面接のドタキャン
何回も経験したことがあり、嫌な思いをしたのが、面接の無断キャンセルですね。
面接日に来ないという時点で、社会人としてアウトなわけですが。。。
(※)急病・事故・身内の不幸を除く)
基本、きちんと連絡すれば挽回の余地はあります。
でもまあ・・・
就職する気が失せたのであれば、きちんと説明する気も失せますよね。
その気持ちは分からなくもないです。
とはいえ・・・
約束は破らない方が良いです。
記事のように就職後、取引先として関係しなければならない状況になることは確率的には低いもののあり得るお話です。
かつて、吉田松陰は若い頃に脱藩の罪を犯しています。
理由は友人との東北への旅行に行く「約束を守るため」です。
周囲からは、その程度の約束のために大罪を犯すのか? と呆れられるわけですが・・・
吉田松陰はこう言ったのです。
たかが知れた約束かもしれない。
ならば、その約束すら守れない人間に何ができるか?
なんの志が持てるだろうか?
まだ小学生だった私にとって、この吉田松陰の心意気は胸に突き刺さりました。
小さな約束、取るに足らない約束、そんなちっぽけな約束すら守れない人間に大事なことが出来るのか?
この言葉を知って以降、約束を守る大切さを自らに課し自分自身への約束として刻み付けたのです。
(この辺が365日連続投稿の約束達成とか色々な箇所に出てくるこだわりを生んでいる理由の一つになっています。)
他にも似たような言葉として、佐藤一斎の『言志録』の第二十七条に、
真に大志ある者は、克く小物を勤め、
真に遠慮あるものは、細事を忽にせず
があります。
現代語訳は
真に大志のある人は、小さな事柄をも粗末にしないで真剣に取り組み、
真に遠大な考えを持っている人は、些細なことも疎かにしない
となります。
まあ、私のように約束について厳格に考える必要はないのですけれども。
せめて約束を守れそうにない時には、無断や放置をせず、相手に説明すべきだと思います。
そういった気遣いが出来ないようでは、社会人として失格だと思います。
過去にそういう過ちを犯してしまったとしても、取り返しは可能です。
今日ただいまから約束を守る人になればいいのです。
そして守れそうにない時は約束した相手に連絡を入れてお詫びする。
最初はハードルが高く感じるかもしれません。
相手が怒り出すかもしれません。
それでも・・・
自分の中に負い目を作るよりはマシだと思います。
肝心なことは、
自分自身の中に「甘え」を作ってしまわないこと
です。
この程度なら守らなくて良いだろう
という「甘え」。
これほど簡単に、
つまらない くだらない ダメ人間をつくる方法はないです。
上述の吉田松陰は、
人間たる者、自分への約束をやぶる者がもっともくだらぬ。
と言っています。
それ程までに自分自身の中に「これぐらい良いだろう」という「甘え」をつくることはダメだと言っているんですね。
無断キャンセルをする人は、相手だけでなく自分自身をも蔑ろにしているわけです。
でもまあ、これはまだやり直しや取り返しが効く範囲のものです。
今一度、心を入れ替えて物事に打ち込めば、十分に挽回できます。
そのまま惰性でドンドン横着になっていくと・・・まずいでしょうね。
しがないオッサンにサポートが頂けるとは、思ってはおりませんが、万が一、サポートして頂くようなことがあれば、研究用書籍の購入費に充当させて頂きます。