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マネジメントサービスセンターMSCの人材アセスメントコラム

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こちらのマガジンはマネジメントサービスセンター(MSC)の人材アセスメントに関するコラムになります。MSCが様々な人材アセスメントソリューションサービス、リーダーシップ開発・アセ… もっと読む
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#管理職

ダイバーシティマネジメントための人材アセスメント~多様性の価値を次世代の評価基準につなぐ

1.ダイバーシティマネジメントとはダイバーシティマネジメントとは、職場における多様性の価値を認識し、積極的に活用する経営手法を指します。多様性には、年齢、性別、国籍、人種、宗教、障がい、性的指向など、さまざまな側面があります。この管理手法の目的は、従業員一人ひとりの個性や能力を最大限に引き出し、企業文化の豊かさを育むことにあります。 組織が多様性を受け入れ、尊重する文化を育むことで、新たなアイデアや視点が生まれ、創造性や革新性が刺激されます。異なる背景を持つ人々が協働するこ

「静かなプロアクティブ行動」に関する研究~人の新たな可能性に光を当てる~【後編】

1.「静かなプロアクティブ行動」の内容と他要素との関連性を明らかにする今回の研究レポートの【前編】では、プロアクティブ行動の定義、今日における利活用の広がりや「静かな」プロアクティブ行動に注目する重要性について議論を進めました。【後編】では、「静かな」プロアクティブ行動の構成要素や他要素との関連性を明らかにし、これが「活発な」プロアクティブ行動とどのように関連しているか、個人の特性や成長にどのように影響するかに関する調査結果を紹介していきます。 2.2つの研究課題【前編】で

第3回 リーダーの質に対する評価の低下と燃え尽きについて

本連載では、世界的な規模で展開された調査、「グローバル・リーダーシップ・フォーキャスト(GLF)」により導き出されたリーダーシップに関する未来予測の中から、特に重要な所見を取り上げて紹介する。 これは、株式会社マネジメントサービスセンター(MSC)と米国DDI社との協力で実施した大規模なリーダーシップ調査であり、世界50カ国以上、13,695名のリーダーと1,827名の人事担当者の回答を検証したものである。日本からは、2,158名のリーダーと161名の人事担当者が参加してい

昇進昇格試験の人材アセスメント有用性とは~人材のポテンシャルを解き明かす、人事評価は鍵

1.昇進昇格試験とは昇進昇格試験とは、企業における重要な評価プロセスであり、従業員の能力、実績、及び将来性を総合的に判断するための手段とされています。昇進昇格試験を通じて、組織は適任者を適切なポジションに配置し、組織の継続的な成長と発展を促すことが可能となります。従業員にとっては、自らのスキルと成果を証明し、キャリアアップの機会を掴むための重要なステップです。 🔶昇格試験の方法 昇進昇格試験では、従業員がこれまでに蓄積した経験と知識を評価すると同時に、業務遂行能力だけでな

2023年のリーダーシップに関する閲覧数トップ記事

1.2023年の閲覧数トップ10昨年を振り返り、2023年に弊社が掲載したリーダーシップに関するコラムの中で、閲覧数の多かった上位10の記事をご紹介します。 ①2023年の3つの重要なリーダーシップ・トレンド 組織がさまざまな危機や変化に直面する中で、リーダーの仕事はこれまで以上に難しくなっています。リーダーには、先を見通す力、決断力、激変の状況下で明確なビジョンをもって他者を率いる力が求められています。同時に、チームメンバーのエンゲージメントやウェルビーイングにも配慮し

管理職アセスメント研修〜昇進昇格をもっと科学的に

1.管理職とは管理職とは、組織の舵取りを担う重要な役割であり、その手腕は組織の運命を左右します。彼らは組織の深層に根ざした価値観を体現し、方針決定という重責を担いながら、目標達成に向けて航路を定めます。管理職には、戦略的思考と同時に人間性をもって部下を導く、高度なバランス感覚が求められます。 この重圧の中で、管理職者は常に複雑な人間関係の網の目を操り、多様な意見や感情を巧みに調和させながら、組織全体を一つの目標に向かわせる必要があります。部下一人ひとりの成長はもちろん、チー

【管理職昇進・昇格試験】人材アセスメント~インバスケット演習とは?

