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マネジメントサービスセンターMSCの人材アセスメントコラム

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こちらのマガジンはマネジメントサービスセンター(MSC)の人材アセスメントに関するコラムになります。MSCが様々な人材アセスメントソリューションサービス、リーダーシップ開発・アセ… もっと読む
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記事一覧

女性リーダー育成に必要な6つのネットワーク

私がよく耳にする質問の一つは「誰を自分のネットワークに加えるべきか」です。しかし、より適切な問いは「誰をどのネットワークに加えるべきか」というものです。 理想的には、あなたが目指す目標に応じて、6つのネットワークを意識すべきです。人によっては、複数のネットワークに参加したり、あるネットワークから別のネットワークへと移行したりすることもあります。しかし、最も重要なのは、どのタイミングで、どのようにして人々と関わるかを慎重に考えることです。 1.ひらめきネットワーク2.影響力

日系企業におけるグローバル経営人材育成・選抜ための人材アセスメント研修

1.グローバル経営とはグローバル経営とは、国際的な視野を持ち、多様な文化や価値観を理解・尊重しつつ、世界各地でビジネスを展開する経営手法です。グローバル化が進む現代社会において、この経営手法は多くの企業にとって重要な戦略の一つと位置づけられています。グローバル経営を成功に導くためには、地域ごとの市場の特性を深く理解し、それに適した製品やサービスを提供することが求められます。また、各地域での法律や規制、経済状況に精通しておく必要があります。 企業がグローバル経営を実施する際に

ダイバーシティマネジメントための人材アセスメント~多様性の価値を次世代の評価基準につなぐ

1.ダイバーシティマネジメントとはダイバーシティマネジメントとは、職場における多様性の価値を認識し、積極的に活用する経営手法を指します。多様性には、年齢、性別、国籍、人種、宗教、障がい、性的指向など、さまざまな側面があります。この管理手法の目的は、従業員一人ひとりの個性や能力を最大限に引き出し、企業文化の豊かさを育むことにあります。 組織が多様性を受け入れ、尊重する文化を育むことで、新たなアイデアや視点が生まれ、創造性や革新性が刺激されます。異なる背景を持つ人々が協働するこ

「静かなプロアクティブ行動」に関する研究~人の新たな可能性に光を当てる~【後編】

1.「静かなプロアクティブ行動」の内容と他要素との関連性を明らかにする今回の研究レポートの【前編】では、プロアクティブ行動の定義、今日における利活用の広がりや「静かな」プロアクティブ行動に注目する重要性について議論を進めました。【後編】では、「静かな」プロアクティブ行動の構成要素や他要素との関連性を明らかにし、これが「活発な」プロアクティブ行動とどのように関連しているか、個人の特性や成長にどのように影響するかに関する調査結果を紹介していきます。 2.2つの研究課題【前編】で

「静かなプロアクティブ行動」に関する研究~人の新たな可能性に光を当てる~【前編】

1.【研究レポート】 「静かなプロアクティブ行動」に関する研究小社では、タレントアセスメントやデベロップメントを中心としたリサーチ活動を行っています。今回の研究レポートでは、「静かなプロアクティブ行動」に着目して実施した調査・研究結果を【前編】・【後編】の2回にわたり紹介します。 2.変化に柔軟に対応し、前向きに活動する=プロアクティブ行動への注目近年、企業や組織は複雑かつ不確実な環境下において、変化に対処することが求められています。同時に、そこで働く人々も変化に対応しなが

日系企業現地法人向け海外ローカルスタッフの育成・選抜ための人材アセスメント

1.海外現地(ローカル)スタッフとは海外ローカルスタッフとは、海外の事業所やプロジェクトにおいて、その国や地域の現地で採用された従業員のことを指します。海外事業の展開に際し、現地に根差した洞察力と適応能力を兼ね備えたローカルスタッフの役割は、本社から派遣された駐在員やエクスパット(海外赴任者)と協力しながら、企業の現地でのビジネスや事業などの展開をサポートします。現代におけるグローバル化の進展は、企業にとって、異文化間の橋渡しとして機能する人材の確保を一層重要な課題へと押し上

真のグローバル経営を実現するタレントマネジメント~グローバル競争を勝ち抜く人材の選抜・育成を支援します

国内の人口が減少の一途をたどり、経済が30年以上も停滞する中、多くの日本企業は経済成長している海外市場への展開や輸出を強化・促進しています。 しかし、役割や責任範囲が曖昧な日系企業では、グローバルでの能力評価や管理がうまくいかず、優秀な人材の獲得と定着に大きな課題を抱えています。 真のグローバル化を実現させるには、グローバル経営戦略に基づく、本社・各国共通の基準によって人材を可視化し、成果を公正に評価する仕組みが必要です。 加えて、昇格・昇給のルールも明確に定めれば、評

