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140字小説まとめ Vol.3

Twitterでちまちま書いている140字小説のまとめVol.3。
くだらない系が多め。

Vol.4はこちら

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ワークライフバランス

10時:起床。
10時30分:リモート会議。
11時:洗濯。
12時:ランチ。
13時:リモート会議。
14時:youtube。
15時:プログラミング。
17時:ジョギング。
18時:シャワー。
19時:退勤。

「ワークライフバランスが乱れていますね…」
カウンセラーの指摘に頷く。
「ですよね。会議の時間、削ります」

脳内裁判

「被告は、反省の弁も全くなく、この行為に快楽を感じていたものであり、情状酌量の余地はない」
「ふん」
「期間は二十年とする」
そんなに長く、と俺は立ち上がったがすぐに座らされた。
「一箱400円とすると、300万円もの大金をタバコに浪費した計算となる」
裁判長は冷たく言った。
「死刑に処す」

フェアリーゼミ

ケヤキの木に妖精が止まり「ピンピン」と鳴いている。
「フェアリーゼミっていうらしい」
「ふうん、凄い騒ぎだな」
木の周りには人だかり。皆、這いつくばって何かを探している。
「妖精の抜け殻が高値で売れるんだ」
「ははん」
僕は頷き、木陰で涼みながら発見者を待つ。我ら転売屋。汗はかかない。

メロメロ

「はい。メロンパンナちゃんに特別な感情をもったのは五歳です。ええ、独身です。仕事は外科医でお金はあります。ははっ、違いますよ。そもそも、興味がないんです。彼女のふっくら笑顔を見るだけで、愛が爆発して、人間の女性など、とてもとても…」
メロメロパンチの危険性について、体験者が語る。

入道雲

「もしもし。私、雲に住んでいるものです」
非通知の着信の、第一声。聞き覚えのある女の声。
「いい加減、顔を上げて、たまには空でも見て下さい」
「まさか、君は…」
電話が切られ、空を仰ぐ。
頭上の入道雲を知る。言葉を失っていると、強い風が吹き上げ、交差点に添えた花が吸い込まれていった。

MOTHER

「学校、どうだった」
「別に。普通」
「宿題はもうやったの」
毎日、毎日…。
「あんたに関係ないでしょ!」感情が爆発する「もう演技は終わったの。いつまでも母親ヅラしないでよ」
電話を切り、マネージャーに泣きつく。
「あのおばさん、ずっと母親を憑依してる。クランクアップして一ヵ月よ!」

いやっほう仙人

西新宿の高層ビル街に、いやっほう仙人が現れた。いつも百人くらいで行動し「いやっほう」と叫ぶだけの集団だ。
「キャー!」
可愛そうに、一人のOLが捕まった。彼らと少しでも目が合うと一斉に取り囲まれる。
女は半狂乱で抵抗するが「い、いや…、いやっほう!」に変わるのにそう時間はかからない。

赤い糸電話:第8回カクタノ140字小説コンテスト投稿

爪を切っていると、小指に赤い糸が結ばれているのに気付いた。しかも糸は振動している。まさか――糸を紙コップの裏に貼って、もしもしと囁く。
「うわあ、まんず繋がった」
男の弾むような声。
「あんだが運命の人だな。しょしけど会いに…」
パチン、と糸を切る。
ごめんなさい、方言がきつすぎるわ。

家程式

「マンションのベランダから飛び降りた男を」
『X』と先生は板書した。
「Xは妻、娘と幸せに過ごしていました」
『な、ぜ』と書きながら「自殺したのでしょう?」静まり返った教室を見渡す。
「あの」一人の生徒が立上がる「先生は、Xの…」
「家庭の事情に口を挟まないで!」
先生は泣いてしまった。


柑橘系の秘密

蜜柑とオレンジの違いを呟いた先輩が殺された。通り魔による犯行だったが政府に消されたとの見方が有力だ。
「お前は大丈夫か」
心配した友人が訪ねてきたが僕は笑った。
「平気さ。僕は伊予柑とハッサクの違いしか知らない」
友人は電話だと言い席を立った。誰かに指示を仰ぐような声が聞こえてきた。

