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【F1 2023年シーズンレビュー🏎💨】

レッドブルが圧倒した2023年シーズン。しかしその中でも想定外の表彰台や、前半と後半で大きく変貌を遂げたチーム、脅威の新人の活躍など非常に見所満載の1年だったと思います。シーズン閉幕から少し時間が空きましたが2023年シーズンを振り返ってみたいと思います。


まずはドライバーズランキングから。

1位 マックス・フェルスタッペン🇳🇱575pt

チャンピオンを獲得したのは、他を寄せ付けない圧倒的な速さと強さを示したマックス・フェルスタッペン🇳🇱(レッドブル)。全22戦中19勝、スプリントレースも含めると28レース23勝を挙げる圧勝を見せました。決勝レースは第5戦マイアミGP🇺🇸から第15戦イタリアGP🇮🇹までレコードブレイクとなる破竹の10連勝(スプリント含めると12連勝)を達成。またチームメイトのペレス🇲🇽(レッドブル)も合わせるとレッドブルはなんと開幕戦からイタリアGPまで決勝14連勝(前年アブダビGP🇦🇪も含めると15連勝)を達成し、これも新しい連勝記録となりました。唯一落としたシンガポールGP🇸🇬だけは謎に速さが足りませんでしたが、それ以外は見事なシーズンだったと思います。しかも今シーズンのレッドブルは2021年シーズンのコストキャップ上限を超過した問題のペナルティとして風洞実験の時間を削られ開発に制限があったにも関わらずこの結果だったので、来年以降もF1界の脅威であることは間違いないですね。そこに誰が挑んでいくのか?注目していきたいところです。

2位 セルジオ・ペレス🇲🇽285pt

ランキング2位に入ったのは同じくレッドブルのセルジオ・ペレス🇲🇽。第2戦サウジアラビア🇸🇦、第4戦アゼルバイジャン🇦🇿といった得意のストリートレースで優勝を飾り強さを発揮しました。特にアゼルバイジャンはスプリントでも優勝し圧倒的なストリートファイターでしたね。しかしシーズントータルで見るとフェルスタッペンが22戦中で表彰台を逃したのは僅か1回だけ(第16戦シンガポールGP🇸🇬5位)なのに対しペレスは9回しか表彰台に登れず。同じRB19に乗っているにも関わらず獲得ポイントはフェルスタッペンの半分も満たせませんでした。リタイアも2回(スプリント含めると4回)あり、第5戦マイアミGP🇺🇸までは2勝を挙げ5戦中4回表彰台にも登りましたがその後はなかなか力を示せずドライバー交代の噂も上がったりしました。シーズン終盤はハミルトンとのランキング2位争いになり、なんとか2位を確保したことで来季のシートに繋がりましたが、これからもレッドブルで現役で居続けるためには何としても来季で結果を残さないといけません。そういう意味では来季ペレスの走り、注目していきましょう。

3位 ルイス・ハミルトン🇬🇧234pt

ランキング3位に入ったのは7タイムズチャンピオンのルイス・ハミルトン🇬🇧(メルセデス)。2年連続で未勝利に終わってしまいましたがランキングは2022年の6位から上昇。きっかけは恐らく第7戦モナコGP🇲🇨でメルセデスが独特のサイドポッド、通称”ゼロポッド”を廃止したことでしょう。プレシーズンテストでもフロービズの流れがゼロポッドによって明らかに遮断され、空力の悪さが素人でも分かるくらいハッキリしてました。カラーリングの緑のラインだけは綺麗に流れてたんですけどねぇ(笑)。
このゼロポッドを廃止して挑んだモナコ🇲🇨では4位でチェッカーを受けると、続く第8戦スペインGP🇪🇸では2位、第9戦カナダGP🇨🇦では3位に入り復調の活躍。アロンソの活躍やマクラーレンの躍進もあって表彰台登壇数は前年よりも減ってしまいましたが、来季はメルセデスも開発コンセプトを一新するとのことなので再び手強さを取り戻すかもしれないですね。