1.人材アセスメントとは人材アセスメントとは、企業における人事評価や昇進・昇格の決定過程で、管理職を含む従業員の能力や適性を測定し、適切な人材配置を行うために不可欠です。人事担当者は、人材アセスメントを通じて、従業員の潜在能力を発掘し、その能力を最大限に活かすための環境を整えることが求められます。 人材アセスメントの実施過程では、従業員一人ひとりの業務遂行能力、コミュニケーションスキル、リーダーシップの資質など、多岐にわたる側面が評価されます。この評価は、客観的かつ公正な基

グローバル企業向け多言語(英語・日本語・中国語・タイ語・フランス語、​ドイツ語・スペイン語・ロシア語)階層別人材アセスメント~グローバルコンピテンシーで人事評価の不公平をなくす

1.グローバル企業とはグローバル企業とは、国境を越えて事業を展開し、世界各地に影響力を及ぼす企業のことを指します。これら企業は、単一の国内市場に留まることなく、多国籍に製品やサービスを提供し、国際的なビジネスネットワークを築いています。グローバル企業の特徴は、その運営が国際的に広がりを持ち、多文化的な労働力を活用し、世界中の消費者や企業と関係を築く点にあります。 グローバル企業は、地球規模の経済活動を通じて世界経済において重要な役割を担っています。これらの企業は、異なる国々

女性管理職・女性リーダー育成・選抜ための人材アセスメント研修~女性管理職比率向上の目標達成は、公平な評価から!

1.女性管理職・女性リーダー育成・選抜の目的とは現代のビジネス環境では、女性活躍推進が組織の多様性と革新性を高める重要な要素となっています。女性管理職・女性リーダーの育成・選抜は、ジェンダー均等を目指すだけでなく、組織の総合力を強化する戦略的な取り組みです。 女性管理職・女性リーダーとして活躍するためには、価値観や組織文化の変革が必要です。これには、意識の変化と共に、女性がキャリアを積み重ねやすい環境の整備が欠かせません。人的資本経営の観点からみても、女性の採用・育成・登用

2024年の4つの重要なリーダーシップ・トレンド

1.2024年の重要なリーダーシップ・トレンドDDIは毎年、次年度に職場に影響を与えそうなリーダーシップ・トレンドを探っています。その結果、今年はこれまでとは異なる傾向がみられました。ここでは、2024年の重要なリーダーシップ・トレンドを紹介しますが、その根底にある人間的なテーマ、特に信頼の構築は、これまで以上に重要になってきています。 仕事上のプレッシャーや変化が大きくなっているだけでなく、変化のスピードに追随していくのも難しくなり、世界的な不安や不確実性も高まっています

リーダーがコミュニケーションを改善するための5つの方法とは

🙋‍♀️リーダーが持つ主要な原則とはリーダーが主要な原則(尊重・共感・共有・関与・サポート)を用いることで、従業員が自己の可能性を最大限に引き出し、成長するための心理的安全かつ協力的な、尊敬と信頼に満ちた職場環境を築きます。 効果的な職場でのコミュニケーションを実現し、ポジティブな企業文化を育むためには、リーダーが次の点に留意することが重要です。 1.対話中の自尊心を守り、高める2.共感を持って傾聴し、適切に対応する3.助言を求め、参加を促す4.考えや感情を共有し、信頼を

ハロウィンにインスパイアされたリーダーシップ5つの教訓

リーダーシップに関する教訓は至るところにあります。日常の仕事での経験から、リーダーシップが企業を成功へと導くか失敗させる記事です。 以下の5つのハロウィンにインスパイアされたリーダーシップの教訓も例外ではありません。お気に入りの甘いおやつと共にどうぞ。 1.リーダーシップの5つの教訓🔮「ホーカス ポーカス」におけるチームワークの力 リーダーシップはチームの活動です。優れたリーダーは複雑な状況を迅速に把握し、チームを問題から遠ざける行動を取る能力を持っています。 🎃「グ

日本の人事制度の歴史を振り返る~第 3 回: 低成長期~バブル期

今回は、オイルショック後の低成長期からバブル期までの人事制度 について、ご紹介します。このあたりから、筆者の会社員時代とダブル部分が多くなりま すので、自身の経験も含めて、ご紹介したいと思います。 1.職能給の本格化戦後の混乱期を乗り切り、力強い経済成長を遂げてきた日本経済に転機が訪れました。 昭和46年のニクソンショックと、その後の為替の変動相場制への移行(実質的な円の切 り上げ)、そして、昭和48年と昭和54年の2度のオイルショックです。日本経済はそれ までの右肩上がり

初級・中級管理職に不可欠なコンピテンシーを特定する方法

1.リーダーに求められる最も重要な資質を行動レベルにまで落とし込むには?良い上司になるためには何が必要でしょうか?これは、自社の文化やビジネス状況において「優れたリーダーシップとは何か」を定義しようとしているお客様からよく聞かれる質問です。彼らは初級・中級管理職に不可欠なコンピテンシーを定義しようとしますが、自社のリーダーに求められる資質は非常に多く、これは想像以上に難しいと気づくのです。では、リーダーに求められる最も重要な資質を行動レベルにまで落とし込むには、どうすればよい