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【F1 Rd.7 エミリアロマーニャGP🇮🇹決勝ハイライト🏎💨】

63周で行われた長い戦い。レースを制したのはマックス・フェルスタッペン🇳🇱(レッドブル)。またこの男か!と思った方も多いでしょう、しかし今回はレース終盤ノリスに追いつかれ1秒圏内にまで入られるもなんとか逃げ切り。決して楽な勝利ではありませんでした。

2位にはランド・ノリス🇬🇧(マクラーレン)。前戦の優勝で勢いにノリス、優勝には届かなかったものの最後はフェルスタッペンに対し0.7秒まで迫る走りを披露。今後が楽しみなスパートでしたね。

3位にはチャールズ・ルクレール🇲🇨(フェラーリ)。実はこれがフェラーリドライバーがこのイモラで表彰台に登るのは2006年のミハエル・シューマッハ以来18年ぶり!見事な走りで連続表彰台となりました。

F2やF3は混乱の多いレースでしたが、F1の決勝は打って変わってセーフティカーどころかイエローフラッグすら1度も出ない非常にクリーンな展開、全20台がチェッカーを受けるレースとなりました。

これといった目立った瞬間も多くはなく…たまにコースオフして芝刈りするドライバーがいたくらいでしょうか?笑

その中で凄まじかったのは終盤のノリス怒涛の追い上げ。43周の時点では7.5秒あったフェルスタッペンとのギャップを最後は0.7秒まで追い詰めました。またもフェルスタッペン余裕の優勝かと思いましたが、気が付けばこの距離。あと1−2周あったら逆転もあり得たかもしれないですね。

レース序盤ではサインツ🇪🇸(フェラーリ)も「マクラーレン(ピアストリ)が速いよ!」と無線で報告し、実際ピアストリは表彰台まで後一歩の4位でフィニッシュ。今のマクラーレンは本当に速く強くなりました。これからのシーズンがさらに楽しみになってきますね。

もう一つ驚いたのはメルセデスのストラテジー。ハミルトン🇬🇧6位、ラッセル🇬🇧7位で終えたのですが中盤は逆の順位でした。しかし52周目にメルセデスはラッセルをピットに入れるとハードタイヤからミディアムタイヤへ履き替え、そのままファステストラップをマークし1ptを加算させました。このピットの時点でハミルトンと後方ペレス🇲🇽(レッドブル)のギャップは27秒。ピットストップデルタを考えるとハミルトンを入れてもペレスの前で戻れるか微妙な距離。コンストラクターズランキングを争う上でポイントが欲しいメルセデスはそこでラッセルを1ポジション落としてでもファステストを獲ってもらう作戦に出たのではないかと思われます。実際ラッセルのピットアウト直後のペレスとのギャップは僅か2.2秒。ハミルトンを入れていたら間違いなくペレスの後ろでしたね。ラッセル個人にとってはドライバーズポイントを1pt失いましたがチームにとっては貴重な1ptとなりました。

角田裕毅🇯🇵(RB)は7番グリッドからスタートし10位でフィニッシュ。角田よりも前はランキングトップ5チームの面々しかおらず、唯一アロンソ🇪🇸(アストンマーティン)がこのレースはピットレーンスタートで最後尾をずっと走ることになったのでトップ10中その空いた1台分のポジションに収まり1ptを獲得しました。今回はオーバーテイクの場面はあまりありませんでしたが、63周レースのうち51周をハードタイヤで走破。タイヤマネジメントも完璧でピットアウトした直後のラップタイムは1:20.936に対しファイナルラップは1:21.988。
50周走ったタイヤでこのデグラデーションはお見事。素晴らしい走りを見せてくれました。強いて言うならスタートでポジションは守りたかったですね。

また今回のGPではレース前のイベントとして、セバスチャン・ベッテル🇩🇪が個人所有のマクラーレンMP-4/8を持ち込んでアイルトン・セナ🇧🇷とローランド・ラッツェンバーガーの没後30年を偲ぶデモランが行われました。2人がこのイモラで亡くなって早30年…ベッテルはこの週末に様々な準備をし、全ドライバーにセナヘルメットカラーのバラクラバを、さらにF1だけでなくF2やF3を戦うドライバーたちの分も含めてセナヘルメットカラーのTシャツ、ラッツェンバーガーの母国であるオーストリア国旗カラーのリストバンドなどを用意。とにかくこのイモラでのレースを盛り上げてくれました。

このレースを終えてのランキングはこちら。

ルクレールが連続表彰台を獲得しペレスが今回8位に終わったことでランキングは入れ替わりルクレールが2位へ浮上。ノリスもペレスまで6pt差まで迫ってきてます。ペレスは何としても2位の座を取り返したいところ。次戦以降のランキング2位争いは見どころかもしれないですね。

さて、次戦は連戦となります。舞台は伝統のモナコGP🇲🇨モンテカルロ市街地コース。歴史あるストリートサーキットで今年はどんなバトルが生まれるのか?いや、誰かバトルを生んでくれ(笑)。次戦も楽しみにしましょう!

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