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健康診断と人間ドックの違いとは?

まず、健康診断は健康管理や疾病の予防・早期発見を目的としており、労働安全衛生法の中で経営者が労働者に対し年に1回必ず実施する義務があります。また、法人で従業員を雇い入れる際には雇用時健診が必要です。万が一診断結果で身体に異常が見つかった場合、経営者は医師や保健師による保健指導を行ったり、専門医への受診を勧めたり、労働者の健康維持や病状回復に努めなければなりません。病気の早期発見と予防は、本人は勿論、企業にとっても大きなリスク回避となります。主に「一般健康診断(一般健診、定期健診)」と呼ばれていて、検査内容は「身体計測」「血液検査」「胸部X線」「尿検査」などの基本的なものが中心で、費用は低額です。検査項目が少ないため1時間程度で終了します。

人間ドックも健康診断の一部と言えますが、法的な義務はなく、個人の意志によって受診するものになり、大きな違いは「検査項目の多さ」になります。一般健診や特定健診の内容に加えて、胃部内視鏡や腹部超音波、CT、MRIなどの検査項目が増え、女性特有の病気や脳に特化した検査など医療施設によってさまざまなコースが用意されています。

「人間ドックは健康診断だけではわからない病気の早期発見が目的」と覚えておくと良いかもしれません。なお、個人の意思で検査項目を選んで行うものなので、基本的に自費になりますが、最近では費用を補助する職場もあります。

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