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邪馬台国の謎

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数百年に渡る邪馬台国論争。その謎を追う面白さをお話していきます。 独学三昧からの分離派生マガジンとなります。
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#歴史好き

邪馬台国の謎 (20)

 前回は、邪馬台国東日本説(千葉・静岡・長野)を取り上げました。 その際、私の不勉強で抜け…

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邪馬台国の謎 (19)

 前回は、邪馬台国沖縄説が、距離や方位では魏志倭人伝に準拠しているものの、 沖縄に国家ら…

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邪馬台国の謎 (16)

いよいよ、魏志倭人伝の最終段になります。 正始元年(240)、(帯方郡の)太守、弓遵は建中校…

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邪馬台国の謎 (15)

景初二年(238)六月、倭の女王は、大夫の難升米を派遣した。 難升米は、帯方郡で、天子にお目…

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邪馬台国の謎 (14)

倭では元々は男子を王としていた。 その後、七、八十年で、倭国は乱れ、互いに攻撃しあうこと…

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邪馬台国の謎 (13)

倭では、何かをする時や、どこかへ行き来する時に、骨を焼いて吉凶を占う。 占う前に、その目…

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邪馬台国の謎 (12)

その行程・里数から、会稽や東冶の東に位置すると考えられる。 倭の風俗は淫らではない。 男子は、冠をつけず、木綿を頭に巻いている。 衣服は横幅の衣で結んでいるだけで、縫製はしていない。 女性は髪を結っているが、露出させている。 衣服は貫頭衣である。 稲や苧麻を植え、蚕の繭を織り、麻糸・絹織物・綿織物を作っている。 牛・馬・虎・豹・羊・鵲がいない。 武器は、矛・盾・弓を使う。 弓は上が長く下が短い。 竹の矢に鉄の矢じりや骨の矢じりをつけている。 物産品は、儋耳や朱崖と同じようなも

邪馬台国の謎 (11)

男子は大小となく、皆、入れ墨を入れている。 昔から、中国にやって来る使者は、大夫を自称し…

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邪馬台国の謎(10)

(末盧国から)東南へ陸路で五百里進むと、伊都国に到着する。 長官を爾支といい、副官を泄謨觚…

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邪馬台国の謎(9)

朝鮮半島南岸の狗邪韓国からは、海路となる。 千里余りで対海国に至る。 そこの長官は、卑狗と…

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邪馬台国の謎(8)

 第八回目の今回は、魏志倭人伝を見ていくことにします。 全文は、長すぎるので、分割して翻…

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邪馬台国の謎 (6)

 邪馬台国の謎に関するお話も6回目になりました。 いまだ考察を行なわず、ひたすら論争の経…

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邪馬台国の謎 (5)

 前回、 東京学派 白鳥庫吉 ・・・ 邪馬台国九州説 京都学派 内藤湖南 ・・・ 邪馬台国畿内…

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邪馬台国の謎(4)

 前回、江戸時代に新井白石が先鞭をつけ、本居宣長によって熊襲偽僭説が唱えられたというお話をしました。 江戸時代は、概ね、この二人の論に依拠した形で話が収束しています。 その後、明治維新を経て、歴史学者が意識し始めたのが、 日本書紀(特に古代)の年代に関する信ぴょう性 についてです。 なにしろ、天皇の寿命が三桁あるという事例が続々と出てきますから、さすがにこれは、現実的ではない、というお話になり、 【紀年論争】 が巻き起こったのです。その研究の代表格となるのが、 明治1