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【F1 Rd.11 オーストリアGP🇦🇹決勝ハイライト🏎💨】

まさかの展開となった決勝レース。71周を走り切りトップでチェッカーを受けたのはなんとジョージ・ラッセル🇬🇧(メルセデス)。表彰台は堅いレース運びでしたが終盤のトップ争いの混乱に乗じて、2022年サンパウロGP🇧🇷以来のキャリア2勝目を飾りました。

2位にはオスカー・ピアストリ🇬🇧(マクラーレン)、3位にはカルロス・サインツ🇪🇸(フェラーリ)が並ぶ表彰台となりました。

レースを見ずにこの順位を見た人は「え?フェルスタッペン🇳🇱(レッドブル)、どうしたん?」と思ったことでしょう。
PPからスタートしたフェルスタッペンは抜群のリアクションでホールショットを奪い1周目から後続にリードを築きます。
一方でスタート直後の2番手以下は激しいポジションの奪い合い。スプリントレースでもポジションの入れ替わりが少なかったことを考えるとこのスタートがキーになるとみな考えたのでしょう。

その後は各車間隔が開きピットストラテジー対決になっていきます。
そんな中でもガスリー🇫🇷(アルピーヌ)とオコン🇫🇷(アルピーヌ)のチームメイトバトルはモナコの再現にならないかとヒヤヒヤしました(笑)。

前方との差もあったのでこういう時はインディ500みたいにチームメイトでDRSゾーンごとにポジションを入れ替えてお互い引っ張り合うフォーメーション走行を出来ないかな?とも思いましたが、今のこの2人では厳しいかも(^_^;)

波乱の予兆が見えたのは52周目。フェルスタッペンとノリス🇬🇧(マクラーレン)が同時にピットに向かうのですが、フェルスタッペンの左リアタイヤが外れずなんと6.5秒も止まってしまいます。その間ノリスは2.9秒で出て行ったので3.6秒もギャップが縮まります。
さらにフェルスタッペンは差が縮まったことに焦ったのかターン4のブレーキングを失敗しタイヤスモークを上げ、2人のギャップがさらに縮まることに!

そして59周目、ノリスが仕掛けます。ターン3でフェルスタッペンのインに飛び込む!も、止まりきれずにオーバーラン。ノリスが前に出ましたがコース外に飛び出たためフェルスタッペンにポジションを戻します。

63周目に再びノリスがターン3でインに飛び込むも再びエイペックスを捉えられずに大回りしフェルスタッペンをコース外に押し出す形に。なかなかオーバーテイクが成功しません。

そして64周目、今度はフェルスタッペンが予めターン3のイン側を閉めノリスはアウト側から仕掛けますがフェルスタッペンはゆっくりとアウト側も閉めるラインを取りノリスと接触!さらにターン3の奥まで流れた2人はもう一度接触!フェルスタッペンは2度目の接触で左リアタイヤをパンクさせてしまい、ノリスは1度目の接触で右リアタイヤをパンク。お互いピットに向かうことになります。

こちらはこのバトルの2人のオンボード映像。

実はこのバトル、59周目の件でノリスにはフェルスタッペン押し出しに対しペナルティの審議が出ており、実際のちにノリスには5秒ペナルティが出されてました。このことを踏まえると残り周回数も少ない中でフェルスタッペンは無理にバトルをする必要はなかったのですが、問題はフェルスタッペンにチーム側から審議が出ていることを伝えられてなかったとのこと。レッドブル陣営もノリスの猛追に焦ってしまっていたのかもしれないですね。
フェルスタッペンは接触の責任を問われ10秒ペナルティが出され、ノリスは最終的にパンクからのマシンへのダメージが顕著だったためマシンを降りることになりました。

この混乱に乗じてラッセルがトップに浮上。珍しくチーム代表のウォルフから直接「勝てるぞジョージ!」と無線が飛びますがラッセルは「いやちょっと運転に集中させてくれ」と反抗期だったのは笑えました。
レース後のインタビューでウォルフは「いやぁちょっと恥ずかしいことやっちまったよ(⌒-⌒; )」と反省の意を示してました(笑)。

トップ争いに目を持っていかれましたが、実は後方でもアツいバトルが。なんとハースの2台が揃ってポイント圏内を走行、ヒュルケンベルグ🇩🇪(ハース)は最後ペレス🇲🇽(レッドブル)に追い回されましたがストレートスピードで引き離しポジションを譲らず2019年イタリアGP🇮🇹以来ベストの6位でフィニッシュ。マグヌッセン🇩🇰(ハース)も8位でフィニッシュしハースは第3戦オーストラリアGP🇦🇺以来のダブル入賞となりました。

角田裕毅は15位でフィニッシュ。他者のピットのタイミングで一時的にトップ10圏内まで浮上する場面はあったものの実質的には13−15位前後を推移。そもそもオーバーテイクがさほど多くなかったこのレースではポジションキープが精一杯だったかもしれないですね。スプリントも決勝も予選ではQ2に進出は出来ていたのでスペインGPよりはベターな結果だったと受け止め、次戦シルバーストンでは再びポイントフィニッシュを期待したいところです。

この週末を終えてのランキングはこちら。

順位そのものには前戦から変動なし。ただしサインツはペレス🇲🇽(レッドブル)を引き離し、逆にラッセルとピアストリがペレスに急接近してきました。
ペレスはここ数戦、特に契約更新が決まってからは成績が低迷。次戦以降巻き返しなるか?注目です。

さて、次戦は3連戦の3戦目、イギリスGP🇬🇧シルバーストン。伝統と歴史のある高速テクニカルサーキットで一体どんなバトルが生まれるのか?
次戦も見逃せません!


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