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新しい何かにハマったときの衝動

新しい何かにハマったときの初期衝動は、いつだって格別である。なんとなく生きているというのを実感できるからだと思う。生きているというのは、心身ともに健康にという意味で、今までの経験上、心が死んでしまえば、新しい何かにハマる余裕はないし、心も死んでいれは、身も死ぬ。だから、新しく何かにハマれることは、健康に生きることができている証拠であると思っている。

私は、このnoteをインスタと同様に、その時々に熱を持ったものに対しての備忘録のような使い方をし、インスタに載せきれないようなやたら長い駄文をぶん投げる用に使うと決めているので、短文は載せない。ちょっとした短文ならばツイッターで十分だからだ。

というわけで今回は、ここ3ヶ月で、音楽以外で新しくハマってしまったものについて記録する。


春高バレーと聞いて、すぐにわかると思う人はわかると思うし、馴染みの無い人には、無いと思う。毎年1月に開催されている、全日本バレーボール高等学校選手権大会、この通称が春高バレー、野球で言うと甲子園、バスケでいうとウィンターカップに相当するような大会である。これまでウィンターカップはよく見ていた時期はあったものの、春高バレーは、そこまで深く見ていたことは無く、バレーについては、全日本の試合をすげぇ…人間が人間をやめた世界だ…と思いながら毎回見ているくらいで、春高は各年代の優勝校を知っているくらいのものだった。それが、何の気無しに今年の春高バレー男子決勝を見たところ、優勝校のしていたバレーに衝撃を受け、すべての試合をたどることとなり、いつのまにか他校の試合もたどり、国体やインターハイと言った別の大会も辿り、月刊バレーボールまでもを購入し、情報を収集し、完全に新しい沼を創生してしまった感がある…。

この新しい沼の創生が、冒頭に記述した、新しく何かにハマったときの初期衝動の結果である。何かにハマっても沼を創生するまでに達しないこともよくある。趣味というものは、初期衝動が保たれている期間に取捨選択していかないと、増えるばかりで逆にストレスになってしまうため、常に多趣味な自分にとっては非常に大事な期間である。

バレーの話に戻る。かくして、私はしばらく春高バレーの呪縛にハマることとなり、バレーの知識を得ることも兼ねて、同じ試合を何回も見ては、攻撃パターン諸々を覚え、徐々に優勝校である京都の東山高校がしていたバレーについて、見始めた時よりは、理解しながら見られるようになった。他の高校がやっていたバレーとは具体的にどのあたりが違ったのか、そういった考察ができるとはまだいかないが、これもできるようになれば、これから見るバレーの試合を今までとは違う見方で観戦できるかもしれないと思うと、勉強する意欲が湧いてくる。がんばろう。

何回と同じ試合を見ていると、今の高校生たちのレベルの高さに驚かされることもしばしばで、え、速くない??どこから飛んでそのスパイク打ったんだ…とか、誰がスパイクするのか、打ち込まれるまでわからない…これハ◯キュー!!で見たやつだ…と某バレー漫画を思い出すこともあった。兎にも角にも、優勝校や3位のチームがやっていた「高速立体バレー」は、初見でも面白いバレーなので、ぜひとも興味が少しでもわいたら見てほしい。バーチャル春高バレーで無料で見られるので、オススメです。下には、実質の決勝といっても過言ではない、国体優勝の東山vsインターハイ優勝の松本国際の準決勝のハイライト動画のリンクを貼る。

https://sportsbull.jp/p/684743/ 

実質の決勝と言ってしまうのは失礼に値するが、実際、決勝よりこの準決勝の方が、均衡していて面白かったのが率直な感想だ。インターハイで松本国際に負けた東山がストレートで勝利をもぎ取ったというのが、何とも熱い展開で、青春コンプ芸人はグッときてしまった……。この面白さを超えたのが、京都府の春高予選決勝、東山vs洛南だったのだが、それについて語ると、少ない知識量ではあるが、長くなりそうなので詳述は控える。一応下記にハイライト動画のリンクを貼っておく。(この試合はyoutubeにフルであがっているので、全編が気になる方はそちらを。)

https://sportsbull.jp/p/664217/

このグッときた熱で、個人的な春高ハイライト動画を作成し、せっかくだしとインスタに投稿したら、知らない中高生からたくさんいいねが来て、23歳青春コンプ芸人のアオハルライフはゴリゴリに削られた()

