【FIA F2 Rd.1 バーレーン🇧🇭フィーチャーレースハイライト🏎💨】
2024年開幕戦、予選通りの順位でスタートするフィーチャーレースを制したのは見事なスタートを決めて最後まで逃げ切ったゼイン・マローニー🇧🇧(Rodin/ザウバー育成)。マローニーはスプリントも制して非常に幸先の良い開幕となりました。
2位にはスプリントレースに続いて表彰台となったぺぺ・マルティ🇪🇸(Campos/レッドブル育成)、そして3位にはポール・アロン🇪🇪(Hitech)が入る表彰台となりました。
マローニーは3番手からロケットスタートを決めるとトップでターン1を通過。そこからは後続を少しずつ引き離し2位マルティに4.6秒ものギャップを築いての勝利。今週末は完全に彼のものでしたね。
3位に入ったアロンは昨年F3でランキング3位の成績を残して今期F2に上がってきたルーキー。開幕戦で早速表彰台に登れたのは彼にとっても大きな自信になったでしょう。
マローニーが圧倒する一方で、後方ではスプリントレースに続いてこのフィーチャーレースも非常に接近戦の多い見応えのあるレースとなりました。3位アロンから9位宮田🇯🇵(Rodin)までは各車1秒前後のギャップしかなく常にトレイン状態、常にサイドバイサイドのバトルの連続。
F2は今期から新型マシンとなり、そのお陰か昨年よりも圧倒的にクローズバトルが増えたように思えます。最後までどこかでバトルが行われており見応え抜群のレースでした。
宮田は5番グリッドからスタート。スプリントほどではないものの今回もスタートはイマイチでポジションを上げられず。その後は7位を走行するも次々とバトルで競り負けてしまい最終的には9位でフィニッシュすることになりました。
レースを見ていると宮田はほとんどのバトルでブロックラインを走っておらずインサイドはガラ空き状態。当然他のドライバーはその隙間を見逃すわけはなくどんどん飛び込んで行きます。また序盤ではフェシュホー🇳🇱(Trident)が短いストレートでズバッと宮田のインに飛び込む場面もあり、日本ではまず考えられないオーバーテイクを見せつけてくれました。
一方でその学びからか2021年F3チャンピオンのハウガー🇳🇴(MP)にアウト側から仕掛ける場面もあり、一つ一つ学んでいる姿も見せてくれます。
先に述べた通りマシンは今シーズンから刷新されたのでマシンに対する理解度、スタートラインは全員同じです。サーキットに対する経験値の差はあるでしょうけれども、そこは昨年ローソンがSFでいきなり優勝したのと同じように即時適応がF1を見据えるドライバーには求められます。ということは、この宮田の結果が現在のSUPER FORMULA、SUPER GTダブルチャンピオンのリアルな立ち位置だと思います。
SUPER FORMULAもレベルは高い!と言う人は多いですが、これが現実ではないでしょうか?SFはマシンのクオリティは高いですし、走らせる体感は多くのドライバーが述べてる通りF2よりもF1に近い感触で走れるのでしょう。でもレースはドライバーたちによって行われており、そのカテゴリーのレベルは結局は人が作ります。宮田だけでなく日本で走るドライバーたちも、SFやSGTを楽しむファンも、この宮田のレースを、真剣に目を逸らさずに観て学ぶ必要があると思います。
もし全員が学んで多くのことを実践に取り入れることが出来たら、SFとSGTはもっと良いカテゴリーに成長できるのではないかな?と信じてます。
さて、宮田について色々述べましたが、僕の注目はメルセデス育成の秘蔵っ子であるキミ・アントネリ🇮🇹(Prema/メルセデス育成)。
今回はPremaがまさかのズタボロでスプリントもフィーチャーレースも全く奮わず。そんな中アントネリはなんとか奮闘し17番手スタートから最終的になんとか10位でフィニッシュし1ptを獲得しました。
レース中盤で見せてくれたベアマン🇬🇧(Prema/フェラーリ育成)とのチームメイトバトルでターン4の外側からの豪快なオーバーテイクは非常に見事なものでした。
ベアマンも15位フィニッシュと低迷し今回のPremaは残念な結果に終わりましたが、言ってもPremaなので次戦はしっかり修正してくるのではないかと思われます。
さて、このラウンドを終えてのドライバーズスタンディングはこちら。
マローニーが2勝をいきなり飾って大量リードを築きます。
その後ろを2レース連続表彰台のマルティ、そしてアロンが続く展開です。
とは言っても、まだまだ開幕戦。年間通せば様々なドラマがありますし、これはまだ序章に過ぎません!
そんな次戦は2週連続の開催でサウジアラビア🇸🇦ジェッダになります。
次も激しいバトルが観れるのか?それとも誰かが圧倒するのか?勢力図はどうなるのか?宮田の成長はどうなのか?注目どころ満載です!
次戦も、お見逃しなく!
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