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Apple Magic Trackpad2 の「カチッ」が無くなる現象を治す

ずっと仕事場で問題無く使っていたApple Magic Trackpad2、私の大のお気に入りである。コロナやなんやかんやで2年近く使われていなかった。ある日、自宅に持ち帰り試してみると、例の「カチッ」っというフィードバックが無くなっていた。
普段気がつかなかったが「カチッ」が無いのはとても不快で、私の場合は、とても使い続ける気にはなれない状態だった。
今回、知人がMagic Trackpadを使ってみたいということで、その修理に挑んでみたので紹介する。

インターネットで検索してみると、この現象に悩まされている人が、少なからずいるようだった。しかし、確実にこうすれば治るという情報は得られなかった。
この現象は、電源を入れ直して数回は、うまく動くこともあり「どうにかすれば治るんじゃ?」と期待させるものだった。また、しばらく(我慢して?)使用しているうちに現象が起こらなくなったという報告もあった。

これらの情報では、この問題を解決しようとして、ソフトウェアの側面から色々(リセットなど)やってみても、解決にはつながらないようだ。というとハードウェアの問題という事が推測できる。

知られているように、この「カチッ」というフィードバックは物理的なスイッチではなく「タプティックエンジン」と呼ばれる電磁石で何かを叩くというような構造になっている。
早速、筐体を叩いたりして外部から刺激を与えてみたが、その頑強なコンポーネントから、そう簡単に行きそうも無いことがすぐにわかった。

ある日「ひょっとして温めてみたらどうだろうか?」と思いついた。それで、軽く電熱マットの上で15分ぐらい温めたところ、今までやった方法よりも良さそうな感触が得られた。
さらに一晩温めてから使用すると、今度は、数時間にわたり使用する事ができた。どうやらこの方法は間違っていなさそうだ。期待は高まった。
そしてまた一晩とやってみると、今度は丸2日以上たった現在まで、まだトラブルは起こっていない。
とりあえず、使えるようになったので、知人に送り、しばらく様子を見てもらうことにした。今後、状況に変化があれば、更新したい。

推測だが、この現象の原因は、タプティックエンジンに使われているオイルとかが凝固してしまったか、何かが化学変化してしまい、動作がスムーズにいかなくなったものではないだろうか。
オイルだとすると、温め過ぎると流れて出してしまい、かえって状況が悪化するかもしれない。同様なことをやる方は、なるべく低い温度で必要最小限に行うことをお勧めする。私が使用したのは、ちょうど手元にあった園芸用ヒーターマットだ。Amazonの一番安価なもので表面温度が20~25℃と書かれている。消費電力は約20Wで、触るとほんのり暖かいが、がっつり温まるという感じではない。ホットカーペットを使う場合はより高温になると思われるので、雑誌か何かを挟んでやるのがいいかもしれない。
使われない状態が長く続くことにより現象が起こってしまったことや、使っているうちに治ったという報告もあるので、長期間使用しないことは状況を悪化させると思われる。逆に使い続けると、オイルが馴染むような印象がある。根気よく使い続けるのが重要だ。今回の作業では、意味のないクリックを繰り返した。もし、この記事が参考になれば嬉しい。


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