4位 フェルナンド・アロンソ🇪🇸206pt

レッドブルが圧倒する一方で、多くのファンの想定外の活躍を示したのはランキング4位に入った大御所フェルナンド・アロンソ🇪🇸(アストンマーティン)ではないでしょうか?開幕戦で3位表彰台に昇ると、そこからは3戦連続で3位表彰台へ登壇。レッドブルがいない世界線GPだったら3連勝(笑)。第5戦マイアミGP🇺🇸でも3位でフィニッシュすると、第7戦モナコGP🇲🇨と第9戦カナダGP🇨🇦では2位フィニッシュと大活躍。サマーブレイクまでの前半戦で12戦中6回表彰台に登りました。
シーズン後半はメルセデスやマクラーレンの巻き返しもあって表彰台はオランダGP🇳🇱の2位とサンパウロGP🇧🇷でペレスとの大接戦の末もぎ取った3位の2回に留まり、ランキングも最終的にはハミルトンに続く4位で終わりましたが2023年シーズンを最も盛り上げたドライバーの1人なのではないでしょうか?
来シーズンはアストンマーティンがどのようなマシンを作り上げてくるのかに左右されると思いますが、42歳らしからぬ走りを来年も見せてほしいですね!期待しましょう。

5位 チャールズ・ルクレール🇲🇨206pt

ランキング5位はチャールズ・ルクレール🇲🇨(フェラーリ)。前年ランキング2位ということを考えればフェルスタッペンから王座を奪う筆頭と思われましたが開幕戦からリタイアを喫して遅れをとり、さらに前述のアロンソであったりゼロポッドを辞めたメルセデス、そしてシーズン後半のマクラーレンの躍進もあって今季は未勝利に終わってしまいました。それはルクレール自身のミスで後退したものもあれば、フェラーリがいわゆる「俺たち」をやってくれたおかげで失ったものも少なくなく、チームとしてもルクレール自身としても空回りしたシーズンだったように思えます。予選では多くのGPで上位に名を連ねるくらい速さはあったはずなので、あとはチームとしてもドライバーとしても安定感を身につけたいところ。
一方で最終戦アブダビGP🇦🇪ではフェラーリのコンストラクターズランキング2位の座を奪うべく、レース終盤に5秒ペナルティを持っているペレスをわざと先行させて当時4番手(実質3番手)を走行していたラッセル🇬🇧(メルセデス)との差を広げさせてラッセルを表彰台に上げまいとする非常にクレバーな面も見せてくれました。フェラーリはもうストラテジーもドライバーに任せた方がいいかもしれないですね(^◇^;)
今年持った課題を来季はどのように改善してくるのか?跳ね馬の復活を期待したいところです。

6位 ランド・ノリス🇬🇧205pt

ランキング6位はランド・ノリス🇬🇧(マクラーレン)。シーズン序盤は非常に低迷し、多くのレースで下位争いを演じ「今年のマクラーレンやばくない?」と誰もが思ったと思います。しかし第11戦イギリスGP🇬🇧で2位表彰台に登るとそこからは前半戦は何だったの?と思うくらいの大活躍。イギリスGPを皮切りに最終的に2位6回、3位1回。獲得ポイントも前年比83pt増の205ptを獲得しました。本当に、序盤は何だったの?
ここまで来ると、残すは表彰台のテッペン。今はレッドブルが非常に高い壁として立ちはだかりますが、来季はそのテッペンを見れることを期待したいところですね。
そんなノリス、今年は表彰台でフェルスタッペンのトロフィーを落としてしまい破壊するなんて事故も(^◇^;)
今後ノリスが表彰台に登ったときはトロフィーを安全な場所に置かないといけないですね(笑)。そんなところも来季注目しましょう。

7位 カルロス・サインツ🇪🇸200pt

ランキング7位に入ったのはレッドブルの連勝街道に風穴を開けたカルロス・サインツ🇪🇸(フェラーリ)。レッドブルが圧倒する中でサインツはシンガポールGP🇸🇬で今季唯一レッドブル以外での勝利を納めました。しかもそのレースはレッドブルが何かミスを犯して自滅したわけでなく、純粋に予選から速さが足りなくてサインツは実力で勝利をもぎ取りました。またシーズンを通してチームメイトのルクレールは良い時と悪い時の差が激しかったのと対照的にリタイアは僅か1回、ほとんどのレースで大なり小なりポイントを稼ぎ安定感を示しました。
残念だったのは最終戦アブダビGP🇦🇪にて予選でなぜか速さを引き出せず16位に終わり、決勝も謎のDNF(リザルトは18位完走扱い)を喫しノーポイントに終わったこと。これによってランキング4位から7位へ一気に転落してしまいましたが、それまでの活躍はランキング4位に相応しいものでした。来季もサインツの走りには注目ですね。

