調のチームに喝を入れるかのように中盤戦3試合でベンチ入り。松江戦では18分のみながら出場も果たしました。毎年怪我人だらけのチームの中で、困った時に起用できるユーティリティ性は最後まで発揮されました。残留さえ決まっていれば、本当はホーム戦で出場しているところを見たかった。お疲れ様でした。
#7 伊藤光輝
出場記録:17試合出場(803分)0得点 1アシスト
東京ユナイテッド時代には10番を背負ったアタッカー。JFL初挑戦ながら、トップ下やサイドハーフで約半数の試合に出場。前半終了時か後半途中までの出場が中心だったこともあり、試合数に対して出場時間はやや短め。記録としては無得点と物足りない数字ながら、改めてハイライト動画を見返すと結構惜しい場面が多かった。得点やアシストといった目に見えた結果が伴ってくると、出場時間も増えてくると思う。
#8 小林大地
出場記録:25試合出場(1717分)0得点 3アシスト
大地も気づけば5年目。今シーズンは怪我で出遅れましたが、終わってみれば過去最多の出場試合数・出場時間をマーク。シーズン初勝利となったFC刈谷戦で左サイドバックで起用されて以降、後半戦はポジションを確保してほぼフル出場。今年の残留のキーマンの一人だったと言っていいでしょう。スタミナとスピードを活かしたオーバーラップで新境地を開拓しました。枚方戦ではコーナーキックから澤野のゴールをアシストするなど、プレースキッカーとしても心強い活躍。攻撃的なSBとして来年も暴れて欲しいところ。
#14 本田圭佑
出場記録:13試合出場(694分)4得点 1アシスト
気づけば武蔵野の本田圭佑も30歳に。今シーズンは前線の選手が増えたこともあり、出場試合数は大幅に減少しました。一方で起用された試合ではきっちりと結果を出し、過去最高タイの4得点をマーク。上位相手との激しい試合となったヴェルスパ大分戦、残留争い直接対決となったホンダロック戦など、欲しいところで決めるところが頼もしい。個人的にはもう少し使ってみて欲しい選手だった。
#17 小野寺湧紀
出場記録:28試合出場(2218分)2得点 2アシスト
今年最も成長した選手。金井の負傷離脱で左サイドバックを任されると、夏前からは1列前の左サイドハーフのポジションでプレー。出場時間はチーム4位、JFL初得点を含む2得点をマークするなど飛躍の年となりました。元々の走れる・粘れる部分はそのままに、高知戦でのゴールのように積極的にシュートを打てる選手になりました。来年も楽しみな選手。
#18 石原幸治
出場記録:25試合出場(1428分)5得点 3アシスト
武蔵野の頼れるキャプテン石原。今シーズンも5ゴールを挙げましたが、かつての得点力を考えると少々寂しい成績。今年はゴールシーンよりも悔しがる姿の方が多く見た気がします。しかし、それだけ惜しいシーンを作り出せるのは石原しかいません。まだまだ2桁得点も狙えるはず。来年は復活に期待しましょう。
#20 川越勇治
出場記録:出場なし
東京ユナイテッドから新加入も、出場機会を得られないまま古巣に期限付き移籍。
#22 金井洵樹
出場記録:2試合出場(164分)
春先にアキレス腱断裂の大怪我で離脱し、そのままシーズン終了。レギュラーポジションの左サイドバックだけでなく、セットプレーのキッカーが不在になるのも痛かった。SNSを見る限り、リハビリがあまり順調でない様子だったのも辛かった。来年の開幕には間に合って欲しいところですが、離脱中に大地や小野寺とライバルが急成長しているだけにポジション争いは激化しそうです。
#23 伊藤大祐
出場記録:12試合出場(374分)1得点
東京ユナイテッドから加入した快足アタッカー。JFL初出場となった開幕戦でゴールを決め、交代で流れを変える役割を期待されましたが尻すぼみ。得点は開幕戦の1得点のみ、徐々に出場機会が減り10月以降はベンチ外の試合が大半に。スピードがあって面白い選手ではあるのですが、いかんせん武蔵野には後半起用の切り札が多すぎて伊藤大の出番がないというのも事実。うまく起用できれば昨年の後藤のような活躍ができそうですが……。
#26 川戸大樹
出場記録:12試合出場(696分)
こちらも東京ユナイテッドからの移籍組。5月に初出場を果たしたものの、夏頃まではなかなかポジションを確保できず。なぜか出場試合の大半がアウェイゲームという不思議な起用法には何かあったのだろうか。後半戦はスタメン起用も増え、枚方戦では惜しいシュートがあったり、滋賀戦では身体を張った守備で奮闘したりと印象的な働きがあった。来年はホーム戦でも活躍する姿をもっと見たい。
#27 鈴木翔
出場記録:出場なし
出場機会がないまま、6月に東京ユナイテッドに期限付き移籍。移籍先でもわずか3試合の出場と重用されていない様子。昨年も出場機会が少なく、選手数激増の煽りをもろに受けた印象で少々かわいそう。大学同期の森谷が北信越リーグで頑張っているので、鈴木にも頑張って欲しいが……。
