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左様なら今晩は

※この記事には映画のネタバレを含んでいます。
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皆さんこんにちは。

月曜日。夜勤への切り替えで日中に時間があった中の人は、以前から気になっており、友人の多くが観に行っていた映画『左様なら今晩は』を観ることに。幸いにも、滞在先から上映箇所までが近く、車を走らせ映画館へ。
普段は滅多に映画を観ない中の人だが、この機会を逃すといつ観られるかわからないということもあり、この映画を観ることにした。


概要

キャスト

久保史緒里(乃木坂46)
萩原利久
小野莉奈
永瀬莉子
中島ひろ子
宇野祥平


監督 高橋名月

原作 山本中学『左様なら今晩は』

公式サイト:https://sayokon-movie.com/


先ずは感想を


この映画最高すぎませんか?


ヒロインが久保ちゃんということが気になる要素の一つでもあったが、多くの友人がこの作品を観ていることもあり、単純に気になっていた作品だった。しかし、実際に観て多くの友人が観に行った理由が分かった。
胸キュンポイントあり、感動シーンありのこの映画。場面ごとに順を追って解説・感想をつづっていく。







※以下ネタバレ









プロローグ

彼女の玲奈(永瀬莉子)と同棲していた陽介(萩原利久)は、別れと同時に同棲を解消する。玲奈が部屋を出る前、部屋にある神札をめぐってやり取りする。結果、玲奈のもと神札が渡るが・・・

愛助との出会い

その夜、陽平の部屋に異変が。突如として冷蔵庫が開いたり、電気が消えたりした。怪しいと思った陽平は部屋を見渡す。そして、部屋に一人の女性の幽霊(久保史緒里)がいることに気づく。思わず驚き、余計なことをしないでほしいと頼み込む。しかし、幽霊の口から出てきたのは、陽平が彼女と別れた原因。しかも、陽平が部屋に住むより前から棲みついていたという。そして、陽平をビンタする。しかし、幽霊は生前から恋愛をしたことがなかったが、いつしか玲奈と陽平の関係に憧れを持っていたという。「感情に忠実に」をモットーとしている幽霊が、人間世界と関わった瞬間である。

翌日、出勤した陽平の不自然な姿に果南(小野莉奈)が話しかける。そして、写真を撮ると、顔には怪しいものが。仕事を終え、除霊のために線香を買って帰宅した後も幽霊の姿が。しかも、線香の匂いを気に入ってしまった。その翌日、堪らず陽平は不動産屋へ。しかし、不動産屋の主人・奥田(宇野祥平)からは跳ね除けられてしまう。

不動産屋から帰宅した陽平だったが、部屋が煙まみれになっていることに気づく。それが幽霊の仕業であったことは言うまでもない。その後、ベランダで幽霊と話す陽平。そこでその幽霊が地縛霊だと知るが、名前を聞くと「あ」と「い」が付くという。そこから「愛助」と名付けられた。

愛助との日々

こうして愛助を受け入れることになった陽平は、2人での生活を始めることになる。

同僚の送別会後に陽平宅を訪れた果南。当然愛助が棲み付いていることは知らず、果南と陽平がいい雰囲気になろうかというタイミングで霊能力を発動させてしまう。果南は、突如として起こった変化、そしてそこに現れた愛助に驚き、部屋を飛び出してしまう。

その後、朝に陽平を起こしたり、陽平と一緒にプリンを食べたりと、愛助は普通の人間と何ら変わらなくなってくる。

しかし、あの日陽平宅を訪れた果南は当然のごとく心配し、果南に連れられて果南の叔母であり、霊媒師のみさき(中島ひろ子)が経営するスナックを訪れる。そこで「愛助を成仏させないと陽平が死ぬ」と言われてしまう。

そして、陽平宅を訪れたママは、愛助を成仏させるための手立てをする。この場面、愛助を無理にでも追い払うのではないかとハラハラさせられた。その後、愛助はあることを陽平に話す…


わがまま

「わがままを言わせてほしい」と愛助に言われた陽平。そのわがままとは、2人でデートをすること。恐らくみさきから成仏する術として言われたことなのだろうが、陽平と過ごす時間が終わりに近づいていることが感じられた。

陽平とのデート当日。陽平が愛助のために買ったサンダルを履くと、思わず愛助もテンションが上がる。しかし、ベランダからしか外に出られないという愛助。緊張しながらも飛び降りた愛助を陽平が受け止め、デートが始まる。

自転車の2人乗りをしたり、お好み焼き屋へ行ったりと、2人の青春の1ページを刻んでいる様子。そして、2人は映画館を訪れる。しかし、その日は休館日。「また来ようね」と陽介が語りかけるも、愛助が返事するまでに時間がかかった。

デートも終盤に差し掛かり、2人は堤防へ。ハグがしたいとの愛助のお願いに陽平は応える。この作品の中で1番キュンとしたシーン。一度でもこんな恋愛をしてみたいものだった…()
2回愛助と陽平がハグをし、その場にまた来ることを誓ったが、中の人はもうすぐ愛助が成仏してしまうのかと実感してしまった。

帰宅し、愛助が突然「ただいま」と呼びかける。久々に言ったというが、これも成仏する前に1度やりたかったことだったのだろうか。


その瞬間

陽平が寝た後、ついに愛助が陽平に別れを告げる。本当なら陽平が起きている間に伝えたかったもののなかなか言い出せず「こんなにも言うのが難しい言葉だとは思わなかった。さようなら」と言うシーンは、いよいよ成仏する時が来てしまったのだと思い、自然と涙が出てきた。 

翌朝、目が覚めた陽平は、愛助がいないことに気づき、周辺を捜索する。そして、堪らずみさきの元を訪ねる。すると「成仏したんじゃない?」との回答が。当然状況を受け入れられず、困惑する陽平。そして、奥田に頼み込み、愛助の正体を知ることになる。

その後、陽平が愛助の墓を訪れ、成仏した愛助のことを思いながら語りかける。普通の人間と何ら変わりない愛助と過ごした日々を思い出しながら話す陽平の姿は、涙無しには見られなかった。


陽平が尾道を離れる日。愛助と来た際には休館日だった映画館に入り映画を見る。陽平と同じ列で待ち合わせをしていた女子高生2人組。後から入ってきた方を見ると、愛助にそっくりな人が。そこで中の人ははっとさせられた。女子高生が陽平の方を見ながら、作品は終わりを迎える。



まとめ

中学卒業前、学校行事で観て以来の映画だったが、今回観た映画がこの『左様なら今晩は』で本当に良かった。

人間と幽霊。通常交わることのない2人による物語。その幽霊が人間と変わらなくなり、2人で過ごしている時間が当たり前になろうとしていた時の別れ。当たり前が当たり前ではないことを実感したし、そこから、今中の人と関わってくれているすべての方に改めて感謝したいと思った。

また、途中のデートシーンでは、2人の純愛に心がときめいた。それと同時に、愛助と陽平のようなデートをいつかしてみたいと思ってしまった。

友人の多くが観に行っていた映画だったが、Twitter上でオススメしていた理由が分かったと同時に、中の人も自信をもってこの映画をオススメしたいと思った。


最後に、高橋名月監督をはじめ、この映画の制作に携わったすべての方、最高の作品を本当にありがとうございました!




じゃ、また。

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