ここまでのランキングを見てお気づきかもしれませんが、今年のランキング中段争いは非常に僅差のものでした。4位アロンソから7位サインツまで僅か6pt。サインツが最終戦で4位から7位へ転落してしまうくらい、今年の戦いは大接戦でした。チャンピオン争いにばかり注目が集まり、フェルスタッペンが19勝を挙げ「つまらない」なんていう人もいますが、ハッキリ言ってそれは視野が狭い。参戦している1台1台にドラマ、ストーリーがあります。この中段の引けない戦いが今年のF1観戦を非常に面白いものにしてくれました。それだけレベルの高い争いだったということですね。チャンピオンだけでなく、この中段の戦いも来季注目したいところです。

8位 ジョージ・ラッセル🇬🇧175pt

8位に入ったのはジョージ・ラッセル🇬🇧(メルセデス)。前年に比べると表彰台登壇数はぐんと減ってしまい僅か3位2回。それでもゼロポッドを廃止して挑んだ第8戦スペインGP🇪🇸ではハミルトンと共に表彰台に登りメルセデス復活を象徴する走りを見せてくれました。今年は先に述べた通り中段争いが非常に僅差で、ラッセルはその中に埋もれてあと一歩で表彰台を逃したレースが非常に多かったように思えます。リタイアした3つ、それ以外でポイントを逃したのは4位スタートながら雨に翻弄され後退し17位フィニッシュとなった第14戦オランダGP🇳🇱と優勝争いを演じ3位を走る中ファイナルラップでミスを犯しウォールに刺さってDNF(16位完走扱い)となった第16戦シンガポールGP🇸🇬。オランダGPを上位でフィニッシュし、シンガポールGPを3位で終えていればランキング4位争いに加わっていたでしょう。
その中で最終戦アブダビ🇦🇪で3位表彰台に登ったのは彼にとって嬉しいものになったのではないでしょうか。
来季の成長したラッセルの走りに期待したいところです。

9位 オスカー・ピアストリ🇦🇺 97pt

ランキング9位に入ったのはルーキーのオスカー・ピアストリ🇦🇺(マクラーレン)。シーズン前半はマクラーレンMCL60の完成度の低さに足を引っ張られポイント圏外でのフィニッシュが続きましたが、ノリスと同じくアップデート投入後の第11戦イギリスGP🇬🇧で4位フィニッシュを遂げると第13戦ベルギーGPのスプリントレースでは2位フィニッシュ、そして第17戦日本GP🇯🇵では3位初表彰台に登り、2位ノリスと共にマクラーレンダブル表彰台を獲得。その次の第18戦カタールGP🇶🇦ではスプリントレースながら初ポールそして初のトップチェッカーを受け、決勝では自己最高位の2位を獲得する大活躍を披露しました。
まだまだ浮き沈みが激しく荒削りではありますが、2020年FIA F3、2021年FIA F2をルーキーイヤーでチャンピオンを獲得し卒業してきた大器の片鱗を見せつけたのではないでしょうか。こうなると2年目となる来季はこの速さに確実性と安定感が求められると思います。ピアストリの来季の活躍、注目ですね。

10位 ランス・ストロール🇨🇦 74pt

10位に入ったのはランス・ストロール🇨🇦(アストンマーティン)。アロンソがえげつないとは言え、チームメイトからは大きく差を開けられてしまいました。せめて半分の100ptは越えたかったところではないでしょうか?
シーズン前半はポイント圏内でのフィニッシュが多かったですが、後半はマクラーレンだけでなくウィリアムズ、アルファタウリのアップデートや躍進もありポイント圏外で終えることが増えてきました。
結局今シーズンのベストは第3戦オーストラリア🇦🇺GPでの4位、次点で第21戦サンパウロGP🇧🇷、第22戦ラスベガスGP🇺🇸での5位。特にラスベガスでは19番手スタートから怒涛の追い上げでの5位フィニッシュだったのでこれは評価に値するのではないでしょうか?またシーズン終盤で上位フィニッシュ出来たのは来季に繋がる走りだったかもしれないですね。
とは言えチームはアストンマーティン。前身のレーシングポイント、フォースインディア時代から良し悪しの変動が激しいチームなので来季どのようなマシンを作り上げてくるか次第でストロールの活躍も左右されると思われます。注目していきましょう。