選挙工作

「当選、おめでとう」
選挙事務所で一斉に引かれるクラッカー。が、その全てが不発に終わる。
「どうなってんだ」
壇上のくす玉を割ろうとしたら紐だけスポン、と抜けてしまう。
「おい、穂先がないぞ!」
片目のだるまの前で政治家が叫ぶ。怒りのあまり筆をへし折る。
「おのれ、野党の選挙工作か!」

ごきげんな泥棒

夜の住宅街でごきげんな泥棒がタップを踏む。
「タカタタン(家に人はいない)」
裏口にいる仲間から返事。
「タンタタン(今から忍び込む)」
二人にしかわからない暗号で意思疎通をはかる。
「もしもし」
警官に声をかけられタタン(中止だ)と踏む。ごきげんな泥棒たちの犯行はいつも未遂に終わる。

ここは俺に任せて先に行け

文化祭の準備のため、校外まで買い出しに行く。女子二人とキャッキャしていると、他校の男子に「うぃー」と絡まれる。怯える女子に俺は言う。
「ここは俺に任せて先に行け」

「だから、この台詞は実際に使うこともあるよ」
というエピソードを話すと「さすが北九州」と言われるのが、気に入らない。

カルアミルク

「じゃあ、ビール以外の人?」
テーブルを振り返る。
「蜂蜜レモンサワー」
ビールが苦手な女もいるだろう。
「ウーロン茶」
飲めない女もいるだろう。
「黒霧」
乾杯から焼酎の男もいるだろう。
「俺、カルアミルク」
はん、と鼻で笑うがこういう奴に限ってモテるのはなぜですか、神様。下戸っすか?

シコふんじゃう

でも、悔しい、シコふんじゃう。

というオチの小説を書き終える。ふう、と心地よい疲労感に背筋を伸ばす。赤ワインをグラスに注ぐ。オーパスワンのフルボディの飲みごたえを楽しむ。タバコに火をつけ、冒頭から読み返す。関取が近所の子供たちにいじめられている。なんだこれ、と思いボツにする。

カメムシ

「ひぃ、カメムシよ!」
洗濯物を取り込んでいた妻が悲鳴を上げる。慌ててリビングに避難してくる。
「大げさだな」僕は雑誌を丸めてカメムシを叩く「もう大丈夫だよ」
振り返ると、彼女の体は醜く、縮んでいた。あぁ、噛まれてしまったらしい。
「ごめんね」
女を叩き潰すと、パクチーの匂いがした。

フロアマスター

「ば、ばかな、九階のフロアマスターの俺がやられるなんて」
「いや、私はただ挨拶をしただけ…」
男は目を見開く。
「上へ行きな」くっくっくと笑う「だがな、十階から上は鬼の住処だ。年収も桁違い。三階の貴様が立ち入って、はたして自尊心を保てるかな」
タワマンの引っ越しの挨拶が面倒くさい。

禁則事項

「その夜、僕は東京にいたのに、沖縄にいた彼女を殺せるわけないだろ!」
アリバイをたてにする男を、探偵は鼻で笑う「彼女も、東京にいたんですよ」男の顔色が変わる。
「防犯カメラに映っていたのは彼女じゃない。彼女の双子の妹だ!」
探偵は勝ち誇るが、伏線がなかったので周りの反応は薄かった。

かめはめ波

トイレでかめはめ波の練習をしていたら、ちょっとだけ出た。
「おかあさーん」
と僕は半裸で飛び出したが、母親の前では出なかった。どうも、人前では出ないようだった。しかし、練習を重ね、トイレでは必ず出るようになった。人の体って不思議だ。かめはめ波を出さないと、尻からも出なくなった。

