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読書三十六計

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有名・無名問わず本や文学にまつわるあれこれ。 強引に五文で仕留めます!
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2020年8月の記事一覧

その眼はスクリーンを観るのか、舞台を観ているのか

至って私の偏見かもしれないが、97年に藤沢周平が没してからここ二十年で時代小説や歴史小説が…

Masanao Kata
4年前
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澁澤龍彦『高丘親王航海記』

天才であり変態、しかも豊かな知性が備わった毅然とした変態。 澁澤龍彦を簡単に言い表すこと…

Masanao Kata
4年前
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ヨシカワヨシオ『懐中小話』

Amazon Kindleでは、もう書籍では流通していない作品、またはいわゆるインディーズにあたる無…

Masanao Kata
4年前
5

ジャンニ・ロダーリ『猫とともに去りぬ』『羊飼いの指輪――ファンタジーの練習帳』

イタリアの児童文学作家 ジャンニ・ロダーリの作品は、読むとその頭の良さに感心してしまう。 …

Masanao Kata
4年前
6

題名から痺れさせる本が読みたい。

大概、本を選ぶ時は作家のブランドか題名の良さから選んでいる。 「題名がちゃんとつけられる…

Masanao Kata
4年前
3

物語は永遠だが、言葉は不変じゃない

Amazonのミステリー・サスペンス・ハードボイルドのカテゴリーでロアルド・ダールの『あなたに…

Masanao Kata
4年前
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詩とどう向き合えば良いのか?

もっとも難しい読書は詩を読むことだと言ったものの、そこは私が詩を嗜む人種という贔屓目があったことも否めないので、それを度外視した読む立場から詩とどう向き合えば良いかと考えてみると、それはもう(書いてる人には悪いけど)酔っ払いの戯言だと思って読んでみるのが一番面白いと思う。 そういえば、吉田健一のように酒の肴に詩を味わうのが究極なんだと丸谷才一が述べていたのを思い出す。 大抵の詩って、ヤケ酒でふてくされた自暴自棄だったり、他人をねたんで愚痴っていたり、日常のようで非日常的な何か

山尾悠子『ラピスラズリ』

深夜営業の画廊に展示された三枚組の小さな腐食銅版画から織り成す5つに連なる幻想物語。 これ…

Masanao Kata
4年前
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