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【Discord】独創性のあるコミュニティ作りとは

Sorawafと申します!Discordには多くのコミュニティが混在しています。その中には「似たり寄ったり」「他コミュニティの二番煎じ」もあり、”もっと独創性を持とう”という事がコミュニティ運営者の話題に挙がります。では、どの様にして独創性を生み出せばよいのか…。基本的な考え方の道筋を2つ、まとめていきたいと思います。


1|「どう感じているのか?」の思考

 コミュニティの独創性を生み出す時に大事な要素一つ目は、「自分自身の感情を突き詰めていく」という意識です。

①自分自身は、何がしたい?
②自分自身は、何が不満?
③自分自身は、何が嬉しい?

 自分自身との対話が大切です。引っかかった感情と正直に向き合う為のキーワード「自分自身はどう感じているのか?」

 概念的な話を具体的にするために、例を挙げて説明していきます。

 私が運営しているゲームコミュニティでは、2020年の1月頃に「つぶやき」というチャンネルを追加しました。何でもないような事をつぶやくもよし、ゲームの好結果を載せるもよし。言いたい事、共有したい事を載せるチャンネルです。一日で投稿したコメントが消える仕組みです。このチャンネルを作るきっかけは「会話に参加し難いなぁ」という漠然とした感覚でした。そして、この漠然とした感覚をそのままにせず、キーワードを使い「具体的に自分はどう感じているのか?」と分析を始めてみました。
 先ずは、「会話」という行為自体を複数の工程に分けてみました。

1,話題を考える
2,メッセージを作成する
3,メッセージを送信する
4,反応を待つ
5,返信を考える
6,返信メッセージを送信する
7,「4」の繰り返し

 次に、この工程の中で、会話に参加し難いと思う部分は何処かを考えました。検討の末、特に「4」や「5」が面倒くさい。まるでコミュニケーションを放棄しているようですが、"メッセージ送信後の対応に悩むから面倒さを感じ、会話に参加しにくい"という流れがあるのではないかと考えました。であれば、返信の必要性を排除した環境を作れば良いと考え、「つぶやき」チャンネルの作成に至っています。漠然とした「会話に参加しにくい」という思いを突き詰めていくと、コミュニティの独創性に繋がる結果となりました。

 重要な事は、自分との対話を通して新しいニーズを見つける事です。引っかかった感情を放置せずに、「何故だろう」「どうしたいのだろう」と突き詰めていく事で、新しいアイデアに結び付きます。突き詰め方をどうするかという方法論よりも、引っかかった感情を放置しないという意識が肝要だと思います。自分自身の感情に敏感になる事がニーズの発見に繋がり、独創性のあるコミュニティに繋がるのではないでしょうか?

2|「実際の所はどうなの?」の考え方

 コミュニティの独創性を生み出す時に大事な要素二つ目は、「実際の所はどうなの?」のスタンスです。

 ①実際の所、本当に必要ですか?
 ②実際の所、本当に使い易いですか?
 ③実際の所、使われていますか?

 これらの視点がとても大事です。コミュニティの実情をしっかりと把握する為のキーワード「実際の所はどう?」

 Management Support Server(以下MSS)を例に考えてみます。MSSはDiscordコミュニティ運営者の為の情報共有コミュニティです。此処にはボイスチャットが一つもありません。キーワードを使い、「ボイスチャットは実際の所、本当に必要ですか?」とボイスチャット導入を検討した結果「いらない」と判断したのです。理由としては、会話のやり取りがテキストチャットであれば残る為です。ボイスチャットは会話の内容が残らない為、良い情報が発信されても他利用者と情報共有し難い点を考えたのです。
 中には「ボイスチャットは設けて当たり前」という感覚の方がいらっしゃると思います。しかし、「実際の所はどう?」と突き詰めていくとコミュニティの独創性に繋がる結果となりました。
 (MSSでは、2020年12月にコミュニティ運営者の交流の機会を設ける趣旨から、ボイスチャットを一か所設ける方針に転換しました。実際の所、懸念していた「良い情報がチャットに残らない」という事態は起こらず、交流場所としての機能を維持出来てきます。)

 重要な事は、「見直し」が新しい発見をもたらすという事です。「実際の所はどう?」という見直しを行う事で、コミュニティ運営者の考えをより現実に即した方向へ修正することが出来ます。その結果、自分自身にとっての常識や、周囲のスタンダードとかけ離れる事もあるかと思います。しかし、論理的に根拠を持って見直した結果であれば、それは自信を持って遂行していく事が独創性のあるコミュニティに繋がるのではないでしょうか?

3|まとめ

 今回は2つのキーワードをご紹介しました。

①自分自身はどう感じているのか?
②実際のところはどうなの?

 さて、独創性のあるコミュニティに必要な事は、

①コミュニティで実現したい目標を持つ事
②その目標に合致しているか確認する意識

だと考えています。そして「似たり寄ったり」「他コミュニティの二番煎じ」となる要因の一つは、コミュニティ目標が曖昧であり、いつの間にか目標から逸れた方向性に向かっている結果だと考えられます。「迷走」です。どうしたら良いか迷子になるから、最終的に似たり寄ったりの形で落ち着いてしまう。結果的に他コミュニティの追随者となる為、二番煎じと思われてしまう。

 キーワードはこの「迷走」を防ぎ、他のコミュニティに流される事無く「本当に実現したいコミュニティ像」を考えるツールとなるはずです。

 拙い文章ではありますが、運営の参考になれば幸いです。


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