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50Pのネーム描くの難しい話

自分用と、同じ立場の方向けの創作読み切り漫画制作メモなのでゆるめの記事です。ご興味あれば。

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※いつもお仕事でやらせてもらってる広告漫画でなく、商業漫画の漫画賞に向けての話です

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昨年末から読み切り用に50Pのネームを書いておりまして、先日2作目を終えたところです。1作目に1.5ヶ月弱。2作目に2ヶ月かかってしまいました。twitterでアンケートをとったところ、読み切りネームは1ヶ月で仕上げる人が多いみたいなので、それに比べたら遅筆だなぁ、と。

1作目から2作目

人生はじめて創作漫画で50Pのネームを書いたんです。我ながらできた事自体を褒めてやりたかったのですが、まぁ今読み返すとなるほど色々足りていないな、と。担当さんには「エンタメが足りない」と何度も言われました。あと私は「画力は問題ないけどストーリーが課題」と言われているので2作目は魅力あるストーリーを描こう、と。

難しいと思った点

・創作(0から1を生み出す)の難しさ
・かつ50Pにまとめてドラマを見せる
・これっておもしろいんかゲシュタルト
・自分って何が描きたいんだっけゲシュタルト
・テーマに対し表現力がついてこない
・50Pが多いようで結局ページが足りなくなる
・キャラが自分の中にある程度いないとなんもイメージがわかない

今まで仕事で広告漫画(商品やサービスのPR)、趣味で二次創作(原作ありきのパロディ創作)やエッセイ(自分の体験)は描いてきたものの、完全オリジナルとなるとすごく難しい。昨年9月に発表した「神さまのいた街」は4つの短編集からなり、各4〜12P。短いので脳内イメージをそのまま描いてたら良かったし一部のシーンしか描いていないので描きやすかった。(なのでネームもろくに描いていない。そのまま下書きから入ってる。)

しかしまぁ、50Pでまとめることの難しさたるや。まず「ページ多!!」という先入観から入り、白紙のページの多さが恐い。とても。「あと○ページ埋めなきゃいけないのか」という気持ち。

しかしいざ描き始めるとページが足らなくなる。そして帳尻合わせが始まる。

勉強したこと

・脚本の書き方
・映画視聴(シリーズ物でないもの)
・現在の受賞作
・人気漫画家の過去の読み切り

まず脚本の勉強をしました。これは過去漫画を描いていた友人から「脚本の勉強をするといい。HJ(ヒーローズ・ジャーニー)とか」と言われたので、そこらへんの名著を。あとは分析が好きなので、映画や読み切りがどういう構成になっていて各作品どこが魅力なのかを洗い出す。受賞作に至ってはありがたいもので、公式ページに審査員のコメント付きで無料閲覧できるようになっているので、プロの目線と自分の考え方を比較しながら勉強できる。いい時代だ。

「よし分析は終わったいざ描くぞ」となっても、理解と表現力は別の話なのでうまくまとまらなかったりしてまた苦悩する。上にある「これっておもしろいんかゲシュタルト」もその一種です。

あとよく言われることですが、漫画って面白ければ型にはまってなくてもいいんです。まさに無限の可能性。そして苦悩。ここ数ヶ月で漫画家さんへの印象が変わりました。「人気漫画」「ロングヒット」「鬼才」とか言われる人はもう、なんかよくわからんけどすごい。多分漫画以外でもものづくりできると思う。


よく聞かれる質問

Q.漫画系学校出身ですか?
A.いえ、専門学校はグラフィックデザイン専攻です。選択授業でキャラデザとかは受けてましたがほぼ独学です。
Q.仕事時間削って描いてるんですか?
A.いえ、仕事してますw
平日は仕事を大体19時に終わらせるようにしてるのでそのあと時間と体力の許す限り。土日は結構イベントとかで潰れるけど、できるだけ。
Q.どこの担当さん?
A.週刊少年マガジンとウルトラジャンプ。

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このあとは担当さんとネーム打ち合わせしてFIXして作画して賞に出す、って流れです。実は締切までそんなに余裕がありません。がんばります。

担当さんがつくきっかけになった「神さまのいた街」、他漫画の通販やってます。よろしければ→ https://m-msak7.booth.pm/

普段は広告漫画家やってます→ https://msak-note.com/

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