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ベレーザ期待の新星 木下桃香

プロフィール

生年月日:2003年3月2日(18歳)

所属チーム:日テレ・東京ヴェルディベレーザ

背番号:20

ポジション:MF

利き足:右

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まえがき

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東京オリンピックグループステージ第3節チリ戦、途中出場した背番号21はすぐにプレーで魅せる。敵陣の右サイドでハイプレスし、ボール奪取。ドリブルを開始し、相手選手の股を抜いてカットイン。一度はクリアされてしまうが、その後のスローインを受け、中央へパス。その流れから田中のゴールが生まれた。この試合を観ていた人はもちろん、ゴールにも湧いただろうが、「なんだ、あの18歳は。」と思ったに違いない。実は、この歳でのオリンピック出場は、澤穂希に次ぐ歴代2番目の若さであったのである。

木下桃香とは一体何者...?

なんと○○歳でトップチームデビュー!

今から5年以上前の2016年6月4日、ベレーザはリーグカップグループステージ第1節コノミヤ・スペランツァ大阪高槻戦を戦っていた。一見すると、当時中学2年生の木下には全く関係のない試合に思える。関わっていたとしても、せいぜいボールボーイくらいであろうか。いや、彼女は弱冠13歳でベンチ入りしていたのだ。そして68分、籾木結花(現OLレイン所属)に代わって出場。前日のアメリカ戦のために代表選手が抜けていたという背景があるにしろ、この歳でのデビューはインプレッシブである。

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世代別代表での活躍

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ベレーザでは若くから試合に出ていた木下。(今もまだまだ若いが。笑)世代別代表には、U-16、U-17で選出されている。特に目立った活躍でいえば、2017年に行われたAFCU-16女子選手権タイ2017での3位だろう。この3位決定戦である中国戦にはフル出場し、1-0勝利を飾っている。

ちなみに、試合後にはこうコメントしている。

準決勝で負けていたこともあり、今日勝てたことは自信になりましたし、とても嬉しかったです。この2日間、悔しくて気持ちを切り替えるのに時間は少しかかりましたが、チーム全員で声を掛け合い、良い準備ができたと感じています。今大会フル出場をさせてもらえたことは、とても嬉しく、感謝しています。だからこそもっとチームに貢献できる選手になりたいです。今回3位という結果をしっかりと受け止め、悔しさを忘れずにトレーニングに取り組みたいと思います。

引用:https://www.jfa.jp/news/00015127/  より
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プレースタイル

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2021-22WEリーグ プレシーズンマッチ-マイナビ仙台レディース戦のスタメン。(前線3枚の並びは記憶が怪しい。申し訳ない。)

今季、プレシーズンマッチで4-3-3を採用しているベレーザでは右IHでプレーしている。そんな彼女のプレーを一言で表すなら、「推進力」だろう。ボールを持つと常に前を向くため、相手の陣形が整う前にチームを攻撃に移すことができる。そして、もう一つの武器は「足腰の強さ」だと思う。このフィジカルは、13歳からトップチームの選手とトレーニングや試合をしていることで備わったのではないか。少しサッカーから話が逸れるが、彼女の趣味である登山も影響しているかもしれない。 彼女のInstagramには登山の写真が投稿されているので要チェック!笑

これから期待すること

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ベレーザでのトレーニング風景。(中央が木下、左が菅野。)

今季、トップチーム昇格を果たした木下には当然、熾烈なスタメン争いが待っている。優勝候補であるベレーザの選手層はもちろん厚い。その中でも最大のライバルになるであろう選手は20歳の菅野奏音(かんの おと)だろう。この選手もU-16から世代別代表に選出されている逸材で、今後A代表にも呼ばれるはずだ。菅野は、いわゆるテクニシャンタイプの選手であり、木下とは異なる。実際、ベレーザ公式サイトに掲載されている選手紹介のQ&Aでは、試合で見てほしいところという質問に対し、「ワクワクするプレー」と答えている。そんな菅野を始めとする選手らと先発の座を争うわけだ。しかし、スタメンを気にせず、出場機会に限定して考えればそこまでの心配はいらないかもしれない。今季から竹本新監督の下で、ポジションにとらわれないサッカーを実践しているベレーザでは、プレーヤーの体力消耗が昨季よりも大きくなるだろう。そのため、どの選手にも出場機会は多く与えられると思われる。そういった点で木下は、推進力とフィジカルを兼ね備えており、前半からの出場はもちろん、後半からのジョーカーとしても計算でき、非常に重宝される選手となるだろう。

今年開幕のWEリーグ、木下桃香から目が離せない。


最後までお読みいただきありがとうございました。今後の投稿も読んでいただけることを願っています。

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