令和の肩たたき

会議の終わりに同僚が言う。
「とうとう、Tさん、出勤を命じられたそうよ」
「ああ、そう…」
リモートワークが当たり前となったいまや、東京が本社でも多くの人は地方で働いている。以前は、転勤命令が遠回しのリストラだったそうだが。
「やっぱり、窓際に座るのかしら」
同僚の冗談は笑えなかった。

現物支給

ついに、日本円の価値は紙切れ同然となった。国の財政破綻により、ハイパーインフレが起きたせいだ。
「今月は、米三キロとサバ缶と…」
外貨を調達できない多くの中小企業では、給与を現金ではなく、現物支給とした。従業員の反発は凄まじかったが、
「おら、きゅうりだ」
かっ〇寿司では日常だった。

いいなり

「この中から好きなカードを選んで下さい」
トランプの山から一枚を引く。
「そのカードを鈴木さんに渡して下さい」
マジックバーの常連客だという男に渡す。
「鈴木さん、カードを細かくちぎって下さい」
男が言われた通りにする。
「次に、紙片の半分を飲み込んで下さい」
鈴木さんの負担が大きい。

仕事の癖

「エンジニアの性かな。プロットは設計、執筆はプログラミング、推敲はテストと考えちゃうんだ」
「普段の仕事に置き換えるのね。分かるよ。長編小説だから、工程ごとのスケジュールを立てるのも分かる。でもね」
彼女は憐れむように言った。
「エクセルで課題管理表を作るのは、さすがに違うと思う」

黒澤明を用意しろ

「息子を返してほしかったら、黒澤明を用意しろ」
「は?」
「黒澤みたいな名作を撮れと言ってるんだ。お前なら、できる」
プツンと電話が切られる。いまはスランプが続いている、映画監督の俺にむけた激励のようだ。ファンのジョークに嬉しくなるが不安にもなる。午後七時。息子はまだ帰ってこない。

赤ん坊

「赤ん坊、いかがっすかー」
ガード下で露天商の威勢のいい声が聞こえる。もう、そんな時期か。私は声をかけた。
「ひとつください」
「へい。性別は」
「女で」
「生まれは」
「春だし、高知で」
お代を払い、スーパーへ行く。己の運命を怪しんでいるのか、赤ん坊はポン酢を選ぶ私をじっと見ている。

尻が聞こえる

電車が揺れた拍子に、無線イヤホンが左耳からぷりんと落ちて、隣に座っていた女性の尻に潜り込む。女性が席を立ち、僕は慌ててイヤホンを拾うが、このままでは尻のぬくもりを耳で間接的に感じてしまう。ただ、ハンカチでイヤホンを拭くのも失礼だ。女性は、お手並み拝見という顔で僕を見下ろしている。

思いやりを用意しろ

「息子を返してほしかったら、思いやりを用意しろ」
「は?」と聞き返すと「い、いや、百万だ」と男は口ごもる。
「わかった。警察にも通報しない」
電話を息子にかわってもらう。
「パパがすぐに迎えにいくからな」
「うん」
「それまで」遠くからすすり泣く声。「…おじさんの話を聞いてあげなさい」

どちらのお客様からでしょう

「あちらのお客様からです」
バーに一人でいたら、突然、新しい酒を出された。テーブル席を見ると、三人の男。
「こちら、コニャックベースのたいへん高価なカクテルです。三人の身なりから、誰があなたへ贈ったか当ててみてください」
ふふ、と笑うマスターに微笑みを返す。
「私に何のメリットが?」

ポケモンブラック企業

お客様がしょうぶをしかけてきた!
お客様の、やっぱかえて! 下請けはしゅうでんまではたらいた。
下請けの、こうしょう。こうかはいまひとつのようだ。
お客様の、やっぱこれもついか! こうかはばつぐんだ! 下請けのどにちがつぶれた。
トレーナーはたまらず叫んだ。
「下請け、もういい。休め!」

おとなのアイスバー:第9回カクタノ140字小説コンテスト投稿

いつも、奇抜な味で攻めてくるアイスバーに大人向けの新商品が出た。
早速、買って一口かじる。
美味い。甘じょっぱいカレー風味に、ウスターソースの香り。人参、豚肉などの具も充実している。
夢中で食べていると、奥にごろっとしたジャガイモを見つけて涙があふれた。
たしかに、おふくろの味だ。