11位 ピエール・ガスリー🇫🇷62pt

11位に入ったのはピエール・ガスリー🇫🇷(アルピーヌ)。アルファタウリからの移籍1年目でチームメイトのオコンを上回ることが出来たのは流石の一言。但しアルピーヌのそもそもの戦闘力が他より劣っていたこともありポイント圏内に入れるかどうかのポジションを争うことになりました。その中で第13戦ベルギーGP🇧🇪スプリントレース、そして第14戦オランダGP🇳🇱決勝で3位フィニッシュ出来たのは評価に値すると思われます。またリタイアは第11戦イギリスGP🇬🇧と第12戦ハンガリーGP🇭🇺の2回のみでマシンを確実にフィニッシュへ導きチームにとっても有益なデータを持ち帰りました。予選では第22戦ラスベガスGP🇺🇸で4位に入り、決勝は作戦が外れ11位フィニッシュに終わりましたが一発の速さも見せてくれました。このガスリーの頑張りが来季のマシン開発へ繋がることを信じたいところです。
あと、チームが変わっても角田裕毅と非常に仲良くしてくれたのは本当に見ていて微笑ましかったですね(笑)。来年の楽しみにしましょう。

12位 エステバン・オコン🇫🇷58pt

ランキング12位はエステバン・オコン🇫🇷(アルピーヌ)。移籍加入したガスリーに遅れをとってしまいました。またガスリーは先に述べた通りリタイア2回でしたがオコンは6度ものリタイアを喫し、安定感を欠いてしまいました。このリタイア数にも関わらずガスリーとのポイント差は4ptなので、完走すればガスリーよりも上位でフィニッシュすることが多かったとも言えます。速さはあるだけに勿体無い。表彰台は第7戦伝統のモナコGP🇲🇨で登った3位が1回。モナコで登れたのは彼にとっても非常に嬉しいものでしたでしょうね。来季は安定感を身につけて戦えることを期待しましょう。

13位 アレックス・アルボン🇹🇭27pt

ランキング13位に入ったのはアレックス・アルボン🇹🇭(ウィリアムズ)。今シーズンの中段争いで非常にレースを面白くしてくれたドライバーの1人ではないでしょうか?他よりも戦闘力の劣るウィリアムズで入賞するかしないかの集団を常に走り、またレッツ&ゴーのマグナムばりに直線番長のマシンを活かしてサーキットによっては予選Q3まで進出する速さを示すことも時折あり皆のレース予想を乱してくれたのではないでしょうか?チームメイトがルーキーのサージェント🇺🇸で成長を見守らないといけない状況の中、ウィリアムズのコンストラクターズランキング7位にも大きく貢献してくれたと思います。一時はレッドブルから降ろされF1キャリアに暗雲がかかったこともありましたが、今やウィリアムズの非常に重要な存在となりましたね。
来季もウィリアムズのマシン開発がどこまで進むかに左右されることになるとは思いますが、アルボンの活躍に期待したいところです。

14位 角田裕毅🇯🇵17pt

ランキング14位は角田裕毅🇯🇵(アルファタウリ)。シーズン序盤は開発を失敗したマシンの能力を最大限引き出し、予想を覆す走りを披露。ポイントを争う10位、11位あたりを力強く戦ってくれました。アップデートが投入されてからは速さが増しシーズン終盤では一気に予選Q3進出やポイント圏内フィニッシュが増えました。またシーズン中盤からはチームメイトがベテランのリカルド🇦🇺に代わり、どこまで戦えるか注目が集まりましたが、終わってみればリカルドよりも多くのポイントを集めハッキリと力を示しました。シーズン後半は印象的な走りが多く、第19戦アメリカGP🇺🇸では最終盤にソフトタイヤへ履き替えて見事キャリア初のファステストラップをマーク、第21戦サンパウロGP🇧🇷ではハミルトンをターン1でオーバーテイク、そして第23戦アブダビGP🇦🇪ではキャリア最高の予選6番手、決勝では1ストップ作戦だったということもあり2004年ヨーロッパGP🇪🇺での佐藤琢磨以来日本人2人目のラップリードを記録。見事なタイヤマネジメントで最後まで走り抜き、ファイナルラップではハミルトンとの激戦を頭脳戦で制して8位でフィニッシュする活躍を見せキャリア初のドライバー・オブ・ザ・デイも獲得しました。年間を通してリタイアも僅か1回というのも大きな評価点ですね。
この角田の成長は日本だけでなく世界中のF1ファンを魅了したのではないでしょうか?
来シーズンは今までチーム代表だったトストが退任し、チームにも僅かながら変化も生まれると思います。その中で角田がどのような走りを見せてくれるのか?注目していきましょう。