#28 米田大介
出場記録:8試合出場(175分)
駒大からのルーキー三人衆の一人(他の二人は小幡と真下。)開幕2戦目から起用されるなど、序盤は途中出場中心に出番があったものの、夏場はずっとベンチ外(怪我かもしれない)。そして最終盤に復帰して数試合で途中出場。出場時間が短く、特徴はなかなか掴めなかったが枚方戦で見た感じはスピードがあって面白そうな選手だった。来年はもう少し長い時間見て見たい。
#29 村上達哉
出場記録:出場なし
中大から新加入。ジュニアユース出身のルーキーということもあり期待は大きかったものの、出場機会のないまま7月に退団。新卒選手の早期退団は悲しい……。
#30 金田拓海
出場記録:13試合出場(1002分)0得点 1アシスト
序盤戦はどうやら怪我で出場なしだったものの、8月後半にシーズン初出場。日高の抜けたボランチのポジションを掴み、後半戦の躍進を支えました。ボランチながら攻め時ではシュートをガンガン打てる選手。刈谷戦では惜しいシュートもあったので、通年でプレーしたら得点数も増えそうな感じがする。プレースタイルは異なるものの大学の先輩である岩田の後を継ぐ活躍を期待したい。
#32 永露大輔
出場記録:出場なし
今シーズンは途中退団・移籍した選手を除けばフィールドプレーヤーで唯一出場なし。そして先日今シーズンでの引退が発表されました。私が武蔵野を応援するきっかけになった選手なだけに、最後はピッチに立つ姿を見たかった。社会人として仕事との両立も大変だったと思います。本当にお疲れ様でした。
#33 澤野康介
出場記録:17試合出場(931分)4得点 2アシスト
停滞気味のチームの中で、何かやってくれそうな雰囲気を持っていた今年の澤野。今シーズンは前半戦はベンチ外の試合が多かったものの、枚方戦で1ゴール1アシストの活躍をしてからはスタメン出場を勝ち取りました。主に1トップで出場し、前半〜後半途中まで攻撃の中心としてチームを牽引。シーズン通算4得点ながら、得点を決めた3試合は全て勝利。ゴールを決めると乗ってくる選手。チーム残留の立役者の一人と言ってよい活躍でした。
#35 玉川昂勢
出場記録:出場なし
トップチーム昇格2年目。昨年は怪我の影響で出場がなく、今シーズンも出場機会がないまま6月に東京ユナイテッドに期限付き移籍。移籍先では出場機会を得てゴールも記録した模様。今年のチーム状況を見ると出場させたくても難しかったと思われるので、このレンタルは正解だったと思う。来年はトップ昇格3年目。成長した姿をJFLで見たい。
FW
#9 田口光樹
出場記録:23試合出場(540分)6得点 1アシスト
細かな離脱がありながらも23試合に出場しキャリアハイの6得点(PK2回)。今年も全試合途中出場ながら短い時間でも結果を残してストライカーとしての実力を見せた。未勝利が続いた時期はシュート機会がない試合も多く、チーム状態が上向いていればさらに得点数は伸ばせたのではないかと思ってしまう。ダイナミックなプレーでファンの人気は絶大。勤務先の環境管理センターのPR動画も必見です。
https://www.youtube.com/watch?v=T1dApYbR6CI
この動画を見たら応援したくなる
#11 時里元樹
出場記録:11試合出場(577分)1得点
明大から加入したルーキー。トップ下やサイドハーフで主に起用され、FC刈谷戦では真下のロングスローから競り合いのこぼれ球に反応してJFL初ゴールを記録。前半戦から積極的にシュートを打つ姿勢はFWとして合格点。後は得点という形で結果が欲しいところ。田口、飯島と長身のFW選手が多いので、タイプの違う選手とうまく共存できるとFWでの出場機会も増えそうな予感。
#13 飯島秀教
出場記録:23試合出場(1002分)6得点 5アシスト
かつての関東リーグ得点王。30歳でのJFL初挑戦はスタメン出場9試合ながら6得点5アシストとチーム最多得点・アシストを記録。序盤戦は1トップでの起用が多かったものの、後半戦は途中出場が中心に。前線からのプレスが効果的で枚方戦は執拗なGKへのプレスで鈴木のパスカットを誘発してゴールを決め、高知戦では高い位置でボールを奪取しアシストを記録。攻撃面で残留を大きく手繰り寄せる活躍を見せた。JFLのプレー強度にも慣れた来年はこの調子で2桁得点を狙って欲しい。
#19 梅内和磨
出場記録:3試合出場(135分)
前半戦で3試合に出場するも、目立った活躍はできず7月に退団。生でプレーしている姿を見たのは1試合のみだったのが残念。
#34 内山俊彦
ここ3年間リーグ戦出場がないまま、6月に退団し東北リーグのFCプリメーロに移籍。移籍初年度の輝きは忘れない。
また来年ムサリクで会いましょう!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?