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説明すべきか?

 管理組合で、常時、駐車禁止区域に駐車する車両がある件が議題に上った際のことです。

私  「該当者は、ハイエースバンなんですよね。
    ウチの立体駐車場じゃ難しいかと思います。」

理事長「大丈夫ですよ。調査したことがありますけれども、
    ハイエースバンでも入庫可能です。」
私  『う~ん。。。
    車幅のデータでしか考えていないんだろうなあ・・・
    どうしよう? 
    手持ちで資料があるわけでもないし、
    説明するのはやめとくか・・・』

ということで、
その場は、「あ~、そうなんですか~。」としておきました。

ハイエースバンの諸元表を見れば分かるのですけれども・・・

車幅1880mm 全長4840mm 車両総重量3トン

あるんですよね。

で、ウチの立体駐車場の規定で、車両総重量は2トンまで、となっているんです。

まず、重量の時点でアウトです。

次に駐車場の幅なんですが、
白線幅が150mm 白線内側幅寸法が2270mmしかありません。
そして、問題になるのは白線内側幅の位置に壁が設定されている区画が多いことです。
つまり、青空駐車場のように隣の車に当たらない範囲でドアの開閉が可能というわけではないという点です。

片側は白線の内側までしか使えないので、運転席側に壁がある住民は、最大限助手席側の白線内側ギリギリまで幅寄せして駐車するしかないのです。

これ。私がそうだから良く分かるのです。

アイシス・プラタナに乗っているのですけれども・・・
車両総重量が1855Kg 車幅1710mmなんです。
だから、出来るだけ左に幅寄せし、2270-1710=560mmで乗降しているわけです。

難なく乗降可能な幅が600mm 

とされています。
完璧な幅寄せをして560mmなので、ちょっと足りないですが。。。
実際には、完璧な幅寄せをすると隣の住民からぶつけられることもあるので、100mmぐらいは内側に寄せています。

つまり、私の場合、460mmで乗降しているわけです。
結構、無理しているんです。はい。

一方、ハイエースバンは、1880mm。
アイシスプラタナより170mmも幅があります。

となると、290mmから390mm程度の幅で乗降しなければならない。

まず無理でしょう・・・

車重と乗降幅を計算に入れておかないといけないわけですが・・・
初期設計段階で、国土交通省が推奨する「普通乗用車」の駐車スペースよりはるかに小さい「小型乗用車」サイズです。

国土交通省の資料より抜粋

おかげで、幅寄せ問題とか様々なトラブルを誘発しているわけなのですが・・・

普通に幅2500mmの駐車ますがあれば、ハイエースバンも乗降可能だったでしょうし、立体駐車場の2階以上ではなく、1階で契約すれば何とかなったかもしれません。

まあ、色々な事情が組み合わさってくるわけなのですが・・・

設計段階で対応できない管理組合サイドではいかんともしがたい問題です。

が・・・

管理組合としては、住民への説明文書として、駐車ますが小さすぎる設計である点を説明し、運転席側の乗降スペース確保に関する特別規約等を設けた方がいいような気がしています。

でもねえ・・・
一々、波風立てると、あとあと厄介ですからねえ・・・

ということで、説明すべきかどうか? 
躊躇しているというのが実際のところです。

しがないオッサンにサポートが頂けるとは、思ってはおりませんが、万が一、サポートして頂くようなことがあれば、研究用書籍の購入費に充当させて頂きます。