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ご利用者様カルテ *No2 難病との向き合い方

こんにちは☻板橋区の訪問マッサージ会社
エムズクルーです。

カルテシリーズ第2回!

今回は難病と向き合う女性利用者様の
お話です。

80代の女性の利用者様。
神経系の難病をお持ちです。

原因がわからない、対処がわからないと
いった症状が出やすく、
ひたすら我慢して過ぎ去るのを
待つより他ない痛み。
突然の脱力感や筋力の低下に、
麻痺症状。

強い免疫抑制剤の長期服用によって、
副作用の危険といつも隣り合わせ。

難病をお持ちの方の
生活は、想像を遥かに超えるほど
辛いものです。

だからこそ、日々どのような
心持ちで過ごすのか。
これがとても大切になります。
終わりがみえない難病の症状は、
マイナス部分にフォーカスすると
途端に調子が崩れます。
病気と付き合っていく時間は
とても長く、厳しいもの。

こちらの利用者様が、
どのようにして難病と向き合って
おられるのか。
訪問をするたびに、学ばせて
いただくことが多いのです。

わたしがいつも感銘を受けるのは、
とにかく勉強熱心であることです。

痛みがひどいときは、
なぜこんな痛みが出てしまっているのかしら?と、様々な角度から自分を観察されます。

その観察の何が大切なのか。
それは、自分の身体や心、生活習慣に
意識を向けられることです。
これは難しいことで、
全てを病気のせいだと悲観してしまうことが多い。
徹底的に自分に意識を向けるということは
なかなかできることではないのです。

自分の観察から導いた
様々な仮説を、わたしたち施術者に
たくさん質問をされます。
施術者と利用者様との間で起こる
ディスカッション。
この時間を持つことで、
解決できた痛みもたくさんありました。

また、テレビや新聞などで
目にした健康情報などをメモして、
これは私の症状に良いかしら?と
質問をされることも多いです。
常にアンテナを張り、
新しい情報を精査したいという気持ち。
とても前向きな思考であると感じます。
目にする様々な情報を、自分のプラスにするというアンテナをお持ちなのです。

他にも、身体の仕組みについての
ご質問や、セルフケアの実践。
身体機能の低下を少しでも遅らせるために、
今、自分にできることは何かと常に考えておられます。
とにかく勉強熱心であり、
ベクトルが前向きなのです。

施術者として学ばせていただくことが
多い利用者様です。

こちらの利用者様を通して、
難病との向き合い方のヒントを
たくさんいただきました。
別に担当させていただいている
難病をお持ちの利用者様にも
お話しています。

負の連鎖になりがちな
思考を、良い連鎖に切り替えられる。
長引く闘病に大切なメンタルを
教えていただいています。

このような経験を通して思うことは、
施術者は、
もちろんマッサージの技術向上も
大切です。
しかし訪問マッサージの意義とは
それだけではやはり足りないのだと思うのです。

利用者様から学び、
共に成長していく。
いろんな視点から考えられる
柔軟さ。
一緒に考えて、試していく。

そんな心強い味方のような存在が
必要だと感じています。

そんな大切な学びを
与えてくれた利用者様。

常に新たな学びを
取り入れる姿勢には、
たくさんの気づきをいただいています。
これからも、日々を
より良く過ごせる手助けを
いろんな角度から提案していきたいと
思っているのです。

今回も最後までお読みいただき、
ありがとうございました!


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