バンジージャンプ

橋の上からバンジー。楽勝じゃん、と落下しながら思う。さっきの友人が大げさなんだ、悲鳴まで上げてさ。
あいつの怖がりは変わらないな。この前も蝉が横切っただけで叫んでた。ピストル音に腰を抜かしたのは高校の体育祭、いや、中学か…、と振り返りながら少し不安になる。
これ走馬灯じゃないよな。

クセが強い兄

「うん」
「そう、それ!」
「よいしょー」
「待ってました!」
「ブラボー!」

今日もヘッドホンをして、動画鑑賞か…。隣の部屋から兄の合いの手だけが漏れてくる。
「にぎやかなお兄さんね…」と引き気味の彼女に正直に告げる。
「ウソみたいだろ」唇が震えた「クラシック聞いてるんだぜ、あれ」

早撃ち

赤い荒野で二人の男が向かい合う。互いにテンガロンハットをかぶり、右手をホルスターに添える。
きっかけは、自然の成り行き。風に砂埃が舞う、枯木に止まる鷲が飛び立つ、いつ起こるとも分からぬ瞬間が男たちの命運を握る。
静寂が、五分、十分と続き、もういいやと思った男の拳銃が火を吹いた。

サイコパスクイズ

「男は、妻の葬儀で、妻の友人に一目ぼれをしました。その晩、彼は子供を殺しま」
「子供の葬儀でまた友人に会えるから」
司会者がほくそ笑む。
「ですがー、男は、子供の葬儀で友人も殺しました。なぜ?」
サイコパスたちは回答しなかった。答えは沈黙、ではない。彼らはスタッフの人数を数えていた。

理不尽

エスカレータを上っていると、ふいに彼女に浣腸をされた。
「やめろよ」
ケツを抑えて振り返ると、彼女はけっけっけと笑っていた。僕を困らせるのが好きなようで子供っぽい悪戯をしょっちゅうされた。
「お返しだ」
折り返し地点で彼女の後ろに回り、浣腸をすると
「信じらんない」
静かにキレられた。

ハロウィン選挙

衆院選の投票所は小学校だった。校舎に入り、廊下を進んでいるとお化けの仮装をした子供が何人かいた。
「とりっく、おあとりーと」
舌足らずな声に笑ってしまう。
「ごめん、お菓子はないんだ。代わりに…」と投票券をふざけて差し出すと
「受け取れないよ。僕らにその権利はない」
真顔で言われた。

よぞらのむこう

火星と金星は、仲が悪い。
地球のあずかり知らぬところで、宇宙では光速を超える文明でつくられたミサイルが飛び交っている。その戦争は観測不能だが、ごくまれに、木っ端みじんになった戦闘機の破片が大気圏に突入することもある。

「あ、流れ星」
無知な私は、命の燃えカスを綺麗だと思っている。

そして誰もいなくなった

住宅街を車で走っていると、突然、細道から子供が飛び出してきた。
慌ててブレーキを踏む。
タイヤが絶叫する。
子供と目が合う。
だめだ、間に。
ハンドルを左に切る。
ガードレールに突っ込みすぐに外に出る。
誰もいない。
見間違い、だったか。
首をかしげながら車に戻ると、運転席に子供がいた。

イエスの教え

学校で友達とケンカをした。目を腫らして帰宅すると
「いいか、右の頬を殴られたら左の頬を差し出しなさい」
とキリスト教徒の父に怒られた。
「でも」僕は言い返す「右手で殴ったら、ふつう左頬に当たるじゃん」
僕も、友達も右利きだ。
「だから」父は肩をすくめる「まず裏拳で殴れと言ってるんだ」