自分はもともと、すぐに推しを見つける体質というか、多趣味なおかげで、その癖が染みついてしまっているためか、春高においても例に漏れず、あれよあれよという間に推しの選手を目で追いかけるようになっていた。これまでの推し活の経験上、大抵、はじめに目についたものより、2番目か3番目くらいに目についたものに、最終的にハマることが多い。
今回は、優勝校の大エース→化け物セッター→…の順で各々見ているうちに、自分の目が追いかけたのは3番目に注目した2年生(当時)エースの吉村颯太選手だった。(本来、吉の表記はつちよし)

ローテーションではエースの対角に位置する、裏エース(という呼び方をされているのを見かけたので、そう呼ぶことにする)。裏エースと呼ばれるだけあり、177cmと、決して高くはない上背ながらも、跳ぶわ、えげついバックアタックもばちぼこに打つわ、守備力も抜群で、その身体能力の高さに、本当に今の高校生はどうなっているのだと(遠い目)。
このチームのもう1人の当時2年生アタッカーも、素人の理解の範疇を超えたスパイクをばかすか打ち込んでいたので、ほんと高校生とは()


中学までは広島県でプレー、県内では無双レベルの選手だったそうだ、自分が日本一になるために成長できる高校はどこかと、エースの選手に憧れ、京都の東山高校へ進学。1年生からスタメンで活躍し、背番号4をエース選手から引き継いで、2年生エースとして活躍し、そして日本一へ。


「エースの選手がバックにいるときは、自分が前にいる、憧れて入った先輩の分、自分が前で絶対に活躍する」
「ここで戦える最高の喜びを、先輩に優勝で還したい」


試合中の実況やら解説やらで流れてくる情報がいちいち熱くて青かった。この決意から青春をヒシヒシと感じて震えた。青さは罪だ。心を抉られる……

ここまででもストーリーが出来あがり過ぎているのに、今や彼は、またエース選手から背番号1を引き継いで、キャプテンですってよ。前世でどれだけの徳を積んで、現世でもどれだけの努力をしたら、そんな人生を送れるのだろうかと。感心というよりも、もはや尊敬の域。こんなに器用な選手なのだから、身長があと10,15cm高ければ、きっと世界はもっと違っているかもしれないけれど、それがどうしたと言わんばかりの力が、この選手からは溢れている気がする。春高で全国を制した直後、新チームになってわずか2週間の2月初頭に行われた府新人戦でも準優勝(優勝したのは、先に記載した洛南高校)までくるところのキャプテンなわけだから、並大抵の肝じゃ務まらないだろう、とてつもない胆力を持っているに違いない。

このご時世、大会がどうなるかはわからないけれども、ぜひとも彼が率いるチームが全国の舞台で活躍する姿を見てみたいので、件のウイルスには早くつぶれてもらうほかない。頼むからインターハイや国体、春高バレーの開催が中止されるなんてことが起きないでほしい。インターハイ予選が小規模で開催されるところもあるらしいし、中学生は総体が中止されてしまったところも出てきているらしい、これは非常に許し難い。青春コンプ芸人は、リアルタイムで青春を謳歌している子たちから、そういった機会が奪われるのを見るのが辛いのだ。もしそれが自分だったら、そんな不本意に終わるのは悔しいを通り越して虚無になると思うし、想像すらあまりしたくない。

いつもの当たり前の生活を一刻も早く取り戻すためにも、今は各個人がいかにして対策するかにかかってきているし、仕事ならば仕方ないにしても、遊びに外に出て感染しましたなんて寝言は、死んでから言えレベルだと思うので、なんとかこの難局を乗り越えるしかない。強く生きていかねば。


だいぶ長くなってしまったが、結局ここで何を伝えたかったのか。新しく何かにハマった時の初期衝動だけで内容の9割を書いているので、「新しく何かにハマった時の衝動は大事にして生きよう」 です。


おわり!!!!!



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