15位 バルテリ・ボッタス🇫🇮10pt

ランキング15位はバルテリ・ボッタス🇫🇮(アルファロメオ)。今シーズンはマシンの仕上がりも思うほど良くなく、最高位は8位、入賞は僅か4回にとどまりました。しかしそのキャラクターはパドックを常に明るくしてくれ、今年は例のあの写真でチャリティ写真集を発売するなど話題を提供してくれました。来シーズンはマシンを改善し、しっかりと走りで注目を集める活躍を見せてほしいところです。

16位 ニコ・ヒュルケンベルグ🇩🇪9pt

16番手はニコ・ヒュルケンベルグ🇩🇪(ハース)。マシンそのものの戦闘力が足りず非常に苦労したシーズンだったのではないでしょうか。その中で第3戦オーストラリアGP🇦🇺での7位は大健闘だったのではないでしょうか。また最終戦アブダビGP🇦🇪では予選8位と速さを示してくれました。リタイアも僅か2回にとどまり、チームに無駄なお金をあまり使わせずとにかくデータを集めることに貢献したのも評価に値すると思います。
来季はチームにマシンを改善してもらって何として”初表彰台”を掴みたいですね(汗)。

17位 ダニエル・リカルド🇦🇺6pt

17位に入ったのはシーズン途中からF1に戻ってきたダニエル・リカルド🇦🇺(アルファタウリ)。夏休み前の第12戦ハンガリーGP🇭🇺からデ・フリース🇳🇱に代わってシートに座り、第14戦オランダGP🇳🇱のプラクティスで残念ながらクラッシュの際に手首を負傷し5戦欠場しましたが第20戦メキシコシティGP🇲🇽では今季チーム最高位の7位でフィニッシュする速さを見せました。残念ながらそれ以外のレースではポイントを獲得することが出来ず、対角田比較でも遅れをとってしまいましたがその存在はチームに安心感を与えたのではないでしょうか?
来年は角田と共にチームを引っ張りさらに上位を狙う走りを見せてほしいですね。

18位 周冠宇🇨🇳6pt

18位に入ったのは周冠宇🇨🇳(アルファロメオ)。ボッタス同様、マシンの戦闘力不足に悩まされました。しかし順位は言うほど悪くはなく、11〜15位の間でのフィニッシュが多くあと少し何かが違えばポイント獲得もあり得る走りだったと思います。その中で第18戦カタールGP🇶🇦での19番手スタートからの9位フィニッシュは非常に力強いものでした。周自身のミスによるリタイアやクラッシュもあまり記憶にはなく、安心して見ていられるドライバーの1人ではないでしょうか。来季は地元中国GP🇨🇳も復活しますし、更なる活躍を期待したいですね。

19位 ケビン・マグヌッセン🇩🇰3pt

19位はケビン・マグヌッセン🇩🇰(ハース)。最高位は10位が3回でヒュルケンベルグ同様マシンの戦闘力にも悩まされなかなか入賞のチャンスに恵まれませんでした。来季はマシンの改善に期待したいところ。
一方で、娘ちゃんと一緒にパドック入りしたり、出陣する前に娘ちゃんとピットでハイタッチする姿は世界中の誰もが心温かくなったのではないでしょうか。IMSAで走っていた頃にこのアメリカンな雰囲気を学んだのかもしれないですね。
来年の活躍、楽しみにしましょう。