赤ずきん

赤ずきんが家に入ると、お婆さんは横になっていました。頭巾を目までかぶっていつもと様子が違います。
「まあ、なんて大きなお耳」
「お前の声がよく聞こえるようにさ」
「それに目も」
「お前がよく見えるようにさ」
「でも、口が…」赤ずきんは後ずさりました。「なんて臭いの」
狼は傷つきました。

よし

朝五時。ふと目が覚める。なかなか再眠できず「よし!」と机に座る。PCを開いて仕事を始める。思い立ったらすぐ行動できるからテレワークはいい。
メールをチェックし、システム障害が起きていることを知る。とはいえユーザが使うのは九時からだし、早起きの後輩もいるから「ヨシ!」とベッドに戻る。

イエベ・ブルベ診断

スマホでニュースを見ていたら、間違って「イエベ・ブルベ診断」というリンクを押した。
『血管の色は緑っぽい、青っぽい?』
物騒な質問に適当に答えると『あなたはブルベ』と診断された。
救われる思いがした。三十五歳で、彼女も、仕事もできない理由がいまわかった。すべては俺がブルベだからだ。

悪魔のささやき

来月、会社の健康診断だから少し節制するか、去年のガンマGDPの数値もけっこう高かったし一カ月間、禁酒しよう、お酒のせいかお腹もぽっこりでてきてこのままだとメタボリックと診断されそうだから毎晩、ジョギングしよう、などと考える愚かな人間どもよ、残念だが、今日は金曜日である、宴を始めよ。

せんせいあのね

せんせい、あのね。
きのう、ゆみちゃんのうちへあそびにいきました。ゆみちゃんのうちへいったら、おばさんがげんかんでねていました。そしておばさんのちかくにあかいひとがいました。でも、あいさつしたらあかいひとははしってでていきました。けいさつには、せんせいがあかいひとだといいました。

ぽっとくる

「あっ、そうか、事故を予告殺人と見せかければ…、あっ、だから犯人は身内にいて、あっ、あいつが、あのとき現場にいなかったのも、あっ、あっ」

「ママ―」
ファミレスで恍惚とする男を子供が指さす。母親が小声で叱る。
「しっ、何かに閃いたミステリ作家よ。目をそらして! モチーフにされるわよ」

愚痴

「会社の近くにフレンチのお店ができたから、お昼に行ってみたの。雰囲気は良かったけど、味がイマイチでさ。値段も高かったんだー」
と私が愚痴ると
「…で、オチは?」
彼氏が鼻で笑う。考える前に叫んでいた。
「あなたのそういうとこが嫌いなのよ!」
私は、ショートショート作家の男と別れた。

証拠隠滅

高速道路に入り、ETCではなく一般レーンに進む。妻ではない女と栃木へ走る。温泉街に着き、電話で予約した旅館にチェックイン。カードではなく現金で支払う。当然、領収書も破棄。証拠隠滅は完璧である。

「ただいま…」
出迎える妻に出張で疲れた風を装う。
「旅行は楽しかった?」
女はエスパーか。

インビタュー:第10回カクタノ140字小説コンテスト投稿

街をぶらついていると「すいせまん」といきなりテレビカメラを向けれらた。
「インビタューにご協力頂けまんせか。五分で済まみすので」
困惑する僕を無視して「最初のしもつんですが」とマイクを向けてくる。
「あの…!」思わず声を荒げる「じんゅばんを入れえかて話れさても、伝わならいですよ?」

シュークリーム

素粒子ほどに小さくなり、シュークリームの中へ入った。目的はクリームをお腹いっぱい食べることだったが、シューの中には高度な文明があった。原子レベルでみると卵細胞は個の集まりであり、町があり、国があった。彼らは壁の外について興味津々で、僕を歓迎した。認識がクリームみたいに甘かった。

飯テロ

熱したフライパンにごま油をひき、溶き卵を回し入れてご飯と共に強火で炒める。全体になじんだら塩こしょうをふり、チャーシューを加えてよく混ぜる。醤油を入れてさっと炒めたら火から下ろし、小葱を散らす。
あなたに食べてもらえないのが残念だが、安心してほしい。深夜でもコンビニは開いている。

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