呉座界隈問題と私のTwitter夜逃げ(その4)

最後に、研究者によるヒ利用などについても私の持論を述べるつもりだったが、もうそんな気力は残っていない。
なので、「その1」で予告していたヒ夜逃げの理由について少し補足するくらいにしたい。

私がヒ垢を2011年3月15日に開設したのは、その4日前に発生していた東日本大震災など(含む原発事故)について情報収集するためだった。
東北大学大学院に5年間在籍していたので、私の数少ない知人の少なからずが当時、被災していた。
言うまでもなく、あの大震災後すぐに被災地が復旧するようなことはなかったので、私は良くも悪くもズルズルとヒ利用を続けていった。

ヒでは、私の狭くて平凡な日常生活や研究活動では分かりようのないことがいろいろあり、良くも悪くも勉強になった。
だが何年前からか、もう止めた方がいいんじゃないかな、と思うようになっていた(その理由を書くと長くなる)。

垢消しにしても今回のような夜逃げにしても、やろうと思えばもちろんいつでもできた。
通常、始めるのも終わらせるのも利用者の自由であるはずだ。
だが突然そういうことをすると、「森は何かよほどやましいことをしたから発覚前にああしたんじゃないか」などと不審がられる心配もあった。
それまで公開していた垢を施錠する研究者などはいても、そんな突然の垢消しなどをする研究者は私の知る限りいなかったからだ。
後でこうやって理由を公表しても「何か嘘臭いな」と思われてしまっていただろう(結局はそう思われてしまうのだろうか)。
「1週間後に垢消しします」というような予告をするのも、それはそれで如何なものかと思われた。
そもそも当時は、もう止めた方がいいんじゃないかな、と思う程度であり、どうしても止めたい、止めなきゃいけない、というほどのことになっていなかった。

そうやって惰性でヒを利用していた2019年1月30日、西村玲氏の両親から『遺稿拾遺』が郵便で恵投された(「その2」参照)。
今から考えると、あの画像数枚をTWしたことは、私にとって「ヒをやっていてよかったな」と思えるほとんど唯一のことだった。
もし私がTWしなければ、以後も西村氏の最晩年と最期は「学会懇親会の3次会くらいで声を潜めて語られる、嘘か本当か分からない裏話」くらいにしかなっていなかったかも知れない。
後日、元編集者の某氏が恵投された『遺稿拾遺』を自分のブログで紹介していたが、しかし私の画像付きTWがなければあそこまで話題にならなかったんじゃないだろうか。
もちろん、私が拡散させるために慌ててヒ垢を開設したとしても、あまり拡散されなかっただろう。
それまでに(半分くらいは休眠していただろうが)数百のフォロワーがいたからこそ、あれだけ拡散された。
たられば話であり、手柄話でないが、とにかくそう思っている。

その直後の同年3月に呉座界隈との衝突があったのだから、先のことは分からないものだ。
私は報復作戦(「その1」参照)遂行のため、ヒを止めたくても止められなくなった
翌2020年は疫禍についての情報収集にヒを活用したものの、同年後半くらいになると呉座への報復作戦は行き詰っていた(ように当時は思われた)。
そもそも成功の見込みがあまりない作戦だったのだから、このくらいが引き際かな、とも思い始めていた。

そして先月20日、やはり夢想だにしていなかった呉座鍵垢の解錠があった。
私はこれでヒを止められない理由がなくなり、しかもnoteで記事を公開した後のことを考えると、ヒを止めるしかないと判断した(「その1」参照)。
その1」では随分と勿体ぶってしまったが、いざ書いてみると(かなり端折ったとはいえ)たったこれだけのことだった。

その2」では「10年間続けてきたヒ生活には断ち難い思いもあるが、これはもう慣れていくしかないだろう」と書いた。
しかし3日後の今では、意外とかなり清々している。

最後にもう1つだけ。
呉座界隈のような界隈はヒであれ以外に存在しない、とは考えられない

私は2年半ほど前の2018年12月17日、こういうブログ記事を公表した。

読者の99%以上が、「森の言いたいことは(正しいかどうかはともかくとして)分かったけど、何で急にこんな専門外のことに首を突っ込んでブログ記事を公表したんだろうか」と不思議がっただろう。
実は、私が当時ヒで話題になっていたこの笹倉書評についていろいろRTしたり論点整理のようなTWをしていたら、それを快く思っていないらしい研究者たちの界隈に捕捉されたことが、6日前の同月11日に判明したからだった。

某公開垢の削除済みTWによると、一部界隈では笹倉秀夫書評(http://hdl.handle.net/2065/00057644)についてのTWがスクショで保存回覧されているらしい。TWをRTした者の記録も残っているだろう、とも。一部界隈に目を付けられたくなければ、笹倉書評についてTWしたり、TWをRTしたりしない方がいいのかも。以目耳。
午前0:06 · 2018年12月11日

笹倉書評

魚拓

この界隈は、笹倉書評を支持することだけでなく、そもそも議論することも不当だと思っているらしく見えた。

同日、この削除済みTWをした大学教員のほぼ実名垢が私のTWに気付き、「あなたのスクショも回覧されていますよ」という趣旨の忠告をしてきた。
なので「このまま黙っているのはマズい」と思い、あのブログ記事を公表することにした。
もちろん、あのブログ記事が自衛策として機能したかどうかは分からない。
ちなみに当時、「あぁなるほど、あの匿名鍵垢の中の人が某研究者で、きっとあそこにスクショなどの情報が集約されてるんだろうな」ということにも気付いた。

この某界隈は呉座界隈とはほとんど全く重複していないようで、多分、今も存続しているのだろう。
そして、こういう研究者たちの界隈がヒで他にもいくつかあり、今後もいくつか形成されていくのだろう
これからもヒを利用していく研究者たち(特に若手)は、どうかそういうことにも注意しながら世渡りしていってもらいたい。


最後まで読んでくださりありがとうございました。