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【MotoGP Rd.7 イタリアGP🇮🇹決勝ハイライト🏍💨】


MotoGP

激しい戦いとなった日曜日の決勝。23周の戦いの末レースを制したのはフランチェスコ・バニャイヤ🇮🇹(Ducati)。スプリントレース同様にスタートで一気にトップにトップに躍り出ると、終始マルティンと激しいトップ争いを演じますが一度もリードを譲らない見事な走り。この週末はスプリントも含めてチームそして自身のホームGPで完璧な週末になりました。

2位に入ったのはなんとエネア・バスティアニーニ🇮🇹(Ducati)。スプリントレースはリタイアを喫しましたがこの決勝では見事な走りを演じます。レースのほとんどを3番手で走行しますが終盤はM.マルケス🇪🇸(Gresini/Ducati)との争いになり4番手へ後退。しかしそこからラスト2ラップでM.マルケス、そしてファイナルラップにマルティンを交わし2位でフィニッシュ、DucatiのホームGPで1-2という喜ばしい結果を持ち帰ります。オーバーテイクの少ない今回のレースの中で終盤を盛り上げてくれました。

そして3位はホルヘ・マルティン🇪🇸(Pramac/Ducati)。勝利が欲しいレースでしたが今回は我慢のレース。なかなかトップのバニャイヤを捉えきれず最後はバスティアニーニに交わされてしまい3位でフィニッシュ。スプリントレースでリタイアを喫してしまい、この決勝もポイントを失うわけにはいかなかったので今回はダメージを最小限に抑えるレースだったのではないでしょうか。

今回のレースは先ほども少し述べた通り全体を通してあまり順位の動きのないレースとなりました。それはMotoGP公式のラップチャートを見ても明らか。
その中で一際盛り上げてくれたのは2位に入ったバスティアニーニ。ラストでグイグイと追い上げてくる走りは今回がチームそして本人にとっても地元GPでこの追い上げでDucati1-2となったので観客は大いに沸きました。
もしMotoGPにF1のドライバーオブザデイのようなものがあったら僕は迷わずバスティアニーニに一票入れますね。一票を入れようとした時にはレースが終わって投票も終わってるでしょうけど(笑)。

日本勢はYAMAHAのリンス🇪🇸15位、クアルタラロ🇫🇷18位。HONDAはザルコ🇫🇷(LCR)19位、マリーニ🇮🇹(Repsol)20位、中上🇯🇵(LCR)は10周目、ミル🇪🇸(Repsol)は7周目に転倒でリタイアを喫しました。今は我々ファンも復活を期待しつつも我慢の時ですね。

この週末を終えてのランキングはこちら。

マルティンが今まで築いた貯金のおかげで未だリードを保ちますが、バニャイヤが18pt差まで近づきました。今までは1イベントではひっくり返せない差でしたがいよいよ逆転も見えてくる距離になりました。
次戦は今まで以上に緊張感のあるレースになるかもしれないですね。

Moto2

優勝:ジョー・ロバーツ🇺🇸(American Racing)
2位:マニュエル・ゴンザレス🇪🇸(Gresini)
3位:アロンソ・ロペス🇪🇸(SpeedUp)
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5位:小椋藍🇯🇵(MT Helmets)
リタイア:佐々木歩夢🇯🇵(VR46)

優勝を飾ったのはジョー・ロバーツ。ポールポジションからスタートし、終始ゴンザレス🇪🇸(Gresini)、ロペス🇪🇸(SpeedUp)、カネット🇪🇸(Fantic)と抜きつ抜かれつの攻防を繰り広げました。終盤はゴンザレスとの一騎打ちとなり目が離せない戦いでしたが、最後の最後、僅か0.067秒差で今季初勝利をもぎ取りました。昨年までのMoto2は抜きつ抜かれつのバトルが少ない印象でしたが今年は皆の力が拮抗しているのか今回のような接戦が本当に多いですね。良い戦いを見せて頂きました。

小椋藍は4列目12番手からのスタートでしたが、今回も見事なスタートでいきなりトップ4に食い込み、終始チームメイトのガルシア🇪🇸(MT Helmets)と4位争い。最終的には5位で終えましたが毎度毎度力強い走りを見せてくれます。

このレースを終えてのランキングはこちら。

上位陣の順位に変動はありませんが、優勝したロバーツがトップのガルシアとの差を7ptに詰めました。小椋はトップから23ptビハインド。一気に逆転は難しいと思いますが少しずつ詰めていって欲しいところです。

Moto3

優勝:ダビド・アロンソ🇨🇴(Asper)
2位:コリン・フェイヤー🇳🇱(Intact GP)
3位:山中琉聖🇯🇵(MT Helmets)
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4位:古里太陽🇯🇵(Team Asia)
リタイア:鈴木竜生🇯🇵(Intact GP)

レースを制したのはアロンソ。幾度かトップの座を奪われるも全体的にポールポジションから常にレースをリード。最後はフェイヤーとの一騎打ちになりましたがトップを譲ることなくチェッカーを受けました。

今回の嬉しいニュースは山中琉聖の3位に入りキャリア初の表彰台を獲得!13番手スタートから1周目に9番手、2周目には6番手に上がりトップグループに合流。終盤はオルトラ🇪🇸(MT Helmets)の背中を追いかけてましたがファイナルラップでオルトラが転倒し3番手へ浮上。最後は古里が迫ってきましたが0.447秒差で古里を振り切り嬉しい初表彰台に登りました。

今回のレースは4周目にズルツザ🇪🇸(KTM Ajo)が転倒し真後ろにいたファリオリ🇮🇹(Squadra Corse)がズルツザの体に乗り上げる形に。ファリオリは転倒しつつも走行を再開できましたが、ズルツザは立ち上がることが出来ず赤旗中断。現場から直接救急車に乗せられメディカルセンター、その後病院へ向かうことになりましたが幸い意識はあり命に別状はありませんでした。しかし骨折の診断を受けたようなので復帰に時間を要するでしょう。しっかり治して力強く戻ってきて欲しいですね。

このレースを終えてのランキングはこちら。

アロンソが優勝したことによりポイントを143としリードを大きくしました。山中は今回の3位表彰台でランキングを8位から6位へ上げました。まだまだトップグループの走りに追いついてはいませんが今回のような走りを続けて少しずつランキングを上げていきたいですね。

次戦

本来6月14−16日に開催だったカザフスタンGPが被災の影響もあり9月へ延期となったため次戦は少し間が空いて6月28−30日開催のRd.8オランダGP🇳🇱。
MotoGPだけでなくMoto2、Moto3も非常に面白いタイトル争いになってきてます。次戦も目が離せません!

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