第3回 リーダーの質に対する評価の低下と燃え尽きについて

本連載では、世界的な規模で展開された調査、「グローバル・リーダーシップ・フォーキャスト(GLF)」により導き出されたリーダーシップに関する未来予測の中から、特に重要な所見を取り上げて紹介する。 これは、株式会社マネジメントサービスセンター(MSC)と米国DDI社との協力で実施した大規模なリーダーシップ調査であり、世界50カ国以上、13,695名のリーダーと1,827名の人事担当者の回答を検証したものである。日本からは、2,158名のリーダーと161名の人事担当者が参加してい

リーダーを定着させるための7つのベストプラクティス

1.離職率の変動は組織への警鐘組織が成長していくうえで、従業員の退職はよくあることです。しかし、離職率、特にリーダーの離職率の高さは、チームや生産性に大きな混乱をもたらす可能性があります。MSC/DDIの「グローバル・リーダーシップ・フォーキャスト2023」によると、54%の組織が、2022年に離職率の上昇を経験しています。離職率の変動は組織への警鐘となっており、離職率とその悪影響を最小限に抑えるためのリテンション戦略の重要性が強調されています。問題は、多くの人事担当者やリー

昇進昇格試験の人材アセスメント有用性とは~人材のポテンシャルを解き明かす、人事評価は鍵

1.昇進昇格試験とは昇進昇格試験とは、企業における重要な評価プロセスであり、従業員の能力、実績、及び将来性を総合的に判断するための手段とされています。昇進昇格試験を通じて、組織は適任者を適切なポジションに配置し、組織の継続的な成長と発展を促すことが可能となります。従業員にとっては、自らのスキルと成果を証明し、キャリアアップの機会を掴むための重要なステップです。 🔶昇格試験の方法 昇進昇格試験では、従業員がこれまでに蓄積した経験と知識を評価すると同時に、業務遂行能力だけでな

海外赴任者育成・選抜ための人材アセスメント研修~ビジネスの舞台で輝く、グローバルコンピテンシーを磨く

1.海外赴任者とは海外赴任者とは、企業や組織がグローバルな事業展開を図る中で、特定の期間、海外の拠点やプロジェクトに派遣される従業員を指します。彼らは、自国と異なる文化やビジネス環境で働き、その地域特有の市場動向やビジネス慣習を学びつつ、企業の国際戦略実行に貢献します。 海外勤務は、業務遂行だけでなく、異文化コミュニケーション能力や適応力など、人材の資質向上に絶好の機会を提供します。この経験を通じ、個人は自己成長を遂げ、企業にとっての価値も増大します。故に、海外赴任者の選抜

2023年のリーダーシップに関する閲覧数トップ記事

1.2023年の閲覧数トップ10昨年を振り返り、2023年に弊社が掲載したリーダーシップに関するコラムの中で、閲覧数の多かった上位10の記事をご紹介します。 ①2023年の3つの重要なリーダーシップ・トレンド 組織がさまざまな危機や変化に直面する中で、リーダーの仕事はこれまで以上に難しくなっています。リーダーには、先を見通す力、決断力、激変の状況下で明確なビジョンをもって他者を率いる力が求められています。同時に、チームメンバーのエンゲージメントやウェルビーイングにも配慮し

学習と能力開発の違いとは?

1.学習しているにもかかわらず、なぜ、成長していないのか?人事担当者は、リーダーシップ開発プログラムの投資対効果を立証しなければならないというプレッシャーを受けていることがよくあります。リーダーの貴重な時間を使い、限られた予算の中で、プログラムから最大限の効果を得るにはどうしたらよいでしょうか?一つの方法は、学習と能力開発の違いに着目することです。しかし、学習と能力開発の違いとは何でしょうか?その違いはどのように現れるのでしょうか? 学習とは新しい知識を得ることで、能力開発

経営幹部・上級管理職育成・選抜向けエグゼクティブコーチングための人材アセスメント研修~経営の核心を見極める、パーソナリティ診断の眼差し

1.エグゼクティブコーチングとはエグゼクティブコーチングとは、組織の経営幹部や上級管理職に就かれている方々が直面される複雑な課題に対して、ご自身の潜在能力を存分に発揮されるためのコーチング支援を行うプロセスです。このアプローチ方法は、個人の成長と組織の目標達成を同時に促すことを目指しております。経営層の方々に専門的なコーチングを受けられることで、自己認識を深め、リーダーシップの質を高められることが可能でございます。 エグゼクティブコーチングにおきましては、コーチと受講者との