20位 リアム・ローソン🇳🇿2pt

20位は負傷したリカルドの代役で参戦したリアム・ローソン🇳🇿(アルファタウリ)。第14戦オランダGP🇳🇱の金曜日のプラクティスでリカルドが負傷すると、翌土曜日からはローソンが急遽乗り込むドタバタ劇。そんないきなりのF1デビューとなりましたがローソンは堅実な走りでマシンを確実にフィニッシュに持ち帰り13位でフィニッシュ。そして第16戦シンガポールGP🇸🇬では9位でフィニッシュし、当時角田を上回る今季チーム最高位でのフィニッシュをマークしました。この走りは高く評価され、一時は来季のレギュラードライバーになるのでは?と言う声もありました。最終的に来季はアルファタウリのリザーブドライバーに収まりましたが、SUPER FORMULAでも見せた彼の適応能力の高さは本物なので、これからの彼の活躍に期待したいところですね。

21位 ローガン・サージェント🇺🇸1pt

21位はルーキーのローガン・サージェント🇺🇸(ウィリアムズ)。ベテラン枠になりつつあるチームメイトのアルボンと比べるとかなり遅れをとってしまいました。しかしシーズン後半では少しずつ速さを見せる場面が増え、第19戦アメリカGP🇺🇸では念願の10位初ポイントを獲得、アメリカ人としてはマイケル・アンドレッティ以来実に30年ぶりのポイントとなりました。また第22戦ラスベガスGP🇺🇸では初めて予選Q3まで進出し予選7番手をマークしました(※決勝はサインツのペナルティ降格により6番手スタート)。
来季はその先に繋げるためにも彼にとって正念場のシーズンとなります。少しでもアルボンに近いポジションで走れることを期待して注目しましょう。

22位 ニック・デ・フリース🇳🇱0pt

22位はニック・デ・フリース🇳🇱(アルファタウリ)。前年イタリアGP🇮🇹でのアルボンの欠場に伴いウィリアムズから緊急代役参戦でF1デビューを飾り、そのレースで9位フィニッシュと大健闘したことがきっかけでアルファタウリのシートの座を掴みましたが、始まってみるとレースだけでなくいかなる場面でも角田に遅れをとり、第7戦モナコGP🇲🇨での12位がデ・フリースのベストフィニッシュ。最終的に夏休み前の第11戦イギリスGP🇬🇧を最後にシートを喪失してしまいました。時折見事なバトルも見せていたし、せめて地元オランダGP🇳🇱までは走らせて欲しかったなぁ…
デ・フリースはその後学業にも少し趣を置き今シーズンはレース活動から一旦距離を起き、来季からはFormula Eに戻りマヒンドラから参戦。そしてTGRからWECハイパーカークラスに参戦することが発表されました。
彼の新たな活躍を、期待したいですね。

コンストラクターズ

もうここまでドライバー全員を挙げて長々と話したのでコンストラクターズはサクッと…

レッドブルはもう「さておき」とします(^◇^;)
最後の最後までメルセデスとフェラーリのランキング2位争いが激しかったですね。最終戦でルクレールがこのランキングを意識しながら作戦を独自に組んでいたのは本当に凄い…
マクラーレンはシーズン序盤は苦しんでましたが最終的にはノリス、ピアストリが共に表彰台を争える活躍をし302ptを計上するまでに至りました。
アルファタウリは最後追い上げてきましたがあと一歩ウィリアムズに届きませんでした。しかしこの追い上げは来季に繋がる走りでしたね。

また、今季は各チームが様々なレースで限定カラーリングを披露してきました。その中で個人的にはマクラーレンがモナコGPで出した世界3大レース、モナコGP、ルマン24時間、インディ500を制したマシンのカラーリングをミックスしたトリプルクラウンリバリーはまさにマクラーレンの歴史を表すものでした。通年であのカラーリングでもいいんだけどなぁ(^◇^;)
来季はどんなカラーリングが見られるのか、非常に楽しみです^^

さて、来年はカレンダーに中国GP🇨🇳が復活し、さらに毎年秋に開催されていた日本GP🇯🇵が史上初の第4戦春開催へと移動、そして史上最多の24戦が予定されています。
さらに史上初めて全チームがドライバーラインナップ変更なしで挑んでいくことになります。
どのチームも開発はそれなりに進むでしょうし、レッドブル優勢は変わりないでしょうけれどもそれ以下の戦いは激化すると思われます。
来期で複数年契約が切れるドライバーも多く、再来年に繋げるためにも争いがさらに激しくなるでしょう。
一体どんな戦いが来シーズンは観れるのか?今からもう待ちきれません!
楽しみに、来シーズンを迎